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犬神明3 ウルフガイ12

それぞれが、遠くでからみなく動いている感じです。まあ、西城とビーが合流したか。
それでも、明を中心に、だんだんとその輪は、縮まってきているかのな。

最終的に、明という点に、キムも、ビーも、集まってくるのでしょうか。
神や虎2は?
そもそも、なんでキムは、チェンバーズのことを夢に見たのか。あそこには、明はいなかったのに。
そういう謎がとけるのでしょうか。

平井和正,読書ウルフガイ,ルナテック,平井 和正,犬神,犬神明,黄金の少女

犬神明1 ウルフガイ10

こっからは、まったく知らない初めて読む「ウルフガイ」です。
パーミターが犬神明だって、明確にどこにも書いてなかったような。
これで、どんどん話が進んでいくのが凄いですね。

黄金の少女キムは、印象がうすくてなんか、名前からして髪の毛が金髪の犬神メイみたいなイメージをもっていたのですが、そうか、黒髪か。虎4関係だったかな。
このあたり、これより「月光魔術團」の方を先に読んでいるために、ゴッチャになってますねぇ。

犬神明は、「女狼のリツコ」からの流れで、自分の傲慢さをチクチクと自覚させられる動きです。
キムは、ひたすら本能のままに明を追いかける。
そして、謎の人造人間ビーが動き始める。

まだ、お話自体は動き出していない感じが強いですが、ウルフガイ・シリーズ完結編ということで、どんな着地をするのか楽しみです。

なんせ、平井和正のシリーズもので、着地したのを読むのは初ではなかろうか。

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黄金の少女4 ウルフガイ8

4巻目。「タイガーウーマン」。5巻目なんて、しらなんがな。
ということで、このラストの半人半虎の虎2は、メチャクチャ印象的で覚えています。

でも、ジム・パッドンの正体とか、そういうのはまったく覚えていないという。

このシーンの開放感のためだけに、今まで鬱々があるかと思うと、さすがにやり過ぎ感は強いなぁと。
犬神明の活躍を長いことまった先の物語がコレだったら、そらファンも怒るわと思います。

わたしは、「幻魔大戦」から平井和正に入った人間なので、それほど、ウルフガイにこだわりがなかったから受け入れたのかも。
ただ、ほぼ内容を覚えていないことを考えると、「狼のレクイエム」第1部、第2部と比べると、かなり飛ばして読んでいたんだろうなぁと感じます。
新人がこれ本にしてってもってきたら、訳わからんと突っ返されると思う。
でも、凄い迫力だけはあるという……。

これは、ウルフガイ・シリーズの方も、アダルト・ウルフガイ・シリーズみたいに天使の時代に入るぞという宣言なのかな。

さて、次は今まで読んだことのない最終巻。
キム、出てくるの?

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黄金の少女3 ウルフガイ7

3巻目。「パッドン将軍」。

凄いね。いや、濃厚ななにかが進行しているのですが、まったくお話としては動いている感じがしない。

あったことといえば、キンケイド署長がバイクで坂道を駈け降りててちょっと登った。
パッドンの戦車が暴走族とちょっと小競り合い。
ぐらいかな。

あとは、戦車の中でひたすら会話。黒人の俺等の気持ちなんて白人にわかるわけないとか、あと、キンケイドの回想。

主人公の狼人間は、神明がエージェントと接触。あと、虎がモニターに映った。

これ、ウルフガイである必要があるのか。これから、どんな展開になっていって、どんな終わりになるのか、まったく覚えていないし、想像もできないという。
たしか、虎2が、半獣になったのは覚えている気がするのだが、本当に、そんなシーンがあったのかなかったのか。

そして、これ本当に「犬神明」と合流して、完結するのか?

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狼のレクイエム 第二部 ブーステッドマン ウルフガイ4

一気に、抑圧されていたものが開放されて、ぶっ飛んでいく爽快感のある「狼のレクイエム」第2部です。

昔は、次の「黄金の少女」が、「狼のレクイエム」第3部になっていましたが、今は、そうでもない。そもそも、「黄金の少女」ほぼ狼でてこなかったような……。
というか、そもそも、「狼の怨歌」の読み方が「おおかみのレクイエム」だったらしいですからねぇ。そのあたりは、あんまりこだわりないのかな。

まあでも、これは、歴史に残る名作だと思います。読む人によっては、エンタメに振れすぎている感じがするのかもしれませんが、圧倒的におもしろい。そして、それは正義。

ただ、人に影響を受けやすい純粋なところのある平井 和正が、このあたり、1番なやんだところでもあるようです。
多分、この続きが長らく書けなかったのは、それでも読者の要望で「ウルフランド」にラストシーンの書き直しをしたことの影響は、ものすごく大きいと思っています。
読者は、物語にどんな感想をもってもいいのだけれど、物語の筋を変えさせるような要望を作者にしてはいけないと思います。いや、その結末が嫌なら、自分で書け。もしくは、想像してたらいいのです。
物語はやっぱり、語り手のもので、その語り手がたくさんに増えて、自分の物語を語っていくのはいいのだけれど、それを作者に求めるのは間違えだと思います。

今読んでも、西城たちと犬神 明たちのハンターとの接触の仕方の違いが、すごいと思います。
情報量の違いなんかもあって、たしかにこうなって当然と読めばわかるけど、それでも、犬神 明の苦労って……、ものすごく思う。
でも、そこも対比になっていて、なんというか、お話の色が鮮明なのです。