吉野朔実,読書いたいけな瞳,吉野 朔実,小学館,小学館文庫,櫻の園

いたいけな瞳5

「薄紅」を読んで、ちょっと吉田秋生の「櫻の園」を思い出していました。

桜の花びらの散るなか、ポツリポツリという雰囲気の会話が、すごい好きですね。

「卒業生の 桜色のスカーフ
 私 あの色 好きだったな」

「私は この浅葱色が 好きよ」

「緋も 悪くない」

「杏が 気の毒」

「藤も やだな」

「萌葱は?」

「可もなく 不可もなく」

「だね」