お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記
読書日記、第3段です。
なんか、本当に息を吸うように本を読んでいてよいなぁと思います。
そして、結婚した話が、衝撃的でした。
なんか、夫の人、押し弱そうで良い。芯は強そうで強情そうではあるのだけれど。
なんか、フワフワした良い夫婦生活だ。
読書日記、第3段です。
なんか、本当に息を吸うように本を読んでいてよいなぁと思います。
そして、結婚した話が、衝撃的でした。
なんか、夫の人、押し弱そうで良い。芯は強そうで強情そうではあるのだけれど。
なんか、フワフワした良い夫婦生活だ。
実は、「図書館戦争」が読みたいなぁと思っていた有川 浩。初読みです。
期待していた以上に、面白かった。まだまだ、おもしろい小説を書く人は、いっぱいいるなぁ。
ライトノベルがスタートでも、ラノベを越えていく人の作品というのは、読む価値があるな~と再確認。桜庭 一樹、冲方 丁、有川 浩と、なかなか、高確率でいい感じです。
最初読んだときは、「E・T」がしたいのかと思っていたら、途中で、「火星人襲来」みたいなパニック小説になったり、心理サスペンスっぽくなったり、いろいろ楽しませてくれました。
で、割とちゃんとSFしてるんじゃないかというところも、好感度高いです。
寄せ集め的な感じもあるのですが、そこが安心感にもなっていると思います。
そして、最後はこの人独特のところに着地した感じです。
うん、結構、硬派なところも好きです。
大人のライトノベルといわれて、納得です。
「書店はタイムマシン」
うーん、なんて素敵な題名なんだ。
この題名、最高ですね。
そして、この人と新井 素子は、本当にうれしそうに本を読むな~。
こっちも、しあわせになります。
本屋舞台のミステリー、第2弾1にして初長編です。
面白くないことはないし、ミステリーとして無理もしてないし、ひかれるものはあるのだけれど、なんか、手放しに好きとはいえないんですよねぇ。
なんでかなぁ。
まぁ、ミステリー自体、ものすごく好きなジャンルというわけではないのですが。それでも、もちろん嫌っているわけではないし、この物語の舞台そのものである書店には、すごく好きなんだけどなぁ。
なんとなくながれるやおいのにおいも、わたしは基本気にならない人間だしなぁ……。
なのに、なぜ?
多分、大崎 梢の本の読み方は、わたしの読み方と違うんだろうなぁ。どこか、わからないけど。
そして、桜庭 一樹の本の読み方には、ものすごくあこがれます。
これ、凄い。特に1話目「”まゆ”14歳の死体」が。
読んだ時、ものすごくつきぬけた感じがした。
そして、こう思った。
これって、この子が新しい檻を見つけただけで、同じ事がくりかえされるだけなのではないかい?
この男、結局、今までまゆをがんじがらめにしてきた狂気と同じものを秘めているんではないか?
それで、山崎 ナオコーラの解説読んで、もう1回、衝撃を受けた。
女には、この物語が、こう見えているんだ!!
多分、わたしの今後の予想の方が、当たっていると思うんだけど、女たちにとっては、「そんなことどうでもいい!!」んだ!!
だただ、「友だちが先に大人になる」ということにショックをうけている。
多分これは、男と女の間にある溝なんだと思う。
男がいろんなもののことをスペックで語る時、女は、「そんなことは、どうでもいい」と思っている。そんな感じ。
実はそれは、男女差ではなくて、個体差なのかもしれないけれど……。
そして、この小説の沸点が、「まゆ」の物語のあのシーンにあるという、山崎 ナオコーラの解説が、また、ものすごく正しい。
ナオコーラの本は、今まで1冊も読んだことがないけれど、この解説を書いた感性をもった人が書いた本なら、おもしろそうと思わせる解説でした。
多分、これ、ライトノベルとして出された1冊。
でも、これ、ライトノベルの形をした、まったく別のなにかです。
桜庭 一樹、予想以上のおもしろさでした。文章も、凄い巧いと思います。
残念なのは、前半に沸点がきていること。それでちょっと損しているかも。
でも、そういう書き方が、正しい物語でもあります。