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見返り美人 大正浪漫探偵譚文庫2

「合掌」の文庫版、2巻目です。

この人のマンガは、恋愛が1番上位にある価値観で、それのせいでおこる犯罪については、本当にあっさり片付けてしまっています。
これは、木原 敏江が、物語至上主義だからなのだと思います。

そして、その人の人格と、作品とは、別のもの。良いものは、良い。
このきっぱりした考え方が、物語の根底に流れています。

そんな風に、きっちりと切り分けて考えられるといいと思うのですが、凡人には、なかなかそうはいきません。

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四十七文字 大正浪漫探偵譚文庫1

大正浪漫探偵譚の方は、元の本が完結する前に文庫が出だして、文庫の方は完結するのか、ちょっと心配していました。
全4巻。ちゃんと完結してよかったです。

ずっと、「いつも、『合掌』で終わる」と思っていたのですが、最初の数話は、「合掌」なかったんですね。
今回、読み返して、はじめて気づきました。

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水晶と天鵞絨 仏蘭西浪漫探偵譚文庫

文庫版で「大正浪漫探偵譚」シリーズがとうとう完結ということで、こっちから、順番に読んでいきます。

「大正浪漫探偵譚」シリーズの方の決めぜりふは、

「合掌」

でした(笑)
今回、そういえば、こっちのシリーズにも決めぜりふがあっただろうとか思って読んでいたところ、

「愛してるよ おくさん」

が、毎回の決めぜりふでした。
まっとうすぎて、けっこう、覚えてなかったという。

合掌……は、強烈すぎですね。

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悲歌-elegie- 杖と翼番外編(1)

「杖と翼」の番外編です。
逃がし屋の2人が、活躍する連作短編。

しかし、日本人がフランス革命に詳しいわけは、やっぱり、良質なマンガがあったからだと思います。

タイトル、eの上には、最後のe以外には、強調(?)の記号が付いています。

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銀河荘なの!

吸血鬼もの。
お耽美系ということで、ポーの一族とか、そんなのが流行っていたのかなぁと思わせられます。

時代は感じるのですが、でも、これも木原 敏江がずっとかいてきた異類との恋のお話だなぁと思いました。これが、「夢の碑」のなかに入っていても、まあ、そんなにおかしいこともない気がします。

でも、本当に、木原 敏江は、わたしの琴線に触れます。なんでかよくわからないのだけれど。