月光条例16
はだかの王様の体力は無尽蔵に近い…
とか、そんな素敵な設定、どっから出てくるんだ~て思います。良い意味で(笑)
「うっわ~」
のなぞかけの精霊とか、めっちゃくち、藤田 和日郎、楽しんでいるのがわかります。
話が進んでいるかどうかは微妙な飲んだけど、ノリノリですな。
一番盛り上がるところで、読むのに間が空いてしまった。ちょっと、さめちゃった感が……。う~ん、こういうマイナスは、マンガのせいではないいんですけどね。
もちろん、面白いです。でも、面白いとおもいながら、冷静になっちゃたとこもあって、
「この話はこれでいいのか?」
とも思ったりしています。
いいのか、わるいのか?
それを知るには、先を読むしかない。
だだ泣きの1冊。
でも、人の慰めになるためだけに、不幸なキャラクターを存在させるのだとしたら、やっぱり、人間の業は深いなぁと思ったりしました。キャラクターが生きていれば生きているほど。
月光の正体は見えてきても、今いるチルチルの正体は、まだ見えてきません。
そこに、物語の作者である宮沢 賢治がどうかかわってくるかも。
この話が終わったらラストかな?
前巻ぐらいから、月光の正体が、見えてきたかな。
これで、全然、違う人だったりしたら怒るよ(笑)でも、もう一ひねりありそうです。
いやぁ、ラスボスというから、どんなに悪いやつやねんと思っていたら、チルチルが、けっこういいヤツで、泣きそうになりました。
しかし、話の進め方は、けっこう上手じゃないと思います、藤田さん。まあ、「ONE PIECE」なんかと比べたらだめなのかとも思いますが。
「これから、説明します」
とか言って、解説。でも、関係なさそうな話が、ダーーですから。桃太郎も焦れてるけど、読んでる人も、焦れる(笑)
多分、さりげなく回想に入って、それが解説にもなっていたという形が、ベストなんだろうなぁって思います。
とかいいつつ、パワーがあって、好きなんです。だから、それが悪いかけではないんです。
スマートさがでてきたら、藤田 和日郎じゃない気もしますし。
このパターンは、石ノ森 章太郞版の「仮面ライダーBLACK」的な話でしょうか?