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ウィッチャー 短篇集2 運命の剣

短篇集といいながら、完全に長編のウィッチャーに続いている話があり、やっぱりこっちを読んでから長編を読みたかったなぁと。
出版年を見てみると、短篇集1よりも、こっちの方が本国では先に出版されているみたいで、そこも、ちょっと謎というか混乱するところですが、こっちの方が、直接的に長編に繋がっている感じがします。

短編集1にあった、短編同士をつなぐようなしくみはなくて、つくり自体もあとの長編に近い気がします。
まあ、雰囲気は、まだほのぼのしている話も多くて良かったです。

おもしろかったのは、「運命の剣」ですねぇ。ほぼ、本編といってもいい。シリとシントラ関係が出てくると、お話が引き締まる感じです。

あと、短編としては、「小さな犠牲」が、とても格好良かった。ラストまで、中二感満載です。

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ウィッチャー 短篇集1 最後の願い

長編の「ウィッチャー」の前日譚にあたります。
前日譚というか、実はこっちが先に書かれていて、こっちを先に読まないと訳わかんないところは多いです。ということで、このシリーズのハヤカワ文庫の出版の順番は、あんまりにも不親切です。
今から読む人は、短編集から長編の「ウィッチャー」という順番で読み進めるのが、オススメです。

こうやって順番に読むと、短編の中に伏線がいっぱいあるのがわかる。
そして、短編だからこその軽やかさとか面白さも感じられます。

まあ、長編として出ている「ウィッチャー」の方も、途中、なんか中短編みたいになっている部分もあって、そこは、この短編の雰囲気と同じなのですが。
ダークで、濃厚な部分だけではなくて、こういう部分も、ものシリーズの魅力になっているなぁと思います。

まあ、実写ドラマ版の方は、この軽い雰囲気とダークな雰囲気が、上手く混ざり合っていなくて、「どっちのつもりで見ればいいの?」というところで、戸惑いがあったのですが、この理由は、原作がそうなっているからなんだなぁと良くわかります。

ゲーム版の「ウィッチャー3」も、ちょっと遊んでいます。まあ、めっちゃハマることはないけれど、雰囲気はとても良く出ているいいゲームです。

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水晶宮の影 グイン・サーガ145

竜王、グラチウスあたりも、便利すぎて動かしにくいキャラなのだが、主人公のグインも、けっこう、万能で困るキャラですよねぇ。
まあ、この人が出てると安定しているちゃあそうなのですが、なんというか、ドキドキ感は少なくなる感じがします。

いよいよ、グインとナリスが出会って、対立していく感じですが、わたしが当初に読みたかったグイン・サーガは、割とこっちの方だったなぁと思いながら読んでいます。
コテンパンにやっつけて欲しいです。

まあ、歩けなくなった後ぐらいから、ヴァレリウスと絡むようになったナリスは、そんなに嫌いじゃないんですけどね。
↑ もしかして、多数派とは反対の反応かな。

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三体2 黒暗森林 下

ジェットコースターのように、お話が二転三転している下巻でした。
すげー。

最後はもちろん、蟻で終わるとは思っていたのですが、まさか、そのシーンでおこることが、こんなことだとは思いませんでした。
そして、第一部のあのキャラクターまで、最後の最後に出てくるとは。

車に乗るたびに、アレクサに読んでもらっていたて、てこねぇさんも飛ばし飛ばしで聞いたりしていたのですが、それでも、けっこうおもしろかったみたいです。
この部分もおもしろいし、全体でもおもしろいというのは、なかなか圧倒的だったなぁと。

わたしがおまえを滅ぼすとして、それがおまえとなんの関係がある?

とか、名言も多かった。

第1部は奥に謎があっておさえられていてなかなか、文学的な感じでした。
それが、第2部でいっきにエンターテイメントになった感じです。
なんだろう、映画の「エイリアン」見てから「エイリアン2」を見たようなスピード感があります。
もう1こ思い浮かべたのは、筒井康隆の「家族八景」と「七瀬ふたたび」。これも、1部は文学的で、2部はものすごくエンタメによっていて、どっちも傑作です。

うーん、「三体3」は、三体世界と人類の猜疑連鎖をさらにかくのか、それとも、さらに広い宇宙に広がっていくのか、すごい楽しみな感じです。

劉 慈欣,
大森 望,立原 透耶,上原 かおり,泊 功
早川書房
発売日 : 2020-06-18

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ゴールド-黄金-

不思議な文庫本で、第一部は短編小説、第二部、第三部はエッセイ集。
ハヤカワ文庫のアシモフだから、大丈夫だろうと買わずに少しほっておいたら、なんか、あっという間に絶版になっていて、ビックリした。多分、この次に出たアシモフの初期短編集が出た頃には絶版になってゐのでは。創元文庫のアシモフも、結構、絶版になったしなぁ。「聖者の行進」とかは、もう読めないのでは。けっこう、あわててこの本は、古本屋さんでかったような記憶があります。

オールタムで廃れない作家だと思い込んでいましたが、死んじゃった後は、やっぱりちょっとさびしい感じになりましたね。ロボットものの長編なんかは、新版がでてますけど、自伝とかもいっこうに文庫になりません。
アシモフって、なに読んでもオールタイムにおもしろい作家だと思うのですが。
ときどき、無性に読みたくなるのです。全集が出て欲しい作家さんです。

まあ、絶版については、昔よりも早く本がなくなると感じているのですが、実は、そんなことはないのかもとも思っています。
子ども時代の方が、時間の流れがゆっくりなので、ずっと同じ本が書店の本棚にあったような気になっているだけで、実は、同じぐらいの流れなのかもしれません。

めちゃくちゃおもしろいというわけではないけれど、安定してクスッとしたり他では得られない安心感があります。