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ボクを包む月の光6 ぼく地球 次世代編

サイコメトリーは、今の意識とコミュニケーションがとれるわけではなくて、あくまで、ある時間の強い思いを読み取ってしまうもの。

これは、確かにそうなんだけれども、それをここまでしっかりとかいた物語って、けっこうなかったかも。と思ったけれど、「ぼくの地球を守って」も、確かに、そういうかかれ方をしていたのかも。
今回の様に、いろいろ解説してくれる大人がいなかったけど、そうすると、確かに、紫苑と輪の関係とかは、すごく鮮明に見えてきます。
なんか、はじめて、「ぼく地球」を理解した気が……というより、今まで理解できていないのが判明した感じです。

まぁでも、輪は働けよという感じですね。ありすは、母親じゃねぇんだから。

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ボクを包む月の光5 ぼく地球 次世代編

この巻から、ちょっと長い話にはいります。
そして、やっぱり、長い話の方がおもしろいな。

蓮が、かつての輪と同じ状態に。これは、いつの時代(?)のシオンとシンクロするかによって、変わってくるみたいです。

その時、その時の気持ちが、消えていくのではなくて、とこか、空中に残っている感じです。

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ボクを包む月の光4 ぼく地球 次世代編

ラーレの花で、泣かされました。

2代目は、超能力者が多い気がする。
1代目は、まあ、異星人だったので……。地球も、それだけ進化しているということか……。

輪と紫苑は同一人物ではなくて、輪は紫苑にシンクロしていたという解釈が正しいようですね。

しかし、日渡 早紀の最近のマンガの出産年齢が、異常に(?)低下しているのが気になります。
あぁ、今回ならば、ありすとしては、普通の年齢か……。でも、

「父親15歳って、どうよ?」

というのは、本当に思う。あんまり、良い傾向ではないと思うのです。

まあ、16歳ぐらいから、大人と考えて良いのかなぁ。難しいですね。自分が15歳ぐらいの時は、もう、大人と考えて欲しいと思っていた気もします。

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ボクを包む月の光3 ぼく地球 次世代編

ちょっとこのところ続編についての考え方が変わってきています。
以前は、続編って蛇足みたいなもんだなぁと思ったりしていたのですが、最近は、そうでもない。

あまりにも前の作品への思い入れが強すぎて楽しめていなかっただけで、もしかすると、この作品はこれはこれでおもしろいのかもしれない……とか思えるようになってきました。

「ぼくの地球を守って」と「ボクを包む月の光」は、やっぱり、切り離して考えられて、そして、「ぼく地球」の話がちょっと出てきたら、「あぁ、懐かしいなラッキー」ぐらいの気持ちになってきました。

第一世代の偉大さに比べると、次世代は小粒だ……っていうのは、いろいろな物語で感じることなんだけれど、次世代は次世代として見ていくと、そこには違ったおもしろさがあるのがわかってきました。

あのとき、輪がありすのことをどんな気持ちで見ていたのかよりも、このマンガの中で大切なのは、今、蓮がそのことを知ってどう思うかなんですよねぇ。

年をとったということかもしれませんが。

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ボクを包む月の光2 ぼく地球 次世代編

まぁ、こんな生活をして、こんなレッテルを貼られたら、なかなか、こうもまっすぐには育ちにくいと思います。
それは、物語の「嘘」ということで。そして、その物語が好きならば、その「嘘」も真実になるのかも。

今回のありすの絡んでくるお話は、けっこういいなぁと思って読みました。
生身の人間の弱いところなんかを感じさせてくれます。
弱いだけではなくて、優しい。そして、弱いままでも、大丈夫だよというメッセージ。

この人も、「ツバサ」のさくらと同じく、存在感が大きすぎて、作者にとって脇役として動かすのは難しい人なのかもしれません。