武田泰淳,読書ちくま日本文学全集,文学,日本文学,武田 泰淳,武田泰淳,筑摩書房

武田泰淳 ちくま日本文学全集42

えーと、この本が出たのが1992年だそうです。今から、18年ぐらい前ですね。
多分、当時、この巻までは買って、「ちくま日本文学全集」を買わなくなっていたんです。

この当時、この全集の企画は、全50巻。あとで、10巻伸びましたが。あと、8巻だったのに、力尽きたのです。
まあでも、十数年後、 全巻そろえたわけですが。

続かなかったのは、経済的な理由もあったと思うけど、きっとこのあたりから、知らない名前が増えてきたためだと思われます。

で、武田泰淳。この人も、知らない。わたしの文学史のなかには、ない名前だ。だいたい、読み方も、わかりませんでした。たけだたいじゅん?えっ、それで、あっているのか?

「秋風秋雨人を愁殺す」以外は、全部おもしろかった。でも、1番長いこの話が、イマイチ。それって、どうよ。

樋口一葉,読書ちくま日本文学全集,日本文学,樋口 一葉,樋口一葉,筑摩書房

樋口一葉 ちくま日本文学全集41

えーとですねぇ、文語体は、やっぱり難しいです。

「たけくらべ」とか、かろうじてストーリーを知っている話は、なんとか入ってくるのですが、読むのが辛い。
そして、自分の読み取っているストーリーが、正しいのか、勝手な解釈なのかが、良くわからないです。

一文が長いのと、地の文とセリフの文が、そのまま続けて書いてあるのが、なによりも難しく感じました。

でも、けっこう、セリフとかには、リズムがあっていい感じのセリフもあるんです。だから、なんか、もうちょっとだけ、これを読み取る力があれば、きっと、面白いんだろうなぁと思うのですが。
だから、苦しいながらも、最後まで読めないことはなかったです。

で、いい加減なわたしの読みで、読み取ったことは、こんな感じ。

  • 恋愛中心。
  • 女の子、ちょっと気が強い。
  • 素直になれなくて。
  • 年上の女の子にあこがれるやんちゃな男の子。
  • けっこう、途中で、プッツリ終わってるようなエンディング。
  • 男の子のタイプは、優等生とやんちゃ。ウブな優等生の方が、本命?
  • 世間の噂に引き裂かれ……。

本当は、その当時の生活のありようなんかもしらなければ、ものすごく浅い読みになるんだろうなぁと思います。
でも、なんか、昔も今も、かわらないところもあるのかなぁと思ったりもしました。

木山捷平,読書ちくま日本文学全集,日本文学,木山捷平,筑摩書房

木山捷平 ちくま日本文学全集40

木山 捷平も、始めて聞いた名前です。
あんまり、始めて聞いた名前にあたりはなかったです。まぁ、有名ということは、それだけ面白いと思った人が多かったということなのでしょう。

でも、この木山 捷平は、けっこう面白かったです。
なんというか、どうしようもないすけべ親父なところが。

エッチでも、エロでもなく、すけべ。
憎めない感じです。

中野重治,読書ちくま日本文学全集,プロレタリア文学,中野 重治,日本文学,筑摩書房

中野重治 ちくま日本文学全集39

中野 重治は、知りません。
転向したプロレタリア文学者のようですね。はじめの方に載っている作品は、プロレタリア文学特有の臭いがあって、わたしにとっては、おもしろくないです。
おもしろさが理解できないのです。プロレタリア文学。

まあ、後の方の「国語と方言」とか、「ハイネの橋」とかは、悪くないですけど。

なんか、イマイチでした。

作者,大佛次郎ちくま日本文学全集,吉川 英治,大佛 次郎,日本文学,筑摩書房

大佛次郎 ちくま日本文学全集38

メチャクチャ、エンターテイメントです。
この人が入っているんなら、なんで、吉川 英治は入っていないんだとか、思ってしまいます。まあ、純文学、大衆小説という分け方自体が、けっこう曖昧なものなのだと思いますが。

そんなこと考えずに、なんでも面白いものを入れちゃえばいいのに、と、わたしなんかは、乱暴に、そう思ってしまいます。

特に、「鞍馬天狗」のラストのオチが、かっこよすぎ。