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百姓貴族1

はじめは、どうかと思ったんですよ。

スクウェア・エニックスで出しているのが、「鋼の錬金術師」。この本は、新書館。
まぁ、新書館のダメージにはならないだろうけど、スクウェア・エニックスの「鋼の錬金術師」にとっては、けっこう、ダメージじゃないかと……。

まあでも、面白かったです。

何事でも、子どものときからの環境があれば、慣れるということですね。ちょっと、違うか。

でも、人間、生きていこうと思ったら、どうやってでも生きていけそうです。

農業高校の話が、おもしろかったです。

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蜘蛛の紋様3 パーム32

ジェームズが、この少年時代を過ごして成長したにもかかわらず、他人への信頼をなくさなかったというのは、本当に奇跡的なことだと思います。

もちろん、物語なのですが、それでも、奇跡的だと思わせるものが、この物語の中にはあるのです。

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蜘蛛の紋様2 パーム31

けっこう、怒濤の展開だった1巻から見てみると、淡々とすすんでいる感じの2巻です。
それでも、この物語のもつ重さとか、深さとかは、淡々と進んでいても、変わらないものがあります。

てっきり、物語としては、カーターの一族のお話が中心だと思っていましたが、ジェームスのお話もクロスしています。
2人の出会いぐらいまでがかかれるのでしょうか。

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蜘蛛の紋様1 パーム30

パームは、わたしにとって他の物語とはちょっと違うところにある物語です。読めることにしあわせを感じられる物語って、そんなにない。
これがまた、わたしがこんなに好きな物語にもかかわらず、割と気の合うはずの周りの物語読みは、あんまり読んでいないというか、共感を得られないというのも、不思議な感じです。
多分、1~2巻読んだ時点で、評価を下してしまっているんだろうなぁと思います。あの頃は、絵もかなり硬質だし、お話もたしかにスムーズでない感じがします。でも、もう少し読んでいけば、はまると思うのですが……。

しかし、20年。掲載誌の「Wings」自体も、大きく変わりました。知っている人、本当にいなくなってしまいましたもんね。そんななかで、変わらずにパームが載るというのは、本当に奇跡みたいなことだと思います。

いつからだろう?こんなにはまったのは。多分、「愛でなく」あたりからだとは思うのですが。

そして、最後の長編「蜘蛛の紋様」がスタートしました。

カーターの一族の物語。

ページをめくって、ビックリしました。いきなり、字、字、字。
一族の物語は、全部、字ですまして、カーターの物語として「蜘蛛の紋様」は語られようとしているようです。

多分、物語のどこかで、情報として与えられたものもあるのですが、こうして物語として目の当たりにすると、その圧倒的な力に呆然としてしまいます。

若い日のカーターが言う。

「人生は残酷で苦痛に満ちている」

と。
その言葉のなんと重たいことか。

そして、わたしたちは、そこから立ち直っていくカーターを知っています。レイフの言葉通り、「本当の幸福を知る人間になる」ことが、この物語の終着点なのでしょうか?

ほんとうは、「愛でなく」ばりの長編になってほしいなぁと思っています。
でも、どれだけ語っても、語り尽くすことはできないのかもしれません。
人生は、物語ではないのだから。

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暴れん坊本屋さん3

完結編です。

というか、マンガは終わっても、日常は続いていく…。
という感じです。

しかし、ベストセラー倒産の話とか、本の業界も、けっこう大変ですねぇ。
だから、ハリー・ポッターのシリーズは、買いきりにしたのですね。

わたしは、本の帯はすててます。