百姓貴族1
はじめは、どうかと思ったんですよ。
スクウェア・エニックスで出しているのが、「鋼の錬金術師」。この本は、新書館。
まぁ、新書館のダメージにはならないだろうけど、スクウェア・エニックスの「鋼の錬金術師」にとっては、けっこう、ダメージじゃないかと……。
まあでも、面白かったです。
何事でも、子どものときからの環境があれば、慣れるということですね。ちょっと、違うか。
でも、人間、生きていこうと思ったら、どうやってでも生きていけそうです。
農業高校の話が、おもしろかったです。
はじめは、どうかと思ったんですよ。
スクウェア・エニックスで出しているのが、「鋼の錬金術師」。この本は、新書館。
まぁ、新書館のダメージにはならないだろうけど、スクウェア・エニックスの「鋼の錬金術師」にとっては、けっこう、ダメージじゃないかと……。
まあでも、面白かったです。
何事でも、子どものときからの環境があれば、慣れるということですね。ちょっと、違うか。
でも、人間、生きていこうと思ったら、どうやってでも生きていけそうです。
農業高校の話が、おもしろかったです。
パームは、わたしにとって他の物語とはちょっと違うところにある物語です。読めることにしあわせを感じられる物語って、そんなにない。
これがまた、わたしがこんなに好きな物語にもかかわらず、割と気の合うはずの周りの物語読みは、あんまり読んでいないというか、共感を得られないというのも、不思議な感じです。
多分、1~2巻読んだ時点で、評価を下してしまっているんだろうなぁと思います。あの頃は、絵もかなり硬質だし、お話もたしかにスムーズでない感じがします。でも、もう少し読んでいけば、はまると思うのですが……。
しかし、20年。掲載誌の「Wings」自体も、大きく変わりました。知っている人、本当にいなくなってしまいましたもんね。そんななかで、変わらずにパームが載るというのは、本当に奇跡みたいなことだと思います。
いつからだろう?こんなにはまったのは。多分、「愛でなく」あたりからだとは思うのですが。
そして、最後の長編「蜘蛛の紋様」がスタートしました。
カーターの一族の物語。
ページをめくって、ビックリしました。いきなり、字、字、字。
一族の物語は、全部、字ですまして、カーターの物語として「蜘蛛の紋様」は語られようとしているようです。
多分、物語のどこかで、情報として与えられたものもあるのですが、こうして物語として目の当たりにすると、その圧倒的な力に呆然としてしまいます。
若い日のカーターが言う。
「人生は残酷で苦痛に満ちている」
と。
その言葉のなんと重たいことか。
そして、わたしたちは、そこから立ち直っていくカーターを知っています。レイフの言葉通り、「本当の幸福を知る人間になる」ことが、この物語の終着点なのでしょうか?
ほんとうは、「愛でなく」ばりの長編になってほしいなぁと思っています。
でも、どれだけ語っても、語り尽くすことはできないのかもしれません。
人生は、物語ではないのだから。