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勉強ギライな子どもに「勉強の面白さ」を伝える方法 わが子の「21世紀型学力」を伸ばす!

いや、いい題なんですけどね。
内容はねぇ。

この人、あまりにも自分が賢すぎて、多分、他の人間も全部自分と同じ様になんでも出来ちゃうと思っている感じが、ものすごくする。

子どもに知識なんか教えてはいけない。考えさせるんだ~。わたしは、子どもの頃に、考えてこんなことがわかった。それはね~(知識の羅列)という話の流れは何というか……。

うん、多分、この人自身は、学校無くても良かったかもしれないし、それが真実かもしれない。でも、とても多数の人間にとっては、多分、それ正解ではないから。

だいたい、この手の話をする人って、文化ってものをどう考えているだろうかとものすごく不思議に思います。今までの先人が考えてきた上にいろいろなものを積み重ねたからこそ今がある。1人の考えではわからないことでも、積み上げて考えられたからこそ、今がある。
わたしは、そう思います。

この人が言うようなのが、21世紀型学力だというのなら、多分、今以上に格差のあるひどい世界になっていくと思います。

この本の素敵な効果があるとしたら、読んだ人間に、毎度おなじみの学校不信を植え付けることかなぁ。そうすると、読んだ人は、自分の子どもの育ち方や学力の問題を、学校にせいに出来て、自分のことは反省しなくても良くなるので、ちょっと楽になるかもね。

久しぶりに、教育関係でひどい本を読んだ。

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クラスはよみがえる 学校教育に生かすアドラー心理学

昔、読んだ時よりも、ずっと信じています。
まあ、今でもこの人の語り口は、ちょっと腹立つものはあるのですが。
でも、書かれていることは、全面的に正しいと思います。

まあ、工夫は全部、学校に丸投げですけどね。でも、まったくダメダメなことを丸投げしているのではないので、真面目に受け取るべきだと最近は、思っています。

ただ、いつも気をつけるのは、テクニックとして使わないようにということです。人を自分に従わせたいわけではないということは、いつも気をつけています。

それはそれで、それなりの効果があったりするので、怖いです。

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プロ教師による教育課程編成=学校づくり 教え方のプロ・向山洋一全集41

なんていうか、自慢全開。
そして、けっこう息苦しそうなのですが。
まあでも、本当に時間内に会議が終わるのだったら、それもいいのかもしれないと思ったりします。

ぶれないのは、難しいよねぇ。人間だから。

そして、なんでこの人は校長にならなかったのだろう。

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池上彰の「日本の教育」がよくわかる本

要するに、自民党が地方の力をそぐために、地域住民の選挙で選んでいた教育委員という制度を廃止した。
そして、その当然の結果として、教育委員会は機能不全に陥った。
なのに、それは全部、日教組の所為にして、またメチャクチャなことをしようとしている。

本当は、専門的な分析や研究が必要なのに、視聴率がとれてしまう少年犯罪と同じように、誰でもが語れてしまうがゆえに、恰好の人気取り手段として、今も、「教育」は使われ続けている。

そして、今度は「教育」は、首長の人気取りの手段として、狙われていると。

悪いことは一気に来てすべてを押し流してしまうけれど、良いことはコツコツと一歩ずつしか進んでいかない。
そのことを本当に、考えなければならないときのような気がします。

割と今まで、どの陣営の批判もしてこなかった池上さんが、ストレートに自民党批判をしている気がします。そして、それとともに、けっこうテレビから干されているのと思うほど出番が少なくなってきている感じがして、不気味な世の中になってきたなぁと感じます。

今の文部科学大臣……。

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アドラー心理学 実践入門 「生」「老」「死」との向き合い方

アドラー心理学の本が、こんなに書店の棚に並べられるような時代になるとは思いもしなかったです。

けっこう、悪用すると強力だと思うし、若干、危険に感じたりもするのですが、それでも、競争や闘争ではなくて、共同体感覚を中心にした考え方というのは、これから先、もっともっと大切になっていくものです。

今、苦しい思いをしている人の苦しみの原因をさぐることができなくても、その苦しみをなんとか軽くすることができるならば、自分がそこにいる意味はあるのだと思います。

この本自体は、若干、哲学よりです。
わたしが今まで読んできたのは、教育関係のものだったので、どっちかというと実践よりでした。