扶桑社一覧

楽園の記憶をたどって

コスモス楽園記1

ヨネザードにもにていますが、舞台は、南太平洋のロバス島。
独特のますむら・ひろしの世界が展開しています。

謎に答えは、あるのだろうか?

それでも、ものすごく過ごしやすい「楽園」な雰囲気です。昔、自分には、ヨネザードに住んでいた記憶があるような気がしていましたが、ここも、自分の故郷の様な気がする。


楽園の風景

グスコーブドリの伝記 猫の事務所・どんぐりと山猫 ますむら・ひろし賢治シリーズ3

「グスコーブドリの伝記」は、元を読んだことがないです。
イーハトーブの姿をものすごく良く伝えてくれるお話です。

イーハトーブは、理想郷とかいわれているけれど、けっして、苦楽から解脱したところにある楽園ではなくて、自然は厳しくて、いろんな人が、それこそ悪人も、善人も、いる世界みたいです。

なにが理想郷なのかというと、きっと、「自分が必要とされていること」であったり、「困難を越えるために、夢を叶えるためにがんばる」ことであったりするのかなぁと思います。
どんなに、物質的に豊かになっていっても、本当のしあわせは、自分が心の中につくっていかない限り、訪れない。
そういうお話なのかなぁ。

「猫の事務所」は、かま猫のけなげさに泣いてしまいました。


ガラスのマント

風の又三郎 雪渡り・十力の金剛石 ますむら・ひろし賢治シリーズ2

どっどど どどうど どどうど どどう

この始まり方が、ものすごく好きなのです。

自分が、この地方の言葉を理解できない、使えないというのが、ものすごく残念な気持ちになります。きっと、ものすごく、当たり前で、切実なことを、みんな言っている気がするから。


ヨネザードにあるイーハトーブ

銀河鉄道の夜 ますむら・ひろし賢治シリーズ1

ますむら・ひろしと宮沢 賢治のコラボです。

これは、マンガとしては、かなり原作に忠実にかかれています。雰囲気や、言葉も、場面も、ものすごく注意してかかれている。
まあ、わたしは、ますむら・ひろし贔屓なので、そう感じるのかもしれませんが。

初期型の「銀河鉄道の夜」の方が、賢治の思っていること、メッセージをストレートに伝えているなぁとかわったり、だからこそ、賢治が、その「お説教」を「物語」として昇華していきたくて、推敲に推敲を重ねていたのだと感じたり、いろんな発見がありました。

ますむら・ひろしの「星がない!」という話と、「お盆だった」という話は、特に、あんまり誰も指摘していないことだけど、ものすごく重要なことですよね。

こうやって、いろいろな人に、読まれ込んでいくことは、とても意味のあることだと思います。


巧さと浅さ

シャナラの剣 下

シャナラの剣の秘密が、今、明らかに!

「シャナラ・トリロジー」と聞いていたので、てっきり、「指輪物語」と同じように、全6巻ぐらいのお話だとおもっていたのですが、シェイのシャナラの剣をめぐる物語は、これで、完璧に完結しています。

そして、この上下2巻のなかに、ギュッと、「指輪物語」のエッセンスが詰め込まれている感じです。

王位をめぐる兄弟の対立、魔力あるアイテムに魅入られた者、旅の仲間たちが別れてそれぞれの義務を果たしていくさま……。

多分、テリー・ブルックス自身が、メチャクチャ指輪物語を意識して、この物語を作ったのだと思います。
そして、ギュッと詰め込まれた分だけ、展開もはやく読みやすいです。

シャナラの剣の秘密も、単純なパワーアップアイテムに脱していなくて、これだけでも、わたしは感心しました。この人の本、続きを読む価値あると思いました。1

でも、軽さは浅さでもあります。
もうちょっと、掘り下げて書いていって欲しいと感じるところも、多々あります。特に、情念の部分は、けっこうあっさりしすぎな感じです。

だから、こここから入っていって、いつかは、トールキンと出会って欲しいなぁという気はします。
「デクトラ・クエスト」よりは、子どもたちにオススメしたい物語です。でも、子どもが読むには、軽さが足りないかなぁ。

微妙な位置づけの物語です。

シャナラの剣 下

テリー ブルックス


  1. まあきっと、誤魔化されたと怒る人もいると思いますが…。 []