どろろと百鬼丸伝5
この展開は、アニメよりおもしろいかも。
多宝丸との関係、似蛭の結論、ともに、良い展開。あと、琵琶丸が急に出てきて一言しゃべっているのに、周りが「誰だ?」と思われているところとかも、微妙に好きです。
物語が盛り上がっていきそうなこれからに期待しても良さそう。
「どろろとみおの伝」が丸々全部。そして、「会遇の伝」の序章が入ってます。
「どろろとみおの伝」は、やりきれない話だよなぁと思いながら読んでたら、それなりの明るい終わり(?)になって、驚きました。アニメ版のどろろの終わり方は、もはや記憶にないのですが、もっと悲惨な話だったような気がします。
たしか、原作でもみお死んでいたよねぇ……、と思って原作を見直したら、これ、どろろと百鬼丸が出会う前の話でした。
このマンガでは、なんらかの「救い」が欲しかったのかも。
そして、「会遇の伝」。体を取り戻すたびに弱くなっていく百鬼丸と、体を失うたびに強くなっていく多宝丸みたいなことになっていくのかな。
それは、もえる展開です。
はじめてよんだお話です。
作風とかから、「アドルフに告ぐ」の後の大人向けの作品群になるのかとなんとなく思いながら読んでいたのですが、「ブッタ」とか「三つ目がとおる」と並行してかかれた作品のようです。
義和団の乱からはじまって、この北って、北 一輝かな。そうすると、二・二六事件までぐらいの話になるのだと思います。
「一輝まんだら」という題ながら、北 一輝が主人公というわけでもないところがおもしろいですね。
さて、わたしの北 一輝のイメージは、「帝都物語」の魔道師のイメージです。今丁度、「邪神たちの2・26」を読んでいて、これも魔導師のイメージですねぇ。でも、このマンガは、人間・「片目の魔王」北 一輝をみせてくれそうな感じです。