手塚治虫文庫全集一覧

細かい時代の手塚治虫

平原太平記 ふしぎ旅行記 手塚治虫文庫全集

大コマに、いっぱいキャラクターがいて、それがそれぞれに細かい芝居をいっぱいしている初期の手塚 治虫らしいマンガです。
でも、この細かい芝居を1こずつ見ていっておもしろがる気力が、わたしの中になくなっているなぁと。

けっこう複雑で、セリフも多い手塚 治虫のマンガは、文庫で読むのには適しないのかなぁと思いながら読んでいました。
作品とか内容がどうこうというよりも、わたしの肉体のおとろえが響いている感じです。


太陽讃歌

アポロの歌 手塚治虫文庫全集

なんか、メルモちゃんこと「ふしぎなメルモ」の元ネタ的な話を聞いていたので、もっと性教育っぽいものを想像していたけれど、けっこう「愛とはなにか?」みたいなのが出てきて、ビックリしました。
そして、すべての愛が、なんというか報われないという……。

でもねぇ、なんか傑作だと思います。

なんでだろう。それでも、なんどでも運命の人に出会えるというのはしあわせなことだと感じるのかもしれない。
その先に、どんな悲劇が待っていても。


気楽な稼業と来たもんだ

フースケ 手塚治虫文庫全集

えーと、手塚版サラリーマンマンガ。
サラリーマンの日常というよりは、非日常。でも、あんまり現実から離れすぎるとおもしろくないというさじ加減がなかなか難しそう。
松本 零士も、なんかSFとサラリーマンが合体したようなマンガをかいていたけれど、あれはあくまで松本 零士。こっちは、絵柄まで変えてくるという荒技です。

そして、もしかしたら、手塚 治虫って、1回もサラリーマンだったことはないのでは?

負けの女神の話が、けっこう好きですが、納得はいかない(笑)


そして、一人だけが残った

奇子2 手塚治虫文庫全集

あれ、こんな話だったっけ?
というのが、正直なところ。

おばあさんだけが残っても、天外の家に未来はないだろうと思うのだが、それでも「家」が大事なのかねぇ。そういう時代だったんだとしか、今の僕らにはわからない。


蔵の中

奇子1 手塚治虫文庫全集

なんか、蔵の中で育った色白の子というイメージしかなくて、こんな政治がからんでくる話だったのは、まったく覚えていませんでした。
手塚 治虫のグロテスクなところと、色っぽいところ、硬派なところが、うまくちょうど良い具合にブレンドされていると思います。