花よりも花の如く5
個人のレベルでわかりあえることと、国家が、国策として他国の歴史や姿をゆがめて伝えることとは、切り離して考えていかなければならない気がします。
もちろん、個人のレベルで交流していって、かわりあうというのは、ものすごく大切なことで、これからもどんどんすすめていかなければならないのは、もちろんなのですが。
そして、どんなにいい仕事をしても、認められないときもあるということも、心のどこかには留めておかなければ。
「ALEXNDRITE」あたりから、仕事量を減らして単行本のでるスピードが遅くなってしまった成田美名子ですが、たしかに、その分、作品が深くなってきていると思います。
まあ、時間がかかる分、読む方は、前の話を忘れてしまっていて、単行本が出るたびに前の巻を引っ張り出して読まなければならないのですが……。
はじめて読んだ成田美名子のマンガは、「あいつ」で、それが、多分少女マンガを読んだ初めてでした。1
あれがなかったら、今、少女マンガを読んでいなかったかも。
深くなっていするのに、なぜか、そのとき読んだ雰囲気も残っていて、成田美名子は、不思議だと思います。
リアリティがあるとか、リアリティがないとか、いうことがあるのですが、なんか、成田美名子の作品は、そういうことに関係なく、ただそこに、「世界がある」という感じがします。
「NATURAL」が始まっときは、日本ものって違和感あるのではないかと心配したのですが、全然そんなことなかったです。