狂骨の夢5
文覺長者の結末が、びっくりというか、いかにもなところです。
バシッって決まって、好きだけど。
お前、さっきまでしゃべっていたやろう。京極堂、いつ気づいたんだ!!みたいな。
実は、わたしも相貌失認の気がちょっとあります。
人は、だいたい雰囲気と場所で覚えるので、シチュエーションが違うところであうと、びっくりするほど誰かわからないです。
きらいな訳ではないのですが。
朱美さんが、いい女過ぎて怖いぐらいですねぇ。
でも、好きなのは「魍魎の匣」なんです。
名探偵、みんなを集めて「さて」と言い。
ということで、推理、憑きもの落としのパートです。パターンな気もしますが、繰り返し何度も続ければ、それはそれで様式美になるのかもしれないとも思います。
探偵とうじょう。
ただし、迷の方の。
いや、実は、周りのみんなは迷っているけれど、自分だけはまったく迷っていないのかも。
いろいろそろってくる「承」です。
壮大っぽくて、思わせぶりで楽しいのだけど、「Xファイル」と同じで、お話を先に進める気がないのに気づくと、ちょっと興ざめなんですよね。
そこが、最近の大塚さんのちょっとう~んなところです。
終われないのと、わざと終わらせないのは、また違うと思う。
ステマ的なお話。
まあ、検索エンジン自体が、そのために発達してきたようなとこどろは、あるのかな~。
情報を提供する側の問題ではなくて、1番の問題は、僕たちが、簡単なことがあるともうそちらしか選ばなくなってしまうという部分にあるのかもしれません。
うん、なんか壮大な話になってきた。
なってきただけで、広がっていかないところが、Xファイルというか、大塚 英志の思うつぼなんですけれども。
でも、昔は、壮大なお話を動かそうとしていたんだと思うんだけれどなぁ……。