いるの いないの
怪談えほんのシリーズの1冊。
今調べてみたら、第1期に5冊でて、第2期ら4冊出ているようです。わたしは、第1期の5冊しかしらなかったです。そのうちで、面白そうだと思ったのが、「悪い本」とこの「いるの いないの」でした。
たしかに、古い家の屋根のところにはなにかいそうだなぁと思っていました。
でも、おばあちゃんの反応が、なんというかいいのです。こっちの反応も、ある意味怖い。
けっこう怒濤の展開でした。
まあでも、1番の秘密は、わかるよなぁ……。
その他は、それなりにはビックリした。
でも、だからおもしろかったかというと……。
なんだろう、何回か書いてきたと思いますが、やっぱり、力に対するおそれが少なすぎると思います。
強い力を持った方が勝ち。弱いヤツは、虐げられろ。悔しかったら、より強い力を持て。みたいな部分が、自分自身で読んでいても気になるし、子どもに読ませるとしても、気になります。
そして、デルトラの意味が……って、この世界の共通語は、英語なのね(笑)まあ、言葉ネタは、今までもいろいろあったか。でも、けっこうがんばって日本語にしてきたのに、今まで、努力してきた訳、台無しみたいな……。
まあ、これで完結。
続きがあるみたいですが、まあ、読むことはないでしょう。
ついに、すべての指輪を手に入れました。
しかし、この間の様に、ほとんど1冊が謎解き……というよりも、なぞなぞな巻を読むと、やっぱり、大人としてはげんなりしてしまいます。
まあでも、「ホビットの冒険」とかでも、なぞなぞ遊びはあるわけですが。
昔話や、「ホビットの冒険」の場合、ずるをするのは、たいがいにして主人公側です。そこに、物語としての深みがあるのかなぁと思ったりします。
この話では、正々堂々と謎をといてましたから。
まあ、そのあとのどんでん返しが、今回の読みどころかなぁ。
しかし、ますます、力をためて集中していきます。
使うことにためらいがあるのは、敵を過剰に傷つけたり、自分の暗黒面に立ち向かうためではなくて、あくまで、使うと自分が不安になったりするからだけ。
このあたりは、ある意味、潔いです。
おそらく、王家の血族すら、主人公たちに集中させてしまうのだろうなぁ……。ある意味、わかりやすい、たしかにテレビゲームのRPG的ではあると思います。
でも、それに満足できない世界をわたしたちは、知ってしまっています。
ひきかえせないなぁ。