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あなたを天才にするスマートノート

「1分間勉強法」と平行して読んでいたので、よけいに、その志の高さが目立って面白かったです。

ダイエットが成功したので、割と信じてる岡田 斗司夫です。今は、また停滞期に入っていますが……。

まあ、やってみたいと思いながら、また今度と、先延ばしにするところが、わたしの悪い癖だな。
なんでも、「当たり前のことをしっかりと続け」られたら、素晴らしい力になるとは思いますが、はじめにやり始めるのと続けるのには、やっぱり、どっこいしょと越えないといけないハードルは高いです。

最後の「師匠」についてですが、これは正しいことだけど若干の危うさも感じる。
あくまで、師匠というのは、自分が心酔して弟子入りすることが条件だと思います。この人の弟子になったことで、自分がつぶれちゃってもかまわないぐらいの気持ちが必要。

多分、俺が師匠になってあげようという人は、信じちゃいけない。その後で、

「俺は師匠だから、なんでも言うことを聞くのは当たり前」

てなことを言う人なら、それは、詐欺師確定でいいと思います。

ところで、3社から3冊同時刊行プロジェクトなのですが、本屋には、この本しか見あたりませんでした。
なんで?

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1分間勉強法 本当に頭がよくなる

これ読むと、正しい詐欺のしかたがよくわかります。
構造的には、昔にはやった「ノストラダムスの大予言」と同じです。

ものすごく前半で調子良いこと言って、あおって、あおって、後半、ちょっと情報をだす。正しい情報と、確かめにくい情報。
そこには、ちょびっとだけ、実は前半おあっていたことで本当のことは、ちょっとしかないんだよなんてことも書いてある。

「前半はあおってただけだから、真に受けちゃダメじゃん……。良く読まなかった自己責任だよ……」

みたいな。
でも、読者が知りたいのは、あおっている部分で、そこに読者が食いついているのは、もちろん作者は自覚的。

で、この本の正しい情報っていのうは、「自分の能力で解決できないことは、1分間では勉強できない」という、ほぼこの本を手に取った人の希望を打ち消す事実(まぁ、そりゃそうだ)。
だから、要するに、頭の中に「犬」とか「1+1=2」なみに定着していないことは、1分間で読んでも理解できるわけがない。

で、確かめにくい方は、本を1000冊「買って」読めみたいな……。「買って」が重要で、これ、図書館で借りたり、本屋で立ち読みではダメなんですよ。1冊1分で読めるはずなのに(笑)

要するに、

  1. まず、学習したいことをしっかり理解して
  2. ノートにまとめて
  3. 何回も、復習しましょうね

てなことなんです。

いや、まっとうなこと書いてるじゃないか……。
というか、なら、前半、いらんやんみたいな。

作者がこの方法でうまくいったというのが本当ならば、多分、この人前半で、自分は無茶苦茶無理な勉強をしたと否定的に書いていたけれど、その無茶な勉強の努力が実っただけなのではないかと思います。

いや、努力が実ったのなら、それはそれでいいのだけれど、その努力の部分をわざと隠して、ハウツーとして売るのは、詐欺だろうと思います。

でも、この本の巧妙なところは、「ちゃんと、ぼくが努力したってことは書いてあるでしょ」というところですね。
電話料金0円、でも、適応には細かい条件がありますと、メチャクチャ小さい字で注意書きがしてある。アレと同じ手口です。

だから、これから、人を騙して金儲けしようと思う人には、けっこうサンプルとして参考になるような気がします。

今、並行して、岡田 斗司夫の本を読んでいますが、あっちの方が、志がはるかに高いです。
だめだこりゃ。

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オタクはすでに死んでいる

オタクの世代論。
なんか、自分の世代ではないところは、やっぱり、よく見えていないみたいで、「それは、どうかなぁ」とか懐疑的に読んでいたのですが、「第2世代のオタクは……」みたいな自分の世代のところは、本当に良く当てはまるというかその通りだと思った。

確かにまぁ、わたしらは、「オタク」なんて名乗れるのは、エリートだと思っていたから、「わたしなんてとてもとても」みたいな謙遜はあったな。
まあ、オタクの一線(?)の人たちというのは、ホントに戦っているイメージが強い感じです。バーッと理論武装してね。今は、そうでもないのかなぁ。
で、その理論武装的なところが、けっこう好きです。

まぁ、基礎的な教養は、もっていて欲しいとは思います。
というか、オタクの矜持として、「それについて知らないことはない!」と、知らなくても言い切って、語って欲しいなぁ(笑)

まあでも、敷居がさがったのは、単純に悪いことでない気もします。
というか、昔のオタクは、こうやって、世界に浸透したり、認められたり、普通になっていくのを夢見ていた気がします。
そのために努力して、実現した世界が、実は、あんまり住みよい世界ではなかったというのは、まぁ、良くある話といえば、良くある話だな。

で、最近、岡田 斗司夫が書いた本の題名が「遺書」なのか……。
おもしろいらしいですけどね。

うーん、単純に、いつでも起きている世代交代という気もちょっとする。
そして、いつだって、旧世代が、駆逐されていくのかも。

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レコーディング・ダイエット決定版

2007年の9月から始まったダイエットは、2009年の4月あたりに挫折しました。
挫折の1番の理由は、カロリー計算がめんどくさくて、離陸期に移行できなかったことですね。ずっと、1年半ほど、助走ばかりしていました。
まあ、体重減ってきているうちはおもしろいのですが、平行線になってくると……。

ということで、2010年の11月からリスタート。

今回は、いきなり離陸期にということで、カロリーを調べています。

さて、いつまで続くか?そして、効果は?

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オタクの迷い道

基本的なコンセプトは、オタクがオタクを笑いものにするみたいな。
まぁ、鋭い指摘というか、「今日の早川さん」的な自虐ネタもありつつ、そこそこ時代を感じさせられておもしろいです。

しかし、

「うちのヨメさんはガイナックス社員なので…」

なんて、ガイナックスのコスプレ忘年会のことを書いていますが、いったい、社長は誰やネンといいたいですね。

このあたりも、まぁ、ずるいというか、うまいというか……。社員とできちゃう社長さん……と書くと、怪しいな(笑)