荻野真,読書マンガ,ヤングジャンプ・コミックス,孔雀王,山田 風太郎,曲神紀,集英社

孔雀王 曲神紀5

2021年ラストの1冊です。
2007年のマンガです。あぁ、もっと古いと思っていたけれどそうでもないな。まあ、「孔雀王」自体も、作者亡くなる2019年までかかれ続けていますしねぇ。デビュー作も「孔雀王」。凄い。

いろいろ、矛盾もはらみながらも、おもしろいです。アイデアはねぇ、いろんなところから引っ張ってきていて見たことありなのが多いけど。遮那の夢幻能でタイムスリップというのも、山田 風太郎だしねぇ。でも、その組み合わせでどうおもしろくつくっていくかというのは、この人の手腕だと思います。

ただ、今のところお話が完全に2つに分裂しております。重なるのかな。

武内涼,読書ホラー,妖怪,山田 風太郎,甲賀忍法帖,角川ホラー文庫,角川書店

忍びの森

初、武内 涼です。
あらすじをよんでいる限りでは、おもしろそうなんだわ。しかし、山田 風太郎が読みたいと思って読み進めると、ものすごいミスリードされて肩透かしを食らいます。まあ、これは、この本が「ホラー文庫」から出ていることを考慮しなかったわたしが悪いのかもしれません。

東亰異聞」の感想でも書いたけれど、2つのジャンルのおいしいとこどりをしようとして両方活かし切れなかったり、片っ方を期待した読者から失望されるというのは、割とよくあることではないかと思います。「東亰異聞」のように、あれだけケンカするジャンルを見事にくっつけたのは、なかなかないです。
今回は、「忍者」と「ホラー」。「ホラー」というよりは、妖怪退治になるのかなぁと思いますが。で、わたしは、あきらかに「忍者」よりで読んでました。作者的にも、ミスリードしてビックリさせたいというのはあったのかな。いや、もともと、そんな意識はなくて、勝手にミスリードされただけかもしれませんが。

で、閉ざされた森の中で起こる怪異も、絶対なんだかの敵の忍術的なものだと思って、けっこうワクワクしていたら……。妖怪。なんじゃそら!!
いや、わたし、妖怪すごく好きですよ。でもこれ、今まで積み上げてきたものが崩れてないか?
これが、物語の最初で示されたのなら、けっこうノレたかもしれないのですが、、半分過ぎた頃って遅すぎないか?そして、そこでも「甲賀忍法帖」のパロディやってて、また、若干のミスリードするし。

「やられた」「上手く、欺された」というよりも、「えー、期待していたのと違う」という印象が強かったのです。

まあ、最後まで読めたし、つまんなくはないんですが、だから、ちょっと評価は保留な感じです。

そっちよりの人なんだと思って、次回作を読んでみて、読み続けるかどうか決めよう……。と思って、「そっちより」と思って読むとまた、欺されたりして。

せがわまさき,山田風太郎,読書せがわ まさき,ヤンマガKC,,山田 風太郎,講談社,,魔界転生

十4 忍法魔界転生

いよいよ、敵味方が邂逅します。
盛り上がるわ。

この魔界転生のすごいところは、もちろん、いろいろな闘うことのなかった剣豪達が、実際にチャンバラをしちゃうという夢の対戦なところもあるのですが、それと同時に、蘇ってくる剣豪がけっこう身内とか知り合いというのも怖いところだと思います。

せがわまさき,山田風太郎,読書せがわ まさき,ヤンマガKC,,山田 風太郎,忍法帖,柳生忍法帖,講談社,,魔人,魔界転生

十3 忍法魔界転生

「敵の編成」が終わって、いよいよ、ヒーロー十兵衛の登場です。

しかし、魔人スカウト、柳生から3人も選ばれるとは、山田 風太郎は、ものすごく柳生好きですね。
山田 風太郎のなかで、「柳生忍法帖」と「魔界転生」の十兵衛は、同一人物なんだろうかという疑問はあるのですが、こうやって見ると、違和感なく続いている感じがします。

せがわまさき,山田風太郎,読書せがわ まさき,ヤンマガKC,山田 風太郎,山風短,講談社,青春探偵団,,KCDX

山風短3 青春探偵団

時代物ではない山田 風太郎は、実は小説でも読んだことがないです。
まあ、時代物ではないといいながら、舞台は昭和30年代なのですが。

今回は、お色気なしで爽やかな感じです。
山田 風太郎、こんなのも書くんだ。
そして、せがわ まさきの絵、本当に、いいわぁ。