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十字路 江戸川乱歩全集19

防空壕

なんというか……えーと、エロ話(爆)

なんか、いい夢は、夢として、みさせてあげてみたいな……。

大江戸怪物団

なんじゃこりゃ(笑)全然、ダメです。 

連作ものの1部かな?

十字路

やっと、まともなのが来たという感じです。
でも、乱歩のレベルからいうと、若干落ちるかなぁ。

ストーリーは、それなりなのですが、文体にいつもの色っぽさがない気がします。
なんとなく、作品の後についている自作解説を読んでいると合作とのこと。

もしかして、ストーリーだけ乱歩が考えて、文章は別の人が書いたんだろうか?

とか思いましたが、よく読んでみるとまったく逆で、ストーリーの細部は別の人のアイデアで、文章は、乱歩のものだったようです。

それにしては……。

魔法博士

なんか、少年探偵団ものがはじまると、安心。
これは、パターンが同じ事から来る安心感かもしれない。

でも、戦前も、戦後も、かわらぬおもしろだと思います。
小林少年、年取らないし(笑)何代目だ?

でも、B・Dバッチを逆手にとって、敵が罠をかけてくるところなんか、続き物の素晴らしさで、けっこうグッとくるものがあります。

黄金豹

マンネリ気味な少年探偵団ですが、手をかえ品をかえ、楽しませてくれます。

しかし、二十面相がここまで手をかけて、少年探偵団たちに挑んでくるのは、「復讐」というよりも、この混乱した世相、少年たちに「生きがい」をもって欲しいと思っていたからではないかと思ってしまいます。

そうすると、実は、二十面相というのは、明智と……。

天空の魔人

明智小五郎ではなくて、少年たちだけが出て来て、事件の解決までしちゃうというのは、少年探偵団のシリーズでは、けっこうめずらしいのではないでしょうか?

その分、乱歩も考えたのか、敵は、いつもの人とは違ったようです。

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三角館の恐怖 江戸川乱歩全集15

青銅の魔人

少年探偵団の敵は、二十面相しかいないのでしょうか?

パターンなんだけど、乱歩自身が、けっこうこのパターンを楽しんでいるような気もします。

虎の牙

うーむ。犯人は、熱狂的な阪神ファンと見た……。
違いました……。

犯人は、はじめからわかっているので、少年探偵団ものっていうのは、推理小説ではなくて、冒険小説ですね。

と、知っている人にとっは、言わずもがなのことを……。
いや、わたしは、はじめて読むから。

断崖

こういう、短編は、好きですねぇ。
それから、乱歩の書くこういう悪女も、けっこう好きです。まぁ、間違っても、わたしと関わりになるタイプではないけれど。
というか、物語の中だけで生きている女って感じがするから、いいのかも。

だれか、自分よりかしこい人間が出てきて、その「運命の人」が、自分の悪事を止めてくれるのを待っている感じがあります。

これは、「黒蜥蜴」にも通じるものがある。

三角館の恐怖

推理小説好きの人は、奇抜なトリックを、「面白い!」と感じられる人なんだと思います。
ある意味、大人だ…。

実は、わたしはというと、奇抜なトリックには、ひかれないのです。というか、イマイチ、ちゃんとした推理ものだと、なにが書いてあるのか理解できないときもあるという……。

まあ、推理ものは、乱歩とクリスティだけおさえとけばいいか。

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新宝島 江戸川乱歩全集14

新宝島

「十五少年漂流記」みたいなお話でした。
こういう話は、乱歩はうまい。

知恵の一太郎

科学読み物でした。
けっこう、楽しめました。
子どもは、こういうのを読まないといけない(笑)

清く正しく美しく。

偉大なる夢

なんか、戦争中だなぁというお話。
でも、けっこう、乱歩の目ってなんだかんだいいながら、けっこう冷静でアメリカに対しても平等に見ていると思います。

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悪魔の紋章 江戸川乱歩全集12

少年探偵団

謎のインド人(笑)にはじまるこの物語。
そう、ぼくが子どもの頃ぐらいまでは、こんな風に、世界は妖しくて広くて、偏見に満ちあふれていたんだなぁと。そして、ワクワクがたくさんあった。

で、今は、世界は狭くなり、それなのに混沌として、やっぱり偏見に満ちあふれているという。そして、ワクワクは少なくなった気がします。

それは、ただ単に、自分が年を取ってしまっただけなのかも……。

「怪人二十面相」に比べると、どうしても、2作目はおちるような気がしますが、それでも、子どもにとっては、ジェットコースターのような物語だと思います。

読んでいる途中で修羅場が入って、かなり間をあけてから後半を読んで、後半しかあんまり覚えていないので特にそう思うのかもしれませんが、

「少年探偵団あんまり活躍してないやん!」

前は、二十面相逮捕までの大活躍だった気がするのですが(笑)

妖怪博士

これって、仮面ライダーの元ネタみたいなお話ですねぇ。
蝙蝠男は出てくるし(笑)

そして、ぼくらの仮面ライダー隊……じゃなくて、少年探偵団たちは、大活躍でした。
というか、二十面相の今回の目的は、ただ単に、少年探偵団の子どもたちを怖がらせることだという……。

二十面相……そして、乱歩……。素敵だ(笑)

B・Dバッチや、社会に貢献しようという少年探偵団たちの性格をついた罠には、正直、ドキドキワクワクと感心しました。

そして、洞窟の罠では、

「ご苦労!!」

と言ってあげたいぐらいです。
……なんで、子どもを楽しませるためだけに(笑)そこまで……。

見習わなければなりませんねぇ。

悪魔の紋章

「ワハハハ……、これはおかしい。これは傑作だ。明智君、君は探偵小説を読み過ぎたんだよ。小説家の幻想に慣れすぎたんだよ。如何にも探偵小説にありそうな結論だね。ワハハハ……、実に傑作だ。こいつは愉快だ。ワハハハ……」

この諧謔、これが、乱歩の本質なんだなぁと。
だから、悪者も、正義の味方も、生き生きしています。

以下、ネタバレありです。

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探偵儀式1

た、探偵。
ちがうと思う……。

でも、ちょっとおもしろいので、清涼院流水に興味をもったりして。
こんな人が、出てくるのか?