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ラブ・マスターX 下

後半で、前半のすべてをひっくり返してしまうマンガというのがあります。
例えば、「自虐の詩」とかね。
これも、それ。

ベクトルが逆に動いていくのは、様式美的にわかる気がしたけれど、ハミオくんの変化までは、読み切れなかった。
なんというか、様式美と情念が、いい感じにシャッフルされています。

この人のマンガは、マンガの外側が存在する感じで、ミョーにリアルなのに、冷めたというか、突き放したところがあるな。
それなのに、勢いがある。
なんか、矛盾したものをいっぱいかかえて詰め込んでいて、スゲー。

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ラブ・マスターX 上

乱れた人間関係。おたくへの偏見。いろんなものがあふれていて、かき切れていない感じが強いなぁ。

わたしは、最初、イマイチ、ユリナとセリカの見分けがついてなかったという……。それ、ストーリー追えてないジャンみたいな。

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ジェリー イン ザ メリィーゴーラウンド 3

最後は、まあまあなノリかな。
だんだん、モモがかわいくなってきたというのがポイントかも。しかし、主人公ミリとヒカルのことは、まったく一切、どうでもよかったという……。

しかし、ヒデキは、いつの間にそんなに明確に「恋人」だったんだろうか?

そして、10年後。それも、もう今は過ぎさった時間。
その辺の不思議な感じは、よかったですねぇ。

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ジェリー イン ザ メリィーゴーラウンド 2

ストーリーは怒濤の展開なのですが、今ひとつのれないのは、男女の感じ方の差なのかなぁ。

好きなものや、興味あるものを集めてみても、それを並べるだけでは面白くならなくて、物語には少量の毒が必要なのかも。
毒は、少し入ってるんだけどなぁ。作用していない感じ。

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ジェリー イン ザ メリィーゴーラウンド 1

多分、昔読んでたら、途中で投げ出していたよなぁと思います。「NANA」も最初、そう思ったけど。でも、安野 モヨコだから、もうちょっとしたら面白くなるはず……とか思っています。

主人公のいい加減さに、共感できないというのはありますね。イマドキなのか……。そんなに今でもない気もいますが。

いい加減なジェットコースターに乗ってるみたい。まあでも、初期の作品なので、たいしたことないのかも。