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ニセ科学を10倍楽しむ本

子ども向けのニセ科学の啓蒙書…かな。
これを子どもと読むと、子どもの方が賢くなって、生意気とかいわれちゃうだろうなぁと。

まあ、大人でも、この手の話をするとけっこうめんどくさい人とか、つまんない人と言われがち。

いや、だから「楽しむ本」なんですね。
嘘は嘘と知った上で、そのフィクションを楽しみましょうと。
ほとんどの人間は、「物語」で世界を覚えたり、理解したりする。そして、ぼくたちは、おもしろいお話が大好きです。そして、そこに自分のパワーがかかわったりしたら、もう最高じゃないですか。
そこはもう、仕方ない。そういうふうにできている。
でも、その境目のところは、「楽しもう」ねということですよねぇ。

内容は、良く聞く話ではあるけれど、ビックリするほど浸透はしていない感じがする。だから、こういう本は必要ですよね。

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クジラの子らは砂上に歌う13

世界の中心と端っこ。
どう結びついていくのか。

皇帝は、エマやネリと同じ様な存在なのかな。
すると、魂形の子ども?

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あひるの空43 RAINDROP NARROW DOWN(the second)

指導者には、指導者なりの迷いがある。
それが、子どもに伝わっているかは、ケースバイケースだけれど、子どもとしては伝わっていればいいなぁとは思う。
でも、大人としては、多分、伝えたいことは「そんなところ」ではない。

なにを信じても、なにを信じなくても、選ぶのは自分。そこを見失わなければ……。

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しゃっくり丸/やじさんきたさん 藤子・F・不二雄全集

1年生にもおもしろく、大人が読んでもそれなりに脈絡があるストーリーがついているというのは、すごいことです。
手塚 治虫は、多分、子どもにとっては(ときに大人にとっても、難しすぎるのですが、Fの幼年作品は、そういうところがないのです。

なによりも、ストーリーがあるのに難しくないというのは、かく方の技術が並外れているということです。

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1000年女王5 新竹取物語

この時代の松本作品は、原作あり、メディアミックスあり、そして、松本 零士自身の思いつきの発言あり(弥生さんは、メーテルの母とか。以前は先祖とか言ってたはず)、なにが公式なストーリーなのかが、グチャグチャです。
そして、まあ、子どもの記憶の中でも、全部ごっちゃになっているという。

その中でも、「1000年女王」というのは、特に、ゴチャコチャしている感じはしますねぇ。原作自体も、1000年女王がいて、1000年盗賊がいて、ラーメタルにはラーメタルで指導者がいて、ハンニバルがいてと、たった5巻でなんでこんなにと思うほど勢力多いです。
でも、刈り込んで作ったアニメ版がおもしろいかというと……。多分、このごっちゃ煮の世界が、すごい魅力なのだと思います。それは、他の「銀河鉄道999」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「クイーンエメラルダス」でもいえることだと思います。

しかも、この時代の代表作でちゃんと完結しているのって、もしかして「1000年女王」だけではないかな。「999」は完結したけど、後にまたはじまって、そっちは完結していないし。「ハーロック」、「エメラルダス」も。
そういう意味でも、貴重な物語です。

あぁ、「ニーンベルグの指輪」の続きが読みたい。