妖精国の騎士13
現世の戦いと、魔界での戦いが、二重になって物語を包んでいます。
このあたりが、お話の世界を重厚にしているところでもあり、わかりにくいところでもあります。
現世の戦いと、魔界での戦いが、二重になって物語を包んでいます。
このあたりが、お話の世界を重厚にしているところでもあり、わかりにくいところでもあります。
ローゼリィとアーサーが、結ばれる巻です。
根底に聖婚の考え方があるわりには、ファンタジーでは避けられてきたシーンかなぁ。
そして、容赦ないですね。
いい人のなかにある「闇」も、暴きます。
このあたりが、中山星香を他の作家たちからわけているところだと思います。
読者は、選ぶけど。
実は、1回、この「妖精国の騎士」を読み始めていて、途中で挫折しています。
これは、物語のおもしろさとは関係なく、わたしの時間とか、記憶力とかのせいです。登場人物が多いのと物語が複雑なので、あんまり間をあけちゃうとわからなくなってしまうのですね。
多分、前回は、このあたりで挫折したのではないかと思います。
しかし、ローセリィは、虎穴に飛び込んでばっかりですね。
なによりも、解説が、やなせたかしさんなのが……。びっくりしました。アンパンマンですよ。
と、それはさておき。
エアリアンとエイリエルの前世の物語は、昔、家にあった気がするのだが……もう、捨てちゃったかな?
これを読んでいる今は、それがちょっと惜しい。
死をこえて再生です。
何回か、これまでも冥界巡りはあったのですが、今回のは、やっぱり最大かなぁと思います。
ある意味、これで、今までもっていた負の感情を精算して、一気に物語を展開していこうとするような感じです。
次は、アーサーが、自分の中の闇と向き合う番です。