妖怪番長3
もう、出てくるキャラ出てくるキャラ、暑苦しくって好きです。
メインを子どもにしたことで、いろんな不純物(恋愛要素とか)を取り除いている感じなのですが、そうするとどんどんニッチな方向に行く気もします。
さて、どうなる?
前巻で、小角が主人公のパトロールシリーズが、終了。
ここからは、「最終戦争伝説」シリーズ、通称「ドン伝」になります。
今までのシリーズが、どんどんここに集約されていく感じが面白い「秋津島大和」編です。
わたしの場合は、何回も書いているように秋田書店版の「最終戦争シリーズ」から入ったので読んだのは、「十蘭」、「峡」、「風の智天使」の後ということで、あんまりそのあたりは良くわからなかったのですが。
これ、白泉社版「最終戦争シリーズ」から読み出した人にとっては、けっこう、テンションあがる展開だったのではないかと思います。
わたしは、これを読んでずっと、「西の22」とかを読みたくて読みたくて、しかたなかったのです。
でも、タイムマシンもある世界で、永都のあの強引なよびだし方というのは、凄いと思います。
そして、このラストも好きです。
まあ、遺伝子的なことというのは、普通に気にされているほど気にしなくてもいいようですよ。
でも、そのあたりはちょっときついめのタブーがなければ、社会としての広がりがなくなってしまうので、その戒めの意味もあるみたいです。少なくとも、何代も続かなければそれほど問題になることはないようです。
山田 ミネコさんのかく妖魔は、悪ではなくて、異質なんですよねぇ。
でも、異質すぎて一緒に存在することは出来ない。
そうすると、一方にとって一方が、排除しなければならないものになってしまう。
そんな気がします。
今は、美人に成長したジャッカルと大車の話。
そして、人間に味方してくれることもある精霊達が、けっして、高潔でもないという。風々の方が人間に接している分優しい。まあでも、風々も、元々人間を喰っている妖怪だった気がしますが。
多分、純粋であるというのは、人間の価値観でははかれないことでもあるのだと思います。
メディアファクトリー
発売日 : 2002-03
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チェザーレ・ボルジアというのが、なんとも素敵というか、山田 ミネコの趣味の良さよねぇと思います。
タイム・トラベルものをしていたら、けっこうこういう有名人を出してもいいと思うのだけれど、初期の作品以外は、案外とそういうのはないですね。
あとから付け足してかいた作品化と思ったのですが、そうでもないのかな?
レイクが日本人と間違えられるという凄い話し。
まぁ、見た目ではなくて声が似ていたということなのですが、日本語ペラペラってことなんだろうか?
ここまで、ほぼ小角の出番無しという。
いかに、影とレイクに人気があったかというのがよくわかります。
まあそれでも、主人公が出てくるとしっかりとお話をまとめてくれる感じはありますけどね。
そして、ここで雑誌が終わったみたいです。めっちゃ、途中。
ここから、雑誌連載ではなくて、スペシャル書き下ろし個人雑誌(ムック?)として続きか出たようです。
まあ、あれで終わっていたらみんな起こるよねぇ。
大都社版のコミックは、確かここで終わっていたんです。
でも、わたしは、アニメージュコミックス版を読んで、この後の結婚式のことをしっていました。そして、それがないので、ものすごく混乱したというか、
「これで終わり??」
って、パニックになった記憶があります。
これがないと、パトロールシリーズは、終わらないよねぇと思います。
大ハッピーエンドのエピソード。
まあ、その後いろいろあって、小角はどんどん孤独に暗くなっていくんですけどね。
でも、最近は、元気で嬉しいです。小角と永都は、やっぱりヒーローっていう感じで好きです。
メディアファクトリー
発売日 : 2001-12
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