フースケ 手塚治虫文庫全集
えーと、手塚版サラリーマンマンガ。
サラリーマンの日常というよりは、非日常。でも、あんまり現実から離れすぎるとおもしろくないというさじ加減がなかなか難しそう。
松本 零士も、なんかSFとサラリーマンが合体したようなマンガをかいていたけれど、あれはあくまで松本 零士。こっちは、絵柄まで変えてくるという荒技です。
そして、もしかしたら、手塚 治虫って、1回もサラリーマンだったことはないのでは?
負けの女神の話が、けっこう好きですが、納得はいかない(笑)
かつて、天才がいた。多分、今はもういないのかもしれない。
でも、ぼくらはその天才が、ものすごく開花していくときをリアルタイムに見たので、もう1度あの花火を見せてくれるのではないかと期待してしまう。
創作の女神は気まぐれで残酷。おごれる人も久しからず。
コミックス
発売日 : 1998-03
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