大塚英志,田島昭宇,読書多重人格探偵サイコ,大塚 英志,田島 昭宇,角川グループパブリッシング,角川コミックス・エース,角川書店,

多重人格探偵サイコ16

約2年ぶりぐらいに読む「サイコ」です。
話自体が長くなって、もう追いかけられていない感じもしますが、「マダラ」みたいに途中で放り投げられていないだけましか?22巻で完結するみたいです。

そして、もしかして関係者全員がルーシーの……ってオチじゃなかろうな。

村上春樹,読書わたせ せいぞう,カンガルー通信,ハードボイルド,中公文庫,中国行きのスロウ・ボート,古川 日出男,大塚 英志,村上 春樹,片岡 義男,貧乏な叔母さんの話

中国行きのスロウ・ボート

もともと、村上 春樹を読む気はあんまりなかった。
たしか、まだ大学生ぐらいだった頃に「風の歌を聴け」を読んで、まったくピンとこなかったというか、まったくストーリーも、登場人物も、読んだ後に残らないというすごい経験をして以来、まあ、わたしには関係のない作家なんだと思ってきた。
それは、「ノルウェイの森」でベストセラー作家になった後も一緒で、まあときどき大塚 英志とかが紹介しているので、「読む?」とちょっと目に入ってきたりしていたのだが、珍しく買うまところのまでいかなかった。

今回、もう1回、村上 春樹を読んでみよう。それも、「ノルウェイの森」でもなく、「ダンス・ダンス・ダンス」でもなく、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」でもなく、この「中国行きスロウボート」という短編集を読んでみようと思ったのは、古川 日出男の「二〇〇二年のスロウボート」を読むための知識として、これを読んでおかないといけないような気がしたから。

そして、今、この文章を書いているのは2つ目の短編の「貧乏な叔母さんの話」を読み終わった後ですが、1作目の「中国行きスロウボート」の話は、ほとんどわたしのなかに残っていない。
まったく、大学時代に読んだ「風の歌を聴け」と同じ印象。

まあ、感想を一言でいうなら、「なんじゃ、こりゃ」。

「貧乏な叔母さんの話」は、きのう読んだところなので、まだちょっと印象が残っている。でも、多分これも、数日したら、まったく忘れちゃうような話。
出だし、叔母さんが出現するあたりは、ちょっと面白くて吹いた。
でも、その「叔母さん」が、ものを考える「ぼく」の思考かなにかを遠回しに表しているだけで、それで、「ぼく」に叔母さんがひっついていることで友達がうっとしがって離れていって、でも、そのおかげで有名になってテレビに出てくだらない質問に、くだらない答えをして、叔母さんがいる「ぼく」はそんなにいやじゃないというか、むしろ積極的に素敵、と最後に自己肯定してしまうこの話は、アホかと。

どこまで、自分のこと好きなんや。他人のこと、どうでもいいと思っているやろうという感想しかでてこないのです。

いや、もしかしたら、もっと深い話かもしれないですが、わたしは頭が悪のでこんなことした感じなかったです。

うーん。古川 日出男は、村上 春樹のどこに衝撃を受けたんだろう。

「カンガルー通信」まで読みました。
これは、ひたすら気持ち悪かったです。
自分が女子で、こんな手紙が来たら、迷わずに警察に行くと思います。
怖い。

なんか、ラストで「あぁ」というオチがあるのかと思ってがんばって読みましたが、結局、なにもなかった。

わたせ せいぞうとかに感じる、空っぽなおしゃれな感じがするんですよねぇ。
あれ、おもしろいか?
そして、おしゃれとも思えない。いやもちろん、わたしにおしゃれを語れるだけのなにかがあるとは思えないけれど。

うーん。主人公がダメダメな片岡 義男?
片岡 義男は、最近は小説書いてないのかな。けっこう好きでした。

なんのかんのいって、投げ出してしまうほど読みにくくはない。
でも、読んでいる最中も、読んだ後も、心になんにも残らない感じ。
時間を無駄にした感じがなぁ。

と思って読み進めていきましたが、最後の「シドニーのグリーン・ストリート」だけは、けっこう面白かった。
この作品が、他の作品とどこが違うのかはわからないけど。
もしかして、1冊読んでいるうちに、村上 春樹に慣れてきた?

そして思ったのは、この「シドニーのグリーン・ストリート」だけ、 村上 春樹ファンからは、すごく評価低かったりしないだろうか?

あっ、今、「中国行きスロウボート」で、中国人のカールフレンドが泣くシーンをフラッシュバックみたいに思い出した。
あれ、主人公、ナチュラルにいじわるしているんだよねぇ。そして、自分がいじわるしたことすら気づいていないという描写なんだろうか。
でも、そこで読者であるぼくの感じる気持ち悪さは、

「実は、作者すらその悪意に気づいてないんじゃない?」

という気持ち悪さと、それにもかかわらず、意味深げにそのシーンを切り出しているんじゃないかという気持ち悪さが、ないまぜになっています。

これが、村上 春樹の処女短編集。
あと、家には読んでいない村上 春樹が2作品あります。

うーむ。読む機会はあるかなぁ。

大塚英志,山崎峰水,読書大塚 英志,山崎 峰水,角川グループ,角川グループパブリッシング,角川コミックス・エース,角川書店,,黒鷺死体宅配便

黒鷺死体宅配便13

思わせぶりな癖して、大きな物語はの方は、なんにも動かないストーリー。
多分、「Xファイル」が元ネタなんだろうなぁ。

でも、実は、わたしは大きな物語が動いていくのが好きなのだと思います。
だから、思わせぶりなフリだけがずっと続くと、イライラします。
なんか、絶対、大きなお話を動かす気がないだろうと思うと、楽しさが半減されてしまう感じです。

小さな各話が、それなりにおもしろいだけに、よけいに惜しく感じるんだろうなぁ。

大塚英志,読書アスキー,アスキー・メディアワークス,アスキー新書,ストーリーメーカー,大塚 英志,

ストーリーメーカー 創作のための物語論

プロットからの物語の作り方。
ただ、これを読んでわかるのは、自分が無意識にさけようとしているテーマは、なかなか表面にはあがってきにくいよということです。

ある意味、プロットの時点で、この配役(?)、配置で正しいのかを誰かに見てもらうというのは大事かも。

大塚英志,読書アスキー,アスキー・メディアワークス,アスキー新書,キャラクターメーカー,メディアワークス,大塚 英志,

キャラクターメーカー 6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」

「物語の体操」からの一連のシリーズ。
お話を考えたり、設定を考えたりというのは、おもしろいですよねぇ。わたしは、仕事でときどき、そういうことをしないといけないことがあるので、参考にしています。

まあでも、自動的にお話ができるとかいいながらも、けっこうお話作りといのは手間のかかる大変な作業ですので、実は、設定ばっかり考えているのが楽しいかも。

書かない限り、

「まだ、オレは本気だしてないし」

って言えるしね(笑)

構想(だけ)10年……みたいな。