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わたしはあい2

完結編の3巻が出たので、あわてて2巻目を読んでいます。

展開的には、のんびりした感じで、あと1巻でどうやってまとめるんだろうと思いますね。

世界が、ロボットにとってもや優しいものであったららば、人間にとっては、もっと住みやすいものだろうなぁと思います。

ただ、あんまりにも人にとって気持ちのいい機械は、「チョピッツ」みたいに、人と人の結びつきを切ってしまう可能性もあるのですが……。

さて、この「あい」は、どこへ行くのでしょう?

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わたしはあい1

講談社の外薗 昌也といえば、「ワイズメン」とか、「犬神」とか、「エマージング」とか硬派なイメージなので、この「わたしはあい」には、ビックリしました。

しかしこの題名、「わたしは真悟」に似ている。意識を持つAIというところも、なんか似ているかも。
ストーリー展開は、似てもにつかないが……。

しかし、あいや、マルチたちの生きている世界というのは、存外悪くない気がする。

人は、「機械のこころ」すら、受け入れられるかもしれないと夢想するのは、ちょっと楽しいです。

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エマージング2

こんな怖い話は、ひさしぶりに読んだ気がします。

しかし、2巻で完結。しかも、なんの解決もしないままにというのは、ちょっと、作者の悪意を感じてしまう。

というか、読者のほうが、この怖さについて行けなかったのかも……。

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エマージング1

主人公が、けっこうダメダメちゃんで、脇に天才的な人が配置されているので、この主人公っていったい……と思っていました。

「根っからの臨床医」。現場の人間であるということが、この主人公を形作ってるもののようです。

今までの物語だと、「臨床医」であることと「研究医」であることは、けっこう対立的にかかれていたのかなぁと思いますが、今回は、そのあたりのことも、すごく、平等にかかれていくようです。

でも、自分の身近な人が、次々に病に冒されていくというこの物語は、ものすごくきつい。きつすぎる感じがします。

SFや思想に逃げる様子もないようですし、ここからいったい、どんな、物語を見せようとしているのでしょうか。

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琉伽といた夏4

選択というのは、これぐらい難しくて、苦い物なのだということを、「いいひと。」にも、知ってもらいたいもんだ。

というわけで、琉伽夏完結です。

甘くて苦い不思議なテイストに仕上がりました。
最近の外薗作品は、ラスト、ものすごくつっぱしっていく印象が強かったのですが、この作品は、少し前のこの人の物語の終わり方を彷彿させます。

「全てお前にまかせる」

と言われて、今までは考えなしに動いていたのに、1番困ったのは、主人公自身だっただろうなぁと思います。

そして、それを越えて、

「わかった!あとはまかせろ!!」

のセリフ。

最後のオチは、なくてもよかったかなぁとも思うのですが、それが真実なのではなくって、彼自身が、そう信じて救われ勝ったのかもしれません。そう考えたら、あれは、あれでよかったのかな。

もしあのとき……。