吸血姫3
美夕のときからですが、雰囲気だけで読ませるマンガですよねぇ。
実は、平野 俊弘って、けっこう細かい設定までつめてる気がするので、もっと解説いれてわかりやすくできるけれど、そうやって、今よりもおもしろくなるのかどうかはわからない。
逆に、しっかりした設定はあるのだけれど、語らないところは、勝手に想像させる。
これは、狙ってやっているんだろうなぁ。
美夕のときからですが、雰囲気だけで読ませるマンガですよねぇ。
実は、平野 俊弘って、けっこう細かい設定までつめてる気がするので、もっと解説いれてわかりやすくできるけれど、そうやって、今よりもおもしろくなるのかどうかはわからない。
逆に、しっかりした設定はあるのだけれど、語らないところは、勝手に想像させる。
これは、狙ってやっているんだろうなぁ。
どうしても、こういう作品は、前作との対応を考えてしまいますね。
これって、神魔で、この人たちは、西洋神魔で……これって、夕姫のことで……。そういう読みかたではない方がおもしろい気もするし、そういう読み方でないとついて行けない気もするし。
これだけで、「美夕」の話も「夕維」の話も、まざっているしなぁ……と、結局、そういう読み方に還ってきてしまいます。
いよいよ、小夜の正体と過去があきらかに。
わりと、今までの吸血鬼ヒーローものって、本人の生い立ちについては、あんまり陰惨な感じをさせない路線が多かったと思うのですが、なかなかに、酷い過去です。
小夜とハジの関係とかは、これはもう、もろに「吸血姫美夕」あたりをどうしても、イメージしてしまうのですが。
しかし、サヤとディーヴァ。
多分、本質的な違いというのはなくて、育ち方が違っただけという感じなんでしょうね。
ましてや、ハジが、小夜にひと目ぼれしたのなら、もしディーヴァに先にあっていたら……とか思ってしまいます。
そのあたりのやり切れなさは、今までの吸血鬼ヒーローものとは、ちょっと違ったものになっています。
この物語が、この生すらも肯定して終われたとしたら、ものすごい名作になるかもしれません。