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グリフォン・ガーデン

読んで思ったのは、幅広いなあということです。

でも、本領ではないと思いました。

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13枚綴りのお客人

ちょっと、一条ゆかりの「こいきな奴ら」を思い出しました。1977年から1983年までの作品が掲載されています。時代的にも、もしかしたら、一緒なのかも。

中山星香というひとは、かなりしっかりとした「自分のかきたいもの」があって、でも、それはその時代の少女マンガの枠からは、はみ出してしまうものだったようです。
それで、少女マンガという枠組みは崩さないで、そこに少しずつ自分のカラーをいれていくことで、読者や、編集者の枠を広げていったみたいなところがあります。

この本に入っているお話は、そんな時代のお話なのかなぁと思います。

だから、作者にとっては、不本意とはいわないまでも、「かきたいことが全部かけた」とは、微妙に言えないのではないかと思います。
でも、そうしてできた物語が、決して悪いものではなく、多分、その時代にとっては、バランスのいいものにしあがっていると思います。

もちろん、本当の傑作は、自分を解放したときにできるのだと思いますが、こういう試行錯誤の時期というのは、とても大切なのだと思います。

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妖鬼特捜官

「時をかける学園 ねらわれた少女」で、京極が、

「あの時を越える能力があれば、なんど失敗してもやりなおせるじゃないか!」

みたいなことを言っていましたが、そんな感じのお話でした。

「魔王軍団」の別シリーズということですが、「魔王軍団」がどんな話だったか、すでにおぼえていないという……。うーん、記憶が……。

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餓狼伝13

あるのかないのか、謎の存在だった「スクネ流」が、姿をあらわしてきました。

……体術というよりも、催眠術のような雰囲気が…。
いや、それだと、おもしろくないか。

このまま、さらに楽しいフィクション、ファンタジーの世界に行くのも楽しそうだと思います。

「新」は、そういう意味か??

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餓狼伝12

なんか、板垣「餓狼伝」があって、「餓狼伝BOY」があって、そうそう、谷口「餓狼伝」なんてのもあるわけですが、全部、元は、この夢枕「餓狼伝」なのですが、全部、微妙に浮かんでくる顔が微妙に違います。

この夢枕「餓狼伝」は、なんか、丹波 文七ではなくて、松尾 象山の話なんだなぁ。
この山をどう越えるかみたいな話です。

谷口 ジローは、わたし的には、あんましイメージじゃない。堅すぎる。しいて言えば、梶原の話。

板垣「餓狼伝」は、グレート巽の話という感じがします。
「餓狼伝BOY」は、まだ未知数。

それだけ、キャラクター1人1人の熱量がパンパンにふくらんでいるといえると思います。