半村 良一覧

俺の名前はいぬしんめい(オイ!)

狼男だよ アダルト・ウルフガイシリーズ1

懐かしいアダルト・ウルフガイ・シリーズ。
すごく面白いと思うし、すごく好き。ただ、わたしとしては、残念なことがあって、これを読んだ中学生、高校生の頃は、角川文庫版で最初に読んだのが、「人狼戦線」だったことです。
これ、多分、文庫にするにあたって、「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」は、角川文庫からでるぜ。最新刊をまず出しちゃうぜ的なアピールだったんだと思います。

で、ものすごく素直に、なにも調べずに、角川文庫で出た順の「人狼戦線」から、読み出したわけです。
まあ、他にも色々シリーズ読んでいたけど、たいがいこの頃読んでたのって、1冊完結で次に影響しないのが多かったのです。そして、このアダルト・ウルフガイ・シリーズって、あらすじ読んでも、1冊完結の連作ものにみえたし。すくなくとも、「幻魔大戦」みたいに、続いていく話ではないなぁと思った。

でもこれ、読んでる最中、前のアダルト・ウルフガイ・シリーズを読んでいなくても気づきました。これは、長い物語のターニングポイントの物語だと。
前の読んどかなくちゃダメだと。
これはこれで、ものすごい傑作なのですが、それは、今までとは違う能天気なウルフではない。もうかえれないというお話なんですね。

で、そんな話を読んだ後で、1巻からの「狼男だよ」に戻って読んだのですが、先になにが起こるかわかっているので、けっこう、うーんという感じだったんですよねぇ。

で、あんまし、アダルト・ウルフガイ・シリーズの印象は少ないという。そして、多分、「人狼戦線」にたどり着いたところで、読むのを止めているという。

今回、キンドルで安売りしていたので、思い出して購入。
アレクサに読んでもらいました。

まあ、アレクサに読ませると、漢字の読みとかで変なところ1はあるのだけれど、けっこう、こういう字面だなと想像しながら聞けば、大丈夫ですよ。

昔読んだときは、あとがきで作者が、残虐すぎるという読者からの手紙に、「もっと、リアルに残虐にかけるようにしたい」みたいなことを書いていて、えー、そんな目を背けるほど残虐かと思った記憶があります。
でも、今読んでみると、けっこう残虐。多分、そういう痛みについては、昔より今の方が敏感に感じるのではないかと思います。
まあ、声に出して読まれたのを聞いているので、その辺りの印象の違いもあるのかもしれません。たしかに、イタそうな描写だわと思いました。
あと、声に出して読まれると、エロいね。まあ、特に最初の方の巻は、がんばっちゃってる感じかもしれませんが。まあ、さすがは、エロスとバイオレンスな小説の元祖だなぁと。
まあでも、この世代のSF作家って、けっこう、性的なものを書いている気もします。眉村 卓にも「わがセクソロイド」とかあったしねぇ。あれはあれで、デモものすごく生真面目な小説でもあって、好きなんですけどね。眉村 卓は、昔集めていた文庫を処分したのは失敗だったかもと思っています。
半村 良とかも、伝奇ものとかは、けっこうエッチっぽいイメージです。

平井 和正と半村 良が、エロバイオレンスの元祖みたいな感じですしね。

まあ、今回、実は、「人狼戦線」の内容も、もうすっかり忘れていて、新しくアダルド犬神 明に出会った感じで、おもしろかったです。
なんか、敵がどんどん大きくなって、エスカレートしていく様子も楽しめました。

  1. 「生意気」を「いきいくじ」と読んだりという感じです。 []

ちゃんと続きが出ますように

日本SF全集1

解説だけ先に本になっていた「日本SF全集」がとうとう、発刊!!

本当ならやっぱり、1人1冊の全集が読みたかったところですが、それだとお値段的にも、場所的にも、購入すら怪しくなるので、これでいいのかな。

やっぱり、星 新一、平井 和正、光瀬 龍、半村 良、眉村 卓あたりは、文句なしに面白い。というか性に合います。

まあ、この辺の小説が、今の私の好みを作ったので、当たり前といえば当たり前なのですが。

この本を読まなければ、読めなかったいろんな人の物語が読める。全集とかの良さは、そういう思わぬ出会いにあります。
今回は、今日泊 亜蘭の作品が、そんな感じで出会えて良かったです。

日下 三蔵,
星 新一,小松 左京,光瀬 龍,眉村 卓,筒井 康隆,
平井 和正,豊田 有恒,福島 正実,矢野 徹,今日泊 亜蘭,
石原 藤夫,半村 良,山野 浩一,石川 喬司,都筑 道夫
出版芸術社
発売日:2009-06-25