創元推理文庫一覧

こんなん、オレ以外に誰が…

タイタス・クロウの帰還 タイタス・クロウ・サーガ

これが、「地を穿つ魔」の直接の続編になるのかな。そして、「事件簿」に繋がるのだと思います。

いやぁ。
海外にも、ちゃんと中二魂というのはあるのだなぁと。そして、ホラーじゃなくて、ほぼ、SF冒険小説。

いいよぉ。時計型の時空船にのって時間も宇宙もひとっ飛びするし、無敵のサイボーグに改造されるし、彼女は女神様だし。なんていうか、いい意味で同人誌的。お前は、現代日本からタイムスリップしたラノベ作家かと思います。
そして、そこに、これでもかというほど、クトゥルー愛を詰め込んでいるという。
マニアが、おもしろいけど、こんなんオレ以外だれが喜ぶんや~って、叫ぶヤツです。
自由ずきです。

こんなん、オレ以外……。もっとやれ。
そういう人が多かったから、タイタス・クロウのシリーズは、続いた。で、いいのかな。


シリーズ、堂々の開幕

地を穿つ魔 タイタス・クロウ・サーガ

先に出版されていた「タイタス・クロウの事件簿」は、この作品の続き的なものなのかな。
けっこう、思ったよりもクトゥルーしている感はありますねぇ。主人公は怯まないけど、それなにり対策が後手後手にまわって、ドキドキする感じはあります。

でも、この後は、どんどん日本のラノベ並にぶっ飛んだ話になっていくそうです。
それはそれで、楽しみだ。


営業は走る

背表紙は歌う

基本、ギスギスした話ではなくて、人情話なのでいいなぁと思うのかも。
まあ、何回か書いている気がしますが、この作者の男の人のかき方は、ちょっと好きではないのですが。多分、好みのタイプが全然合わないと思います。

威風堂もでてきのすが、フワッとすれ違うだけで、全然、出しゃばってこないところはいいなぁと思いました。
読みやすい本です。


出版社の営業さん

平台がおまちかね

1話を読んでいるときは、おぉ、いつもより面白いとか思っていましたが、新シリーズだとは思っていなくて、いつこの事件、成風堂書店もちこまれて店員の女の子たちが出てくるのだろうと、最後の最後まで思っていました。
まあ、ちょっと男を理想化しすぎている気もしますが、じつは、成風堂書店事件メモのシリーズよりも、こっちの方がこのみでした。

出版社の営業さんって見かけているのかなぁ~。どうなんだろうと思いながら読んでいたのですが、よく考えたら、わたしが住んでいるのは地方ですから、あんまり、出版社の営業さんって、まわって来ないような気がします。


若草の四姉妹っぽい話

わたしが幽霊だった時

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ版、若草物語(笑)。
4姉妹ということで、多分、意識はしていると思う。

賢い長女。活発な次女。芸術家肌ですぐ悲劇的になる三女。少し思慮が足りなくでも勘が良くて行動的な四女。

でも、若草物語よりは、それぞれ強烈な個性を発揮してくれます。1
姦しいよりも、姉妹1人分、多いですから。もう、喧しい。
で、いつもいつも、ケンカしているんだけれど、仲が悪いかというと、そんなことはない。
そして、その姉妹のあり方というのは、けっこう、あるあると思いました。
そこが、最後の盛り上がりをつくります。
ラストの対決、かっこいい。

主人公は、幽霊です。
多分、自分は次女だと思うのだけど……と、自分が誰かさえあやふや。そのあやふやさ加減とか、ままならなさは、ジョーンズなりの理屈が1本通っていて、ファンタジーだけれどもリアルな感じがします。

ただ、そのもどかしさが、そのまま作品にも出ていて、物語の途中、交通事故が起きるまでが、若干、だるい感じがしました。

でも、その後の展開は、ジョーンズらしい、スピーディな展開でした。

まあ、最後の対決で、アレ差し出して良かったのかとは思うんですけどね。
あれのせいで、未来が変わったのでは?

それでも、そこでそれを捨てたからこそ、これから新しい道を歩み出せるという力強さがあって、読後感は、爽やかです。

この人、ひねくれ者だから、嫌な感じで書いてある人のことを本当に憎んでいるわけでなかったりして、そこがわからないとおもしろくないんです。
だから、ファンタジーだけど、ちょっと大人の読み物なのです。

  1. といいつつ、オルコットの「若草物語」は、わたしは子ども用しか読んだことがない。読まねば(笑) []