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ダレン・シャン イン ジャパン

吸血鬼「ダレン・シャン」のシリーズとは、まったく関係ありません。
作者のダレン・シャンが、日本に来てインスピレーションをうけて書いた話。

まちがった日本のイメージが、クニツィアの「サムライ」と同じぐらいには全開です(笑)

女の子の名前が、コーヤサンって……。ヤマダサンとかいう人もいた。

まあ、別に舞台が日本とかかれているわけではないので、そういう世界もあるのだろう。

しかし、ダレン・シャンは、けっこう上手に話をつくります。
取られている題材に比べて、落としどころもものすごく健全。それが、物足りないところであり、児童文学としてわるくないところでもあります。

ダレン・シャン,Darren Shun,
西本 かおる
小学館
発売日:2007-12-15
 

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ハリー・ポッターと死の秘宝 下

最終刊。
ついに完結しました。

おもしろかったーーー。

何回か書いた気もしますが、本当に1巻の「ハリー・ポッターと賢者の石」を読んだときは、

「なんじゃこりゃ……」

と思ったんですよ。

「これがおもしろい……???どこが???設定が???」

多分、いろんなところで、「ハリー・ポッターより面白い!!」なんて特集を組んで、「ゲド戦記」を紹介した人たちも、同じ気持ちだったんだと思います。1

でも、こうやって7巻の最終刊まで読むと、そんなふうに、「おもしろくない」と感じたことのほとんどが、ローリングが物語に仕掛けた罠だったんだなぁと思ってしまいます。

以下、ネタバレありです。

  1. まあ、でも、わたしはゲドは1巻しか読んでいませんが、今のところ、そんなにすごくおもしろいとは感じてません。 []

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ハリー・ポッターと死の秘宝 上

いよいよ、ラストです。

もう、安全なホグワーツから出て、危険な世界へと旅立ちます。
しょっぱなから、ものすごくスピーディな展開です。

10歳(でしたっけ?)で、特別な恵まれた子(……と書くと、まあ語弊があるのですが。努力なくしてヒーローという意味ではその通り)だった、ハリー・ポッターですが、17歳は、なかなか厳しい世界と向き合わなければなりません。
これが先に待っているのなら、あのぬるま湯状態も、ある意味、大切だったというか、許されてもいいのかと思ってしまうほどの厳しさです。

ローリングは、けっこう、大人を理想化して書かないところが、児童文学なのにすごいです。
いい人にも、欠点があるところをちゃんと書いている。

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きみを守るためにぼくは夢をみる

第1章を読んだときは、10歳のナイトみたいな少年のデート(しかも相手が、あの川原 砂緒ですよ!!)ということで、若干、

けっ!

とか思いました。

でも、2章からが、せつない。自分だけが7年間という時間をなくしてしまうのです。理屈は、一切なし(笑)

今までの白倉作品、大塚作品とも、リンクしいて--というか、名前が同じだけで生い立ちとかは全然違うわけですが--そうか、最近は、貴生とはつきあってないのか、あんまりしあわせそうじゃなかったもんな……とか、公彦、やっぱり大きくなったら、狂気を抱えてしまうのかとか、思ってしまいます。

まあ、そういう読み方じゃなくて、そういう名前の俳優さんが、その役をやっているという、手塚 治虫や、獸木 野生のスターシステムみたいなものだと思ってみるのが正しいんだと思います。

というか、もっと1つずつみるのが、もっと正しい読み方で、こういう読み方は、まんまと罠にはまっているのかも……。

砂緒ちゃんがねぇ、主人公の朔の一人称なのでよけいにということもありますが、砂緒ちゃんの気持ちが、見えてこないんですよ。
めちゃくちゃ純粋なまま7年間を過ごしたんだと思うけれど、公彦と一緒にいることで、何か感じるところはなかったのかとか……。
ある意味、本当に永遠の少女です。

一貫して、白倉 由美のテーマは、「大人になる」ということだった気がするので、児童文学という選択肢はありかなぁと思います。
ただ、他の児童文学と同じく、本当にその言葉が、子どもに届くかというと……難しいかも。

あぁでも、1人でも届けば、それはそれで意味のあることなのかも。

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ダレン・シャン7

いよいよ、パンパニー大王の追跡が始まりました。

成り立てのバンパイアの1巻から3巻までが第1部、バンパイア・マウンテンでの活躍をかく4巻から6巻までを第2部とするならば、バンパニーズ大王との対決をかくこの第3部は、この物語のクライマックスとなるはずです。

バンパイアたちは、基本的に「男の子」であり、そういう意味では、精神的にはほとんど成長しません。
だから、途中で読者自身も成長していかなければ読めない「ハリー・ポッター」よりも、こっちの方が、子どもには向いているかもしれません。

しかし、児童文学のヒーローのなかで、ダレンって、1番ビジュアルが悪そうなヒーローです。禿頭、傷だらけ、青白い……。マンガでは、どうなっているんだろう。

ダレン・シャン,Darren Shan,
橋本 恵
小学館
発売日:2007-02