伝説の炎の竜 マーリン3
主人公は、あいかわらず少し違和感あるのだけれど、でも、年齢があがってきて、少し理解しやすくなった感じです。
他のドムヌなどの登場人物たちは、ステレオタイプなところはあるけど、けっこう魅力的で好きになってきました。
ただ、これも「ネシャン」と一緒で、ちょっとあんまりにも作者が物語を制御しすぎている感じがするんですねぇ。
唯一神はでてこないけれど……。
目に見える障害であるならば、人は、それを気づかっていくことができるけど、目に見えない障害というのは、どうしても、誤解が多くなっていってしまうもののようです。
そういった人たちを受け止めるために必要なものは、正確な知識と、それから、精神的な余裕というのが大切になってくるのではないかと思います。
平気で人に、
「わたしあんまり本を読まないから」
という教師がたまにいたりするのには、正直ゾッします。
精神的な余裕というのが、年々、なくなってきているのではないかという気がして、それがちょっと心配です。
はっきりいっちゃえば、だれだって、どこか人とは違う精神構造をしていて、どこかが過敏で、どこかが抜けているもんです。
それを受け入れられるだけの余裕が、持てるといいのですが。
「自分だって、受け入れられている」
という感覚をもたないと、他人をうけいれるのは、難しいです。