中島 敦一覧

嫌いじゃないけどもの足りない

栞せんせい、もうヤメてっ!

文学、蘊蓄マンガ。
まあ、日本の文学って、私小説が多くて、作者の実際の姿と絡んでた上で、ドロドロしていてひどいので、相性としては悪くないです。
でもちょっと、パンチは弱いかな。
それがなんでかというと、網羅的になりすぎて、ディープさが足りてない気がします。

これで、中島 敦だけとか、清少納言だけで1冊とかなら、最高だと思いませんか?


天道、是か非か?

達人伝1 9万里を風に乗り

元ネタは、史記かなぁ。
秦がだんだんと強くなっていって、それを潰すみたいな話になるような感じがします。
主人公は、荘氏の孫。得意技は、長い息。

これが、今、「キングダム」の時代よりも、前か後なのかというのも、わたしにはわからないのですが(同じぐらいの時代かな)、まだ、秦の始皇帝による統一にはいたっていないみたいな感じです。
弓の人って、もしかして中島 敦の「名人伝」の人かな。

この時代は、「項羽と劉邦」とかは読んでますが、どっちかというと、秦が統一した後の話しかしらないのですが、これは、秦が崩壊するぐらいまで行くのかな。


あぁ、これはしっくりくる

中島敦 ちくま日本文学全集36

中島 敦といえば、高校の教科書で読んだ「山月記」です。
それ以外は、知らない。

多分、この頃、平井 和正の「ウルフガイ」とか、夢枕 獏の「キマイラ・吼」とかを読んでいたのだと思います。
で、わたしの中では、この「山月記」は、それらの物語の同列の物語として記憶に残っております。

人が、獣に変わっていく。そういうお話。
ウルフガイとか、キマイラ・吼と同じ透明さが、山月記にはあるなあと感じました。
まあ、山月記の影響を、ウルフガイやキマイラ・吼は、うけているのかもしれません。

で、ものすごく、悲惨なお話だったような印象が残っています。

今回、この本で読み直してみて、でも、中島 敦は、この人が虎になる話を、重いテーマをのせながら、それでも、けっこうおもしろがって書いていたんじゃないかと感じました。

それは、「山月記」の前に「名人伝」が載っていて、こっちを先に読んだからかもしれませんが。

あと、漠然と、この人は、芥川 龍之介の王朝物みたいな感じで、中国古典に取材したお話ばかりを書いているのかと思っていたのですが、けっこう、いろいろなお話を書いていたのですね。

 そして、どのお話も、メチャクチャわたしにしっくりくる話ばっかりで、ビックリしました。
おもしろいです。

日本文学、侮れない。