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ブラフ

えーと、本当は、前に遊んだメンバーが集まれば、「ラー」の遺跡タイルと厄災タイルを抜いたので、もう1度「ラー」に挑戦してみたいと思っているのですが。

わたしの拠点にしている地域の小学校は、今、インフルエンザの流行真っ盛りということで、どうやら、「ラー」組の4年生たちは、学校も休んでいるようです。

そして、彼らが来ないところに、また別グループの4年生が。
いんなにいろいろなグループが、しかも、同じ学年のグループが、入れ替わり立ち替わり、この短期間のうちに遊びに来るというのは、けっこう、めずらしいパターンです。

今までは、いろんな学年の子が、でも、けっこうメンバー固定で来ていることが多かったですから。

うーん、4年生というのは、情報網も、他の学年と違うのかもしれません。

で、今日来たのは、2人なのですが、さっそく、断りもなくゲームをゴソゴソとやっています。
また、自分らだけで遊ぶつもりのようです。

あ、侮れんわ。

カードゲームをさがしていたみたいですが、「そっとおやすみ」は、缶を開けてカードを見て、

「あかんわ」

と一言。
やっぱり、「そっとおやすみ」は4年生を呼ばず、4年生も「そっとおやすみ」を呼ばなかったか!
思わず横で見ていて爆笑していましたが、実は、ただ単にやったことないのでルールがわかんなかっただけかもしれません。

はい。すぐ横で何を選ぶのかなぁと黙ってみておりました。
こっちからは、極力さそわない。好きにさせるというのが、いちようのわたしのルールです。

「ワードバスケット」とかも見ていたのですが、これを2人でやってもちょっとむなしそうだというのはわかったようです。

「おっちゃん、オススメのゲームは?」

「人数によるなぁ。何人でするつもりや?」

「2人かなぁ」

「2人?2人のゲームなぁ。2人、2人……」

2人用のゲームといえば、「カフナ」、「ギプフ」、「ガイスター」とかかなぁ。と考えていたわけです。

「おっちゃん入れて、3人でもいいで」

決して、わたしも一緒にいれろとか、そんな催促をしたり、わざと焦らして、3人と言うのを待っていたわけではありません。
でもまあ、どうしても一緒に遊びたいというのなら、しかたないじゃないですか。
彼らも、新しいゲームを知っておけば、また、友だちと遊ぶときの幅が広がるというものです。

時間を見て、20分ぐらい。
ちょっと人数は少ないけれど、よし、「ブラフ」。

3人。サイコロたった15個スタートです。
その分、極端な目が出やすくなって、数は当てにくくなります。
説明しながらの1回目。
どんどん、子どもたちのサイコロは減っていきます。
わたしは、まだ大丈夫。
サイコロ、10個。

「10個やったら、だいたい3個~4個ぐらい同じサイコロがあるのが相場や」

てな感じで言ってあげていると、

「それ、言うたらおもしろくないやん」

と頼もしい一言。
まあでも、じゃあどうやって、だいたいの数を知るのかと言うことをとりあえず教えて、以後、黙っておくことにします。
で、子どもがしてきた宣言は、

「3が6つ」

言わんこっちゃない。なんちゅう、宣言してくんねん。サイコロ全部で10個やぞ。
おっちゃんのとこ、たしかに「★」と「3」で2つ「3」あるけど、きみらのサイコロあわせて5つのうち4つが「3」やなかったらあかんねんど。

「あるわけないやろう。ブラフや!!」

子どものサイコロ、「3」と「★」。
もう1人、「★」3つ。

「そんな、あほなーー」

今日は、3人ということで、負け抜けルールでやってみました。
1回戦目は、それでも、りんが1位だったのでした。

でも、2回戦目。
スタート早々、同じような極端な★の目にやられてしまって、一気にサイコロを3つぐらいなくしてしまいました。
1番はじめに、負け抜けしてしまったという……。

「1人負けたら、ゲームはじめっから!」

なんぼ言おうかと思たかしれん。

子どもたちも、

「おもしろかったー」

と満足な様子でございました。

「あと1つルールあるし、今度、教えるな」

こんどは、振り直しのルールを教えて、本格的な「ブラフ」をまたまた楽しみたいと思っている週末でした。

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そっとおやすみ

あれだけ、以前ここで、「気に入った」「気に入った」を連発していた「そっとおやすみ」をいっこうにプレーしている様子がないが?

という、ツッコミを入れられる前に書いておきたいと思います。
「そっとおやすみ」、いい感じでプレーしております。

3年生や、1年生たちとプレーしています。
まあ、欠点といえば、3人以上(出来れば5人以上)人が集まらないとできないところぐらいです。

なぜ、あのいっぱい集まってくる4年生とやらないの?
と思われるかもしれませんが、彼らは、元気すぎてこのゲーム向きな人たちではないのです。
この子たちと一緒にやったら、アクションゲームとま間違えで、カードがペコペコになってしまいます。
現に、この子たちがよく遊ぶ「ヒューゴー」の箱と「ワードバスケット」の箱は、かなりヨレヨレになってしまっています。

ゲームが、「派手に踊りな」とか、「ガンガンいこうぜ」ならば、カードが破れてもこの子たちと遊ぶと思いますが、「そっとおやすみ」とは違うかなと感じております。
多分、子ども、ゲーム、お互いのためだと思うのですが、どうでしょう。

最初にプレーしたのは、3年生の2人と1年生の1人、そして、りんでした。
いつもは、

「ちょっと難しいかな?」

となかなかゲームに参加できない1年生なのですが、このゲームならできそうです。

ルールを説明すると、「うすのろ」を知っている子がいて、

「『うすのろ』と同じやあ!」

の声。それにうなずいて、

「そう。でも、このゲームでは、一番最後になっちゃった人は、この『おねむちゃんカード』がもらえます」

と『おねむちゃカード』を見せてあげます。

「ほしいでしょう。でも、このカードが少ない人が勝ちになります」

このへんで、もらった方がいいのか、もらわなかった方がいいのか、子どもは、少し混乱しています。
ま、どっちでも、いいか(笑)。

なんのカードにでもなるジョーカーが、プレーヤーの人数と同じだけなかに入っていますから、けっこう簡単に4枚集まります。

りんが、4枚そろったときは、こんなふうにやるんだよと、本当に、そっと、カードをふせます。
子どもたち、たいがい自分のカードを真剣ににらんでいますから、3秒ぐらいはおくれます。

カードをそろえるのは、わたしとあと1人の3年生の子が多かったです。
多分、集まらない子は、集まりやすいカードを集めているのではなく、自分の好きな顔のカードを集めていたのだと思います。
だって、ジョーカーもまわってきていましたから(笑)。

そのうち、自分の手番以外のときは、自分のカードではなくて、人の動向が気にできるようになってきました。
3年生の1人は、マイペースで、じっと自分の手札をにらんでいましたが。

どっちが、カードを置くのが遅かったか、判定が微妙なときもありました。
そんなときは、ちょっと、おねむちゃんカードの数を見て、割と自然に少ない方が、

「わたしが遅かったかな」

と引き取っていました。

マイペースな子のところにおねむちゃんカードがけっこういっていたので、わたしは、大人としてちょっと調整します。
そろったカードを取っておいて、その子が気づいていて、他の子が気づいてなさそうなときに、そっとカードをふせたりします。

でも、何回かに1回の割で、それでもふせるのがおくれちゃうんですねぇ。
で、その子の言葉。

「あんなぁ、前なぁ、『うすのろ』したときなぁ、わたしなぁ、『うすのろ』にばっかりなってなってなぁ、さいごいやになって泣いてん。でも、これは、おもしろいなぁ」

ゲームのシステムは、ほとんど同じです。でも、ゲームする人に対する思いの違いで、同じゲームでもやっぱり、印象やおもしろさが変わってくるのだなぁと思いました。
子どもとプレイするときは、やっぱり、プレーする人に対して優しいゲームをやりたいものです。手を抜くとか、そういう意味ではなく。

子どもとゲームをしてみて、改めて気づいて驚いたのは、カードの大きさです。
「そっとおやすみ」は、小さいカードなのですが、それが、子どもの手にフィットしています。
トランプぐらいの大きさだと、大きすぎて1年生とかは持てないのです。
そういうところまで、考えてあるのかなぁと感心しました。

負けた子も、勝った子も、ニコニコとゲームを終わりました。
甘いですか?
でも、勝ち負けをいい加減にごまかすのではなく、勝ち負けは、しっかりとそこに存在しています。
でも、いつもは受け入れにくいその「負け」という状態を、すごく優しく受け入れさせてくれるこのゲームは、すごく、いいゲームだなと思います。

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ラー

くぼた屋さんに、「ラーのリファレンスはこちら」と教えていただいてから、はや2週間ほど。

とうとう、環境が整って、今日、「ラー」をプレーしました。
ということで、ご報告です。

プレーしたのは、4年生3人とりんです。4年生は、いつも大人数で来るので、

「今日は、2つにわかれろ。かたっぽは、おっちゃんが新しいゲームを教える」

と言って、2つにわけました。
もともと、先に目的のゲームがあって来ているので、こういっても、りんのいる方に人数が集中しないのが、この4年生たちのいいところ。
今までは、どちらかというと、りんの方に集まらないという心配もありました。でも、最近は、「ワードバスケット」というやってみたら楽しかったゲームもありますので、「新しいゲーム」も、魅力があります。
で、「新しいゲーム」に挑戦するチャレンジャーが3人、「ブロックス」をする子が3人、「新しいゲーム」を観戦だけしようという子が1人にわかれました。

見てるだけなら、「ラー」か、「ブロックス」どっちかに入れよ。
でも、見てたいそうです。で、あっちは、3人「ブロックス」(笑)

「『ラー』っていうゲームです。ゲームの目的は、このタイルを集めることです。タイルを上手に集めると、いろいろ点数になります」
と子どもたちに説明して、印刷したリファレンスを渡します。

「そこに、どんなカードを集めたら、何点になるかが書いてあります」

えー、いきなりこれを渡されても、読みません(笑)。
いいんです。読みたくなったとき、このリファレンスがあれば。
リファレンスとは、そういうものです。

「これは、『太陽チップ』といって、お金のかわりみたいなものです」

と言って、太陽チップを見せます。

「これで、タイルを買うわけです」

そして、ジャンケンをして、自分の太陽チップを取っていきます。

「どれでも、おんなじやんなぁ?」

「まぁ、合計は同じになるようにしてあると思うよ」

まあ、わけもわかりませんが、とりあえず3つずつ組になった太陽チップを取っていきます。

「おー、これ、なんかすごく気持ちいいぞー」

木でつくられた太陽チップは、肌触りがよいと評判です。
ええもんは、派手でなくても伝わるんやねぇ。

「さて、ゲームをはじめます。一番大きな太陽チップを取った人が1番です。その人は、このタイルの山から1枚タイルをめくります」

「ぼくか」

パラリ。
ファラオのタイルです。

「ファラオや」

かしこい子は、リファレンスを見てタイルの名前を見つけます。

「そう、ファラオ。王様です」

「王様?ファラオってかいたるでー」

「だから、王様のことをファラオというのだよ」

「ファラオって知ってるぞー。『遊戯王』のまねやー

きみたち、4年生なんだから、もうちょっと世の中の仕組みというのを考えようね。まだちょっと、自分たち中心に地球が回っているようです。

「カードは、ボードのここにおきます。で、次の人の番になります。
次の人は、カードをめくってもいいし、ラー宣言というのもできます。ラー宣言というのは、ようするにこのボードに出てあるタイルを買いたいということ。ほしかったら、ラー宣言して、みんなでこれに値段をつけます」

「え、したほうがいいの?」

「普通は、もうちょっと、めくってタイルがならんでからの方がええわな。ただタイルが多いとみんなほしがるから、値段が高くなるし、タイルが少なかったら、みんなお金出さへんから、値段安く買えるかもしれん」

「ふーん」

絶対、理解できてない「ふーん」ですが、まあとりあえず、今は、「ラー宣言」しどきではないとわかったらいいです。

で、何枚かカードがめくられて、「ラー」のカードがめくられました。

「お、これは『ラー』のカードです。これがめくられると、自動的にこのタイルを全部買う人を決めることになります」

「買う買う」

「順番に、このタイルを買うためにどの『太陽チップ』を払うか、言ってください」

1人ずつ自分の出せる太陽チップを言っていきます。もちろん、タイルがいらなければ、パスしてもOKです。本当は、前の人よりも自分が出す太陽チップが小さい場合は、絶対に競り落とすことはできませんので、言わなくていいのですが、そのあたりは、慣れるまで難しいようで、安い値段でも言っていました。

「1番、高い値段をつけた人がタイルを全部もらいます。そして、使った太陽チップとボードの上の太陽チップをかえっこします」

「うわ。1円になってしもた!」

これは、先に言っておいてあげた方がよかったですね。

「裏向けにおいておきます。2回戦をするときは、それが最初の太陽チップになります。」

あとは、わりと順調にゲームは進んでいきました。
タイルがいっぱいでほしいのに、高い太陽チップがなくて、悔しがったりと、競りのおもしろさもちょっと味わったかな?
1ラウンド目は、全員が太陽チップを使い果たして終了となりました。

「では、ひとまず点数を計算します」

と、ここで、最初にステーレンを5点ずつ配っておかなければならなかったのに気づきました。

「最初から持ってる点、5点」

子どもたちは、自分のとったタイルの枚数を一生懸命数えています。

「神様のタイルを持っている人に1枚2点」

「神のカード」は貴重だから、ケットしなければならないというのは、ゲーム中の子どもたちの言葉。
きみら、ゲームまちがえてへんか?
まあでも、ちゃんと、利用しておりました。

「ファラオのタイルを1番持っている人に5点。ファラオのタイルの1番少ない人に-2点」

「マイナス?」

彼は、「葬儀」のタイルを競りとっていたので、ファラオのタイルを2枚すててしまっていたのです。

「ナイルのタイルは、1枚1点。でも、「洪水」のタイルがなければ、点数になりません」

今回は、洪水のカードはけっこう出ました。

「文明タイルは、3枚以上違う種類を持っていたら…。」

と点数を言っていった後、

「1枚もなければ、-5点」

「また俺やー」

いきなり、-2点。

「金を持っている人は、1枚3点」

時計を見ると時間です。今日のところは、1ラウンドで終了ということになりそうです。
マイナスになっちゃった子は、遺跡タイルばっかり集めていたんです。
やっぱり、3ラウンドするのは無理っぽいので、次回から遺跡タイルは抜いておこう。
ちょっとかわいそうなので、

「本当は、これを3回戦までします。それで、この遺跡タイルは、3回戦目だけ点数になります。
でも、今日は、時間がなくて終わりそうなので、遺跡タイルも点数に入れます」

ということで、遺跡チップも点数に入れて、なんとかプラス3点。

感想を聞くと、

「けっこう、買うのがドキドキする」

と、いい感じの答えです。
今回ので、タイルの集め方によって、点数が変わってくるのがわかったので、きっとリファレンスも役立ててくれると思います。

片づけながら、子どもたちが、ひそひそ話を。
どうやら、話題になっているのは、文明タイルのアンクのようです。

「おい、見てみろよこれ」

「千年アイテムやんけ」

「やっぱり、遊戯王のまねやな」

まぁ、あんまりにもかけ離れた世界というのも入りにくいものだから、それもいいか。
いいのか?

慣れてきたら30分で2ラウンドぐらいまではいけそうな感じです。

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ワードバスケット

今回も、素直な4年生たちが相手です。
10月20日の更新履歴に、「性格は素直です。」と書きましたが、まさか、次の日と今日、本当に、

「おっちゃん、遊ぼう」

とりんをさそうようになるとは、思ってはいませんでした。
きみたち、めちゃくちゃかわいいな。

というわけで、きのうは「ザップゼラップ」、今日は「ワードバスケット」をしました。
「ザップゼラップ」は、コマ3つルールでやってみたのですが、バラックさんのご指摘のように3つは、少し間延びしちゃうかなという感じでした。
結局、30分ではゲームは終了せずに、2つのコマをゴールさせていた子がいたので、その子を勝利としました。
1つだと戦略性がなくなるから、2つぐらいが妥当かな?

きょうも、

「あのチェスみたいなヤツしよう」

とやってきました。
チェスみたいか?どこが?
とか思っていたのですが、弟子ゴマは、たしかにチェスにたかたちをしているといえなくもないかな。
でも、きみたち、今日は5人もいるのだよ。
というわけで、

「しりとりしよう!」

と言うと、大ブーイング。

「しりとりってどんなん?」

「しりとり、知ってるやろうが」

「えー」

「じゃあ、ぼくが、だれかのしりとるの」

「ほうよ。そんで、自分のしりは、とられんようにかかえとかなあかんでなぁ」

という感じのお約束(?)な会話をしながら、カードバスケットのバスケットを組み立てます。

で、簡単なルール説明。
今回は、4年生ということもあり、文字も3文字以上、ワイルドもしっかり前の字につなげるという正式ルールを教えます。

と、カードを配っているあいだに、2人がやってきました。
途中でも、人数増えても、すぐに用意できるのが、このゲームのいいところです。

思えばこのゲームは、この4年生のためにあるようなゲームです。
元気いっぱい、いつでも、ワイワイさわいでいます。
気後れという言葉は、この人たちの辞書にはない。もちろん、ほめ言葉だよ。

スタートです。

「は」

さすがに、最初は、ゆっくりめにスタートです。
おら。

「原田知世!」

いきなり「ワイルド6」です。
もちろん、こんな名前を4年生が出したはずがありません。

「だれやねん、それは」

「まあ、おっちゃんの好きやった人とだけいっておこう」

「よ、よ、よ、よっぱらい」

子どもと思えん言葉ですが、これは、わたしでありません。

傾向として子どもたち、3枚とか、2枚とかになると、すぐにリセットしてしまうんですね。
だから、それぐらいからカードが減らない。

「ほくとのけん」

と「ワイルド6」。

「『ん』、がついたら、あかんやろーー」

これは、わたしではないです。息の長いマンガやなーー。

「ティーチャーで、『や』だしたらあかんの?」

最近の小学生は、英語を習っているようです。

「チャーってなばすから、『あ』です」

「ひ、ひ、ひ、ひでぶーで、『ぶ』はあかんの?」

北斗の拳から、離れなさい。だいたい名詞でないやろう。

「『黄色い』で『い』は?」

「『黄色』はいいけど、『黄色い』は、ものの名前じゃないやろう」

このあたりの区別は、難しいようでした。

「じゃあ、『黄色い固いは』」

「いっしょやーー。」

「うーん、『黄色い貝』は?」

「えっ?」

「あかんの?」

「えーと、まあものやからよし」

と言ってしまいましたが、実蔡のところ、どうなんでしょう?

わたしは、大人の貫禄で1ぬけ。
どんどん抜けて、最後の2人は、リセットかけまくりであがれませんでした。

「あー、しりとりも、こうやったら、おもしろいなぁ」

とは、子どもたちの終わってからの一言です。

簡単にリセットをかけるクセがなくなったら、わたしも、いつまでも1ぬけというわけにはいかなさそうです。

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ワードバスケット

なぜか、新年を迎えてから、小学1年生がよく来てくれます。
1年生は、なぜか集団で来ます。すくなくとも、5人ぐらいです。
これぐらいの人数で楽しめて、ルールが簡単なやつ。

「6ニムト」は、出したカードのならべ方のルールが難しいです。
ときどき、大人でも間違えてしまいますから、1年生、しかも、集団だった場合は不可能です。
2、3人ぐらいだったら何とかなって、ルールを教えながら、コツを教えながらするということは可能だと思いますが、まあ、4人以上いたら、ちょっと無理ですね。
まあ、2、3人の人数なら、「ザップゼラップ」とか、「穴掘りモグラ」なんかが出来るので、「6ニムト」はしてないかもしれませんが。

「ヒューゴー」という手もあるのですが、やっぱり大人数だと自分の順番がまわってくるまで時間があります。そうすると、それに絶えられなくなっちゃう子もけっこういます。
というわけで、今までは1年生が来てくれても、なかなか楽しませることが出来なかったのですが、いろいろなゲーム会などに出席して、簡単でたくさんの人でできるゲームをいろいろと仕入れてきました。
だから、これからは、安心です。

その第1弾は、「ワードバスケット」です。

12月の「うつぼゲーム会」の帰りに、大阪の旭屋書店で手に入れたゲームです。
結局どこにあるのかわからなかったので、書店のカウンタのお姉さんに聞いて、もってきてもらいました。
うーむ。なにコーナーにおいていたのだろう。

ゲームは、しりとりです。
いろいろなひらがなの書いたカードをプレイヤーは、それぞれ5枚ずつもちます。
中央には、そのカードを入れるためのバスケットがあります。
最初の1枚は、山札からめくってバスケットのなかに入れます。
各プレイヤーは、いっせいにバスケットのなかの文字から始まり、自分の手札のなかの文字で終わる名詞を考えます。
思いついた人は、その名詞を声に出して言いながら、そのカードをバスケットに投げ込みます。
そうすると、そのカードが次の言葉の最初の文字になります。
はやく手札の5枚のカードを出し切った人が勝ちになります。

50音のひらがなが書かれたカードの他に、いろいろな特殊なカードもあります。
ひととつは、「ワイルド5」などのカードです。これは、前の人の言葉に続く言葉で、その字数の言葉であれば、どんな言葉でも出すことができます。
また、1枚のカードに「あ・い・う・え・お」など、あ行や、か行などその行の文字がすべて書かれている「ワイルドライン」カードというのもあります。こちらは、前の人に続く言葉で、その行のどれかの言葉で終わる言葉を続けていきます。

しりとりですので、「ん」を言ったらお手つきになります。
ただし、同じ人が連続で使うのでなければ、前に出た言葉も使ってOKです。

あと、どうしても言葉が思いつかない場合は、リセットというルールがあります。
これは、持っているカードをすべてバスケットにほうりこんで、放り込んだ分のカード枚数+1枚分のカードを山札からとります。

シンプルなルールで、誰にでもわかりやすいと思います。
あのことがあって以来、ゲームには一切手を出そうとしていないわたしの妹ですが、ルールを説明すると、

「それぐらいやったら出来そうやし、おもしろそう」

と言っていました。
お正月に子どもたちが家に遊びにきていたら、一緒にやっていたかもしれないということで、かなり残念です。

実際に、遊んでみるには、まずバスケットを組み立てなければなりません。
書店で、書籍形式で売っているものですので、非常にコンパクトです。
カードをほうりこむバスケットは、ビニール製で組み立て式です。
このゲームの試作バージョンの写真をネットで見たことがあるのですが、なんとこのときのバスケットは、どんぶりでした。
箱が大きくなってしまうので、現在の折りたたみ式も、しかたないかなぁというところもありますが、ちょっと、どんぶりのバスケットもいいなあと思います。
組み立てがいりませんからねぇ。そうなとると、書籍で流通しなくなってしまいますが。

あとは、カードを配るだけ。準備も簡単です。

ルールは、1年生ということで、さらに簡単なルールにしました。
最初に配るカードは、今回、1人3枚ずつ。言葉も、3文字以上の言葉でないといけないというルールがありますが、今回は、2文字でもOK。「ワイルドカード」は、その文字数の言葉なら、「しりとり」になっていなくてもいいというルールです。

ゲームスタート。
じつは、わたしは、ボキャブラリが少ないので、しりとり苦手かも。
最初は、「け」。

けんか…けいさつ…けいさつかん(は、「ん」だからダメで)…けいじ…けいむしょ……

いろんな言葉が、ぶつぶつとつぶやかれます。
自分のカードと見比べて見ますが、「しりとり」でその文字に続く言葉を考えるというのは、比較的簡単なのですが、言葉の最後を特定の文字で終わらせるというのは、なかなか難しいです。
というか、ほぼ、わたしでも不可能です。
だから、とりあえず頭に「け」が言葉をたくさん考えます。

けんだま…けんけん(これも「ん」でおわるなぁ)

「けんちん汁!」

と言って、「る」のカードをほうりこんだら、子どもたちから、

「けんちんじるって何?」

「そんな言葉ない!!」

との非難がとびます。

「けんちん汁というのはね…」

ひとしきり、けんちん汁とは何かという説明をします。

「る、る、る」

「ルビー」

「お、きみ、『い』があるから、『ルビー』で出せるぞ」

とりあえず、ルールを覚えるという意味もあるので、人のカードも、見ちゃって、あったらドンドン入れていく(笑)。
それでも、けっこうな時間は、

「うーん」

とつまってしまいます。
これって、でも、大人とやってもそうなると思うのですが、どうでしょう。
でも、他のことをはじめちゃうようなものではなく、真剣に集中して考えています。

まあ、それでも3枚ですし、わたしは大人なので、一番にあがり。
子どもたちの様子をみてみます。

「ねこ」「こま」「まり」

とやっぱり、2文字は、思いつきやすいようでした。
逆に、こまっていたのが、「ワイルド5」、「ワイルド6」などの「ワイルドカード」系です。
その文字数なら、「しりとりになっていなくてもいい」というルールなのに、5文字とか、6文字の言葉って、なかなか出てこないんです。

うーんと、全員がつまったところで、リセットのルールを教えました。

そうしたら、リセットする。リセットする。
リセットって、1枚ずつ増えていくから、どう考えも損なんですけど…。

結局、リセットを最後までしなかった2人があがって、山札がなくなっちゃったので、そこで終了。

さて、君たち、手元にカード何枚残った?

数えてみると6枚残った子がいました。
2倍にふえてるではないですか(笑)

でも、楽しかったーということで、また、やりたいと言っておりました。

はじめの札をへらすというハンデは、選択肢をせばめてしまうかな?
うーむ。