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さて、本日をもちまして2016年も終了でございます。
本年中は、本当にお世話になりました。
来年度も、よろしくお願いいたします。

2016年は、またまた働く場所が変わりまして、なかなか大変だったり、悩み多き日々ではあったのですが、ほぼおおかたは楽しい毎日を送ることができました。
子どもたちとも、それなりにボードゲームをして遊んでいたのですが、お伝えすることはできませんでした。
オープンなゲーム会に行かなくなってしまったので、遊ぶ機会的にはちょっと減ってしまったかなぁ。そして、遊べていない分、物欲の方は上がっている気がします。

2017年は、いったいどんな年になっていくのでしょうね。
2015年から夫婦の間で続く「イカ熱」は、来年のニンテンドースイッチ発売ぐらいまでは続きそうです。

ではでは、今年1年を振り返ってみます。

ゲームハウスのゲームたち

2015年の記事によると、ゲームハウスには昨年の年末994種類のボードがあったそうです。
「playgameボードゲームデータベース」によると、今年は、1075個のボードゲームが登録されています。そして、残り1このゲームが登録待ちになっています。
とうとう、ウチのゲームも、4ケタの大台にのりました。
ということで、今年は、81種類のゲームが増えたようです。昨年は50種類で、それまでは、70種類ぐらいずつ増えていたので、昨年少なかった分のリバウンドが来ている感じですね。
本とボードゲームが、そろそろ家からあふれ出しつつあります。
家の拡張は、ねぇさんが退職したら始めるそうです。あと、数年後です(というのが、このところ毎年のネタになっております)。

日本語化されるゲームはますます増えています。遊べる場所も、確実に増えているはずなのですが、遊ぶ機会が減っているのは、出不精のせいでしょうか。また、ちょっとずつでも広がっていけばいいなぁとは思っているのですが。

わが家のニュース

知り合いの方に声をかけていただき、6月に大阪でボードゲームのフリーマーケットに参加させていただきました。
ウチのゲームをゲーム会の景品にしたり、人に差し上げたりということはあったのですが、大々的に売って減らしたというのは、初めての経験でした。
いつも、この手のイベントは、自分が売る方にまわったことはなかったですので、なかなか楽しい経験でした。

たしか数は、20個ぐらいのゲームを放出して、5つぐらいのゲームを買って帰ったのではないかと思います。だからといって、家にあるゲームの種類が減ったわけではないという……。ほら、家から持って行ったゲームは複数あったゲームばかりで、購入したゲームは新しいゲームなので、結果的には、家にあるゲームの種類は増えているという。

あと、大きな事件としては、水没事故がありました。
ゲームの置かれている部屋が、水浸しになりました。さいわい、ほとんどのゲームは、棚の上で事なきを得たのですが、いくつかのゲームは、箱がエラいことになりました。
夜、家に帰ったら妙に玄関が光っている。1歩踏み出したら水浸しという悪夢のような日でした。

あとは何かな。
けっこう、映画を見に行きました。
今年は、傑作が多かったですねぇ。「シン・ゴジラ」に始まり、「君の名は」、「聲の形」、「この世界の片隅に」。このところ恒例のマーベルのヒーローたちも良かった。
「スターウォーズ」もそれなりに良かったし。イマイチだったのは、「デスノート」ぐらいかな。

この中では、ダントツに「この世界の片隅に」が良かったです。なんと2回見に行きました。長いバージョンが出来たら、また見に行きたいです。

2016年、よく遊んだゲーム

ゲーム会から離れてしまっているということもあり、遊んだ回数的には昨年に引き続き、少ない感じです。
仕事場が変わって、また新しい子どもや人たちと、1から簡単なゲームを遊んでいることが多いです。

さて、今年1番よく遊んだゲームは、1位「ラブレター」、2位「ドミニオン」、3位「コリドール」、4位「ノイ」、5位「エスカレーション」でした。

1位の「ラブレター」は、なんというか、ずっと定番のゲームですよねぇ。初心者の方と遊んでもよし、経験者でもゲームとゲームの合間に遊んでよし。いつでも、安定して遊べるゲームで本当に重宝します。

2位の「ドミニオン」は、新しい拡張の「ドミニオン 帝国」が出るかもということで、急遽、「しておかなければ」という感じで、でこねぇさんと2人で延々と「ドミニオン 冒険」の推奨セットを遊んだのでした。で、結局まだ、「帝国」出ていないんですけどね。ホビージャパンがどこまでがんばってくれるのか。期待しています。出来たら、「第2版」も日本語で出て欲しいなぁ。

3位以下のゲームは、ほとんどが新しい仕事場やその近くで子どもたち、職場の人たちを巻き込んで遊んだゲームです。どうしても、遊ぶ時間が小刻みになってしまうので、短くていつでも終われるゲームが中心になりますが、「七つの印」や、「宝石の煌き」なんかも、時間のある時には遊ばれています。
ちなみに、「エスカレーション」は「ボッカーンのゲーム」、「ノイ」は「101ボッカーンのゲーム」、「6ニムト」は「牛ボッカーンのゲーム」、「なつのたからもの」は「めくってボッカーンのゲーム」と呼ばれています。ボキャブラリが、「ボッカーン」ばっかりです(笑)

「湖畔のゲーム会」の中心は、昨年から引き続き割と重ゲー中心です。
「オーディンの祝祭」とか、繰り返し遊びたいのですが、それもなかなかです。

もっともっと遊びたいゲーム

まずは、「フードチェーンマグネイト」。「オーディンの祝祭」、「アルルの丘」、「カヴェルナ」などなど、ウヴェ様の一連。そうすると、また「アグリコラ」もしたくなったりするのですが。
「アクアスフィア」とかも、もうちょっと遊びたい。
「ドミニオン」もやり込みたい。そういえば、「イスタンブール」だって、もっと楽しめそうな気がします。

お楽しみは、これからだ。

来年も、楽しい良い年でありますように。
いっぱいいっぱい遊べますように。

それでは、良いお年を。

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密使

密使
11月1日(土)。
11月になって初めての湖畔のゲーム会ですが、実は、三週連続しての湖畔のゲーム会です。
凄いな。
メンバーは、相も変わらずいつもの3人です。

和邇之児さんを待ちながらゲーム棚を見ていると、チラホラ(?)と遊んでいないゲームが。
コスモスの2人用ゲームは、まぁ湖畔では遊べないので後にしておくとして、となりに置かれているウィニングムーブズの棚にも、遊んでいないのがあるなぁ。

ということで、和邇乃児さんが来る前に、箱をあけてルールを確認。

「これ、厚紙、抜いてもいないじゃないですか……」

数年前、一気に大量に知人からボードゲームを安価で譲っていただくということがありまして、そのあたりのゲームは、まっさらというものも。

そのゲームの名前は、「密使」。

ふむふむ。パズルゲームですな。
ルールは、シンプル。時間もそんなにかかるような感じじゃないなぁ。
すぐに出来そうな感じ。

とか思いながら、実際にボードを広げて、動かしながらルール確認をしている間に、和邇乃児さんがゲームハウスに到着。

「せっかく、広げているだから、それからしましょう」

「でも、そのゲーム、おてばんで遊ばれていた感想聞いたことがある気がする。
 なんか、最後、『あ~ぁ』みたいな感想だった気がするよ」

と、でこねぇさん。なんで、そんなゲームが、うちにあるんだ??
そして、なぜ始める前に、そんなネガティブな評価を(笑)
まあでも、それほど時間もかからなそうだということで、プレイ開始。

宮殿に手紙を届けるゲームです。きっと届ける手紙は、ラブレター……ではない。
プレーヤーは、ボードの1番下にある草原の宿屋マスからスタートして、どんどんボードのマスを上に上にとすすんで行って、頂点にある宮殿マスに手紙を届ければゴールです。いち早く手紙を届けたプレーヤーが勝利します。

各マスには、複数の宿屋が描かれています。宿屋は、4つの部屋に別れています。

プレーヤーは、自分の色の使者タイルのセットの山を持っています。全員同じセットですが、それを自分の前にシャッフルして裏向きの山にしておいてここから使者をランダムで引いてきます。
使者は、「将校」、「コサック」、「婦人」、「外交官」の4種類。この4種類は、宿屋で泊まれる(配置できる)部屋が決まっています。ということで、同じ種類の使者がいる宿屋には泊まることが出来ません。

部屋は4つあるのですが、なぜか3人泊まると満室になります。そして、満室になれば、次のマスの宿屋に旅立っていくことが出来ます。満室にならなければ、旅立つことができずに、その宿屋に泊まり続けることになります。

宿屋の部屋が3人で満室になった場合、そこから次のマスに旅立てるのは2人だけです。その2人は、上のマスの別々の宿屋に配置されなければなりません。1人は、残らないといけません。要するに、踏み台的な存在になります。できるだけ、自分の使者が踏み台にならないようにして上のマスに上がっていきたいわけです。

上のマスに移動するときに、上のマスの宿屋に配置できる場所がなかった場合は、ジャンピングチャンス。さらに上のマスに1マスとばして移動することが出来ます。

なんか、なんでその設定になったという謎な動きが多い使者たちです。えーと多分、基本、フレーバーになんの意味もないです(笑)
でも、そのあたりはのフレーバーの無理矢理感は、嫌いじゃないです。

自分の手番では、使者をスタートさせるか、手紙を他の使者に渡すか、次のマスに出発するかの3つのアクションから1つ選んで実行します。

使者をスタートさせる場合は、自分の山札から使者カードをめくって、それを一番下のマスのどこかの宿屋に配置します。配置することが出来ない場合は、そのまま表向きに自分の前に置いておきます。自分の前にすでに表向けに置かれた使者カードがあり、それが配置できる場合は、山札をめくらずに表向きのカードを配置してスタートさせてもかまいません。

各プレーヤーは、使者に届けさせる手紙を1つずつ持っています。その手紙は、使者のうちのどれかが持っているのですが、可能なら、同じマスにいる自分の使者にその手紙を渡すことが出来ます。
早く、次のマスに移動しそうな使者がいる場合は、その手紙を託して持って行ってもらうわけです。

部屋が満室の宿屋がある場合、空き部屋(満室なのに空き部屋があるという不思議!)から時計まわりに数えて、2番目、3番目の使者タイルを上のコマに薦めることが出来ます。コマを進めるときは、必ず2つ枚の使者タイルを進めなければなりません。これによって、自分の手番以外でも、自分の使者タイルを上のコマにすすめてもらえることもあります。これらの使者タイルは、次のマスの違う宿屋に配置しなければなりませんので、先に置く使者タイルの場所を考えて後の使者タイルの配置場所がないようにすれば、後の使者タイルは、1マスとばして上のマスに進めることが出来ます。

わたしは、1番にこれを使って移動しましたが、そうすると1つの自分の使者タイルだけが突出して進んでしまいます。そして、後半は、足場にされてばかりでした。
おそらく、前半は、ジリジリと自分の使者タイルを押し上げておいて、後半にいっきにまくるのが正しいやり方だったかもしれません。

非常にパズルチックに動いていきます。でもかなり、自分の山札のめくりにも左右されますので、ガチガチな感じもなく、まあ、盛り上がりという部分はすくないのですが、地味に楽しい感じはあります。

最初に、宮殿にたどり着いたのは、和邇乃児さんです。
宮殿の前では、門番が待ち構えていて、賄賂を要求してきます。人のタイルは、賄賂の高い門番のところへ、自分のタイルは、賄賂の安い門番のところへ。

「宮殿にたどり着いたら、お金のチップを1枚ずつめくります。これをルーブルといいます。『ハズレ』が出るまで何枚でもめくることが出来ます。ハズレが出たら、今までめくったお金をすべて捨てなければなりません。途中でやめたら、今までめくったチップは保持されます」

衝撃的。いきなりのバーストゲームです。
そして、バースト。

「これ、また1からスタートするの??」

ルール確認中。

「ルーブルの行動をしたプレーヤーは、以降、ルーブルの行動しかできません」

あとは、お金をめくって集めるだけ。賄賂を渡しているはずなのに、なぜにバーストゲーム??

そうこういっているうちに、でこねぇさんも、門の前に。
わたしは、門の一歩前のマスで、完全に手詰まり状態になっていることが判明。手紙を渡すためには、1番下のマスからちょっとずつ新しい使者を移動させなければなりません。

考え無しだから……。

でこねぇさんは、いきなり0金のチップをめくって、ハズレのチップをめくってバースト。

そんなこんなで、和邇乃児さんが、6金を集めてゴール。

「なかなか、パズルなところは悪くないと思うんですが……」

「いや、なんか、おかしいでしょう、このゲーム」

うーん、なるほど。最後に、「あ~ぁ」っていう感じではあります。
でも、やってる最中は、そんなに悪くないような感じもあるんですが。

けっこう、プレーヤー同士のからみは多いです。
まぁ、考えなしでやるとわたしみたいにはまちゃう部分と、最後があまりにもビックリの博打だというギャップが、不思議なテイストのゲームでした。

成仏したかな?

これ書き終わった後、ネットをウロウロしていたら、この「あ~ぁ」ってなる感じは何かをものすごく明確に書いてくれているサイトを見つけました。

「ボードゲームにおけるランダム性と公平性」

まあ、いきなり全員で、コイントスが始まるわけではないですが、コレコレ、この感じです。

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R-Rivals

そろそろ夕食ということで、ねぇさんは、用意。
ちょっと空いた時間に、すぐにあそべるとゲームということで、和邇之児さんとカナイ セイジさんの「R-Rivals」です。

「ラブレター」は凄いゲームで、4~5人の子ども達とゲームを遊ぶときのド定番です。まあ、子どもだけでなくゲーム慣れてないよという人と遊ぶときは、このゲームを最初にすることが多いです。
でも、2人で遊ぶときは同じカナイ セイジさんの「RRR」が好きです。

「ラブレター」、「RRR」ぐらいから、カナイセイジさんのゲームを知ったので、初期のゲームはやりたいけれど品切れな状態で遊べなかったのです。

「R」は、そんななかの1つで、遊びたいなぁと思っていたのですが手に入らないゲームでした。でも、最近、この「R」をリメイクした「R-Rivals」が出たのです。1
「R」に追加ルールをつけたものみたいです。

情報としては、「ラブレター」の様にたった16枚のカードだけをつかったカードゲームらしい。でも、「RRR」様な2人用の対戦ゲームらしい。
ということで、これだけで、けっこうワクワクします。

それぞれのプレーヤーは、8枚ずつのカードを持ちます。お互いに、同じカードです。青い国と赤い国。

8枚全部が手札です。プレーヤーは、それぞれ1枚手札を選んで、同時に公開してカードの強さを比べます。
1度使用したカードは、もう使用できません。次のカードを選んで、また勝負します。
4回先に勝利した方が、勝利です。

カードには、数字かかかれていて、基本的にその数字が強さを表します。だから、基本はトランプの「戦争」みたいな大きさ比べです。大きな数字が勝ち、小さな数字が負けます。同じ数字だと、勝負は保留になり、次の勝負に持ち越されます。

でも、それだけではありません。カードは、それぞれに特殊能力を持っています。

この世界で、最強の8という強さを持つ「王子」のカードは、2の強さしかない「姫」のカードに負けてしまいます。
その他、絶対に勝負を保留にしてしまうカードや、本人はたいした数ではないけれど、次の勝負を有利に進めるカード、相手と数字を入れ替えてしまうカードなど、いろいろです。

遊んでいる感じは、4回勝負のじゃんけんをしているみたいな感じです。まあ、時間も5分ぐらいで終了する簡単なゲームです。
すごろくやさんの「ぐーすか、ぱーすか」に似たプレイ感かな。

けど、けっこう迷います。

わたしが迷うのは、スタートですねぇ。

「王子」は、後に出せば出すほど、相手の「姫」とバッティングしやすくなります。なら、最初から、出して置いたらどうか。そうすれば、「姫」はただの2点のカードになって苦しいはず。

とか、

いや、それを読んで「姫」とか「王子」で合わされるとまずいので、「道化」から始めて、2回戦目に「王子」でとるか?

とか、

いやいや、2点取れる場面があれば、「相手」も全力でくる可能性があるから、そこは「姫」を出す……いや、「姫」はあまりにもリスキーか?

とか、いろいろ楽しいです。

そして、ゲームが進むにつれて、お互いに手札が減っていきますので、最終的には、二択的な展開になります。

これは、あんまり「もう絶対に勝てないやん」という感じにはならずに、負けても「あっちだったか~」という声が出そうになってけっこう楽しい。

今回は、わたしが勝った記憶が。

他のゲームの手番決めとかに使ったらいいと思ったけど、2人用なのね。

  1. あと、「RR」というゲームもあるらしい??これは、リメイクされて「RRR」の元になったようです。 []

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6月は、ちょっと遊ぶペースがダウンしましたが、7月は、12日(土)、13日(日)は、東京でホビージャパンフェスティバル、19日(土)は京の勉強会と、なかなか充実の日々を送っております。

あと、平日に久方ぶりに子どもと遊んだりもしておりました。子どもと遊んでいたのは、定番の「ラブレター」と「ナダ!」です。
「ナダ!」は、すぐに遊べていい感じですが、若干、物足りなさが残る感じかな。

そして、三連休のど真ん中7月20日(日)は、湖畔のゲーム会でした。

コンコルディア

コンコルディア
今回は、ゲームオーダーから日本語版が出たばかりのゲーム、「コンコルディア」からスタートしました。
けっこう、あっという間に売り切れでしたねぇ。日本語版が出るのをみんな待っていたのですね。
今回、和邇乃児さんが購入。ゲームハウスに持ち込む予定をされていたのですが、ゲームハウスでも、購入しておりました。
和邇乃児さんのゲームが届くのが送れていたので、うちのゲームで遊びました。ちょうど良かった。

デザイナーは、「ナビゲーター」を作ったロンデルシステムで有名なマック・ゲルツです。
ただし、今回は、ロンデルはなし。

手札のカードをプレイしていって、カードに書かれたアクションを解決していきます。

カードは、「元老院議員」のカードをプレイすることで購入して増やしていくことができます。デッキビルドっぽいところがあるゲームだということで、デッキビルド好きとしては、大変、期待しておりました。
購入したカードは、手札に入ってすぐに利用することが出来ます。このあたりは、「ロココの仕立屋」とよく似たような感じです。

ローマ帝国のマップとイタリアのマップがあったのですが、今回は、全ローマのマップの方で。
ローマ帝国のマップの方が3~5人用で、イタリアマップが2~4人用で、イタリア面の方がちょっと土地が少ないです。なので、もしかすると3人だとイタリアマップの方がからみが多くて良かったかもしれません。
まあ、初回なのでそんなことはわからずに、「とりあえずローマでしょう」みたいな感じで。

最初、手札にすべての初期カードを持ってスタートします。で、どれを出してもOKです。
そして、使用したカードを全て手札にする能力のある「護民官」のカードを出せば、また全てのカードが使用可能になります。
「護民官」のカードは、このデッキをリセットする能力とともに、捨て札の数に応じてお金を得るという能力もあります。また、決められた資源を払えば、このときにマップ上の自分の入植者コマを増やすことが出来ます。
このカードを出すことで、いつでも手札をリセット出来ますので、使えないカードを廃棄したりする必要はありません。使えないカードは、使わずにリセットをすればいいわけです。
でも、基本的には、パス的な動きをするカードなので、出来るだけプレイしたくない感じです。たくさんのカードを上手に使ってからプレイした方が、収入も増えてよさげです。

最初は全員ローマに、入植者を置いています。入植者は、陸路を動ける人間と、海路を動ける船のコマにわかれていて、最初は各1つずつ配置されています。「建築家」というカードをプレして、この入植者コマを動かしてコマのとなりの都市に自分の家を建てていきます。
都市に家を建てるには、その都市で生産される資源によってきまった資源とお金を払わなければなりません。
最初は、初期資源と初期金で、都市に自分の家を増やしていきます。

マップは、いくつかの都市が集まって、「属州」という地域を作っています。「長官」のカードをプレイすれば、その属州から資源を集めたり、お金を集めたりすることができます。このカードだけ、最初から手札に2枚あります。

資源は、「商人」というカードを使えば、別の資源お金に変換することができます。ただし、このとき2種類の資源しか扱えません。あとこのカードは、プレイしたときに、少し収入があります。

新しいカードを増やすには、「元元老議員」。このカードを出せば、2枚までカードを購入できます。カードを購入するには、カード化にかかれたコストの資源を払います。ただし新しく置かれたカードほど、追加のコストが必要になっています。
そして、カードが購入されると、カードが詰められて置かれて新しいカードが置かれます。

あと、他人の捨て札の1番上のカードの能力をコピーして使える「外交官」。これの使い方が、けっこう大事。

最初からあるカードは、これぐらいかな。

カードが全部売り切れるか、誰かが家を置ききったら、1周りしてゲーム終了になります。

さて、わたしは、スタートプレーヤーでした。なにを選ぼう。
スタートプレーヤーは、ちょっと初期資金が少ないのです。

ボードが陣取りっぽい1ので、最初に有利な場所に家を作るのが大事かなぁ~。
ということで、「建築家」。1番高い資源である「織物」が生産される都市に家を1こ作りました。これで、スタートプレーヤーの初期資金5金を全部使い切る。

うーん。家は、入植者コマの隣にある都市に、資源とお金がゆるすかぎり建設できます。今考えると、1つの都市を全力で建てるより、もうちょっと安い都市を2つ建てた方が良かったかもしれない。

「なんか、『建築家』って、大事だよねぇ」

と、2番手、3番手、2人とも「外交官」で、その能力をコピー。

そのプレイ、本当に正しいか?

と思うけど、多分、前半は、自分の領地を広げていくのは、すごく重要だと思います。
そして、自分の「建築家」は温存。

「長官」は、自分の家がない属州でも指定するだけで資源がでるし、自分の家があれば追加で資源がでるし、「大長官」というカートがあれば、さらに追加で資源がでるしで、かなり便利なカードでした。
でも、自分の以外のプレーヤーの家がその属州にあった場合は、そのプレーヤーも資源を得てしまいます。
わたしは、自分の利益が優先なので、でこねぇさんの家のある属州で何回か長官の能力を使って、自分に「織物」2つ、でこねぇさんに「ワイン」1つてなことをしていましたが、ゲーマーな2人は、他人に資源がでるような長官は、まったくしてくれませんでした。非道い2
後半は、いろんな人と利害がからまってくるので、若干プレイしにくくなりますが、購入して手に入れる「石工」、「農夫」、「鍛冶」、「酒商」、「織屋」などのカードを購入してプレイすれば、自分だけが、それぞれの資源を手に入れられるようになります。

まあ、これを見ていると、自分だけの「属州」を持ったり3、人がいる「属州」にいっちょかみするのは、けっこう大事かもしれません。

自分の手札のカードと資源を上手にマネージメントするという楽しさと、マップの上で他のプレーヤーとどう絡んでいくのかという楽しさの両方が、ほどよくマッチしています。

これだけのルールでも、なんか、けっこう楽しい感じです。ルールも、わかりやすくて例外的な動きも、「ロココの仕立屋」や「イスタンブール」に比べても少ない感じです。
基本、カードをプレイして書かれていることするだけです。

ただし、自由度が高くて、最初は、どうすりゃいいのか、けっこう考えてしまいます。そして、考えないと、けっこう1手が後に残ってしまう感じです。
まあ特に、最初の1手、2手っていうのは、7枚もカードあるし超重要で、多分、今回は安易すぎ(笑)

ちょっとわかりにくいのは、点数です。

このゲーム、自分の手札のカードが、全部得点になります。
カードは、プレイしたときの能力の他に、得点の要素もついています。得点の要素は、それぞれ神様の名前で表されています。
このゲームの題名である「コンコルディア」っていうのも、この神様の名前です。

「ウェスタ」のカードはゲーム終了時に資源を全てお金に変換したあと所有している10金ごとに1点になります。
「ユピテル」は、煉瓦都市以外の都市の家の数が得点に。
「サトゥルヌス」は、家がある属州の数が得点に。
「メルクリウス」は、産出できる資源の種類の2倍が点数に。
「マルス」は、入植者の数の2倍が点数に。
「ミネルウァ」は、それぞれの資源の数だけ種類があって、それぞれの資源を生産する都市に応じて得点が決まっています。
「コンコルディア」は、終了条件のトリガーを引いたプレーヤーが自動的に貰える特別なカードで、7点です。

で、このカードの種類ごとに1枚の得点を計算して、それに持っている枚数を掛け合わせて、すべて足したものが最終得点になります。

点数要素、実はこれだけ。
だから、カードを買わないと点数が増えない。まあ、初期手札のカードにも、神様の名前がついているので、0点てことはないのですが、とにかく自分がボード上でやっていることに合致するようなカードを取っていかなければいけない。

「コンコルディア」はおいとくとして、基本的に「ウェスタ」と「メルクリウス」と「マルス」以外のカードは、全部、家が点数にからんできます。だから、基本、家を作っていくのは大事。
でも、「メルクリウス」は、できるだけいろいろな種類の資源をつくれといい、各「ミネルウァ」は、同じ種類の資源をつくれというわけです。しかも、「ミネルウァ」は、そのカード購入するために必要な資源と、その資源が出る都市に家を建てるのに必要な資源がまったく同じで、いつ、どっちをとるのという選択になります。しかも、各ミネルウァのカードは、ゲーム中1枚ずつしかない。他人に取られれば自分はとれません。

どのカードを獲得すれば得点になるのだろうということと、どのカードを獲得して使っていけば上手に回せるのだろうという2つを考えながら、カードを購入していかなければならない。

このあたり、点数、どれだけとれているのというこや、誰が勝っているんだろうというところが、ちょっと見えにくい感じでした。

ゲームの流れとしては、前半は、資源が出る家を建てていくのことが大事で、後半は、カードが点数なんだから、カードの奪い合いみたいになるのだと思います。

ということを考えて、また、「織物」が豊富だったということもあって4、「執政官」という追加資源を払わなくても1枚カードを購入できるというカードを出た瞬間に、無理無理に「元老院議員」で手に入れたりしていました。

そして、前半は、神様の名前なんて関係なしに効果でカード購入して、後半は神様の名前重視でカード購入していく感じです。5
今回のゲームでは、終盤、カードがあっという間に売り切れて終了しました。
「外交官」のカードも、終盤は、カード購入に使われる感じでした。

わたしは、「織物」をいっぱい作れるので、お金的には困らなかったのですが、「商人」での変換が1度に2種類の資源しか扱えないという制限が、なかなか苦しかったです。これ、うまい制限だと思います。
家を作るのには煉瓦都市以外は2つの資源が必要なのですが、織物を潰してなにか1つしか資源が作れない。
「商人」のカードを購入して、2回ぐらい変換できるようにするとかの必要がありました。

まあでも、この点数の見通しが悪いことで、誰が勝っているのかわからずに最後までもモジベーションをもってプレイを続けていけるという部分もあるかもしれません。
詰んだ……って感じにはなりにくい。実は、詰んでるかもしれないんですけどね。

結果は、1位和邇乃児さん139点、2位りん120点、3位でこねぇさん120点でした。タイブレイクは、「大長官」のカードを持っているかどうかでした。

今年のドイツ年間ゲーム大賞エキスパート賞のノミネート作の3作を並べてみると、多分、「イスタンブール」、「ロココの仕立屋」、「コンコルディア」の順に難しくなるかなぁと思います。
でも、実はルール的には、「コンコルディア」って、「ロココ」、「イスタンブール」よりも、すっきりしている感じがします。

「あぁ、わたしは『イスタンブール』より、こっちの方が好きかも」

と言うのが、でこねぇさんの感想でした。
わたしは、この3作のなかでは、「ロココ」が、1番楽しいです。多分、これはテーマ的なこともあるのだと思います。

この3作のなかでは、確かに、1番プレイ時間が短くて、リプレイ性のある「イスタンブール」が、エキスパート賞だというのは、納得なのですが(基本、エキスパートと言ってもそんな重いゲームがとらないよねぇ)、どれが賞とってもおかしくないなかなかレベルの高い3作だと思います。

ということで、次の日、ねぇさんと2人戦。
同じ用に、スタートプレーヤー、初手「織物」。
カードを減らすのを忘れていて、途中で、突然にカードを減らす事態に。
勝利したと思ったら、コンコルディアの点数で負けてしまいました。

うーん。ちょっと作戦考えた。また、遊びたいです。

さて、その後、 ねぇさんと遊んだり、おてばんで遊んだりしました。

「おてばん」で遊んだときは、わたしがインストしたのですが、得点の取り方の説明が不十分だったようです。
うーん、いつになく上手にインストできたと思ったのだが……。
途中でも、「カード買わないと点数が伸びないよ…」的なことを言ったのですが。

まあ、確かにでも、そこがこのゲームで1番見通しの悪いところです。
で、最初に遊ぶときは、やっぱり「中間決算」のルールは、やっておいた方が無難かなぁと思います。
これをすることで、ちゃんとプレーヤーが得点の取り方を理解しているかどうか確認することが出来ます。

まぁ、インスト完璧で、理解できない方が悪いといいきれる人は、それでいいと思いますが、わたしは、それほどインストうまくないからなぁ。

ここで、点数の高いプレーヤー順に2金、1金と収入がある件で、

「なんで、点数高いプレーヤーにさらに収入?」

とか、

「なんで、本来のルールでは入らないはずの収入が?」

とかいう疑問があったのですが、これ、本来は得点がはっきりとは見えないゲームなので、1位であるということが周りに知られるというのは、(叩かれやすくなって)不利だということなのだと思います。
まあ、あんまり直接攻撃的なことってないのですが、あいつトップだから、長官はあいつの家があるところではやめようとか、そういう影響は、ジワジワくると思います。
そして、2金、1金プラスというのは、その点数を公開した事による不利をなくすためのもののようで、やっぱりあった方がよいでしょう。

あと、高級ということで、布、ワインに目がいきがちですが、初手、布は、悪手かも。
少なくとも、1番手、布都市に家1つというのは、かなりヤバイ気がしている今日この頃です。

マック・ゲルツ,Mac Gerdts
ニュー・ゲームズ・オーダー
発売日 :
  1. 正確には、他の人の家の置かれている都市でも、お金をたくさん払えば自分の家を置くことができるので、陣取りではないですね。 []
  2. と言うか、でこねぇさんだけぬるい。ずるい。 []
  3. まあ、人はいつでも自由に入れるので、可能ならばですが。 []
  4. 「元老院議員」でカードを購入するときの追加コストは「織物」であることが多いのです。 []
  5. まあ、1点にでもなるのなら、買えるカードなんでも買っとけ的な感じもあったかも。 []

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髑髏と薔薇

髑髏と薔薇
5月4日は、でこねぇさんの会社の方達が、ゲームハウスには集まって、ゲーム会でした。

子連れ、独り者いろいろで、りん、でこねぇ、和邇乃児さん以外は、ゲームをほとんど遊んでいいな人たちが中心です。

昼ご飯に、でこねぇさんお手製のバターチキンカレーを食べようということで、午前中からスタート。

たくさんの人が来るということで、前の日に、いろいろ多人数で軽いゲームを用意しておりました。

最初は、軽く「髑髏と薔薇」。
これは、わたし、2年ほど前までは、よく小学生と遊んでいました。

「ドミニオン」、「ラブレター」、「バックギャモン」、「ラビリンスパズル」などに続いて、よく子ども達と遊んだゲームです。

今は、子どもが遊びに来るような仕事場ではなくなってしまったので、あまりあそべていないのですが、人数があるていどあつまったときは、8人まで遊べる簡単なゲームということで、重宝します。

プレーヤーは、それぞれ、自分のエンブレムのかかれたコースターを4枚受け取ります。

表は、それぞれのエンブレムがついています。裏は、2種類あって、「髑髏」の絵がかいてあるものが3枚、「薔薇」の絵がかいてあるものが1枚あります。

このカードをみんなで伏せて置いて、薔薇だけを何枚めくれるのかを宣言して、宣言した数だけめくれるかどうか度胸試しをするというゲームです。

まずは、プレーヤーは、全員、自分の前に1枚コースターを選んで置きます。
コースターを置くためのコースター置き(?)もあって、これは、表が髑髏、裏が薔薇になっています。
最初は、全員、髑髏です。

で、最初のプレーヤーは、自分がめくろうと思う数を宣言します。

「3枚」

どうしても、宣言したくない場合は、自分のコースターの上に、もう1枚選んでコースターを追加で上乗せして、手番を次の人に送ることができます。

もし、前のプレーヤーが、こうやってコースターを上乗せした場合、次のプレーヤーは、宣言するか、自分も上乗せするかを決めることになります。

もし、だれかが枚数宣言をした場合、もう、だれも上乗せすることはできません。次のプレーヤーは、それ以上の枚数を宣言するか、もしくは、宣言したくない場合は、パスをします。
パスをした人は、その回のゲームが終わるまでは、もうゲームに参加できません。

こうやって、どんどん、めくれる枚数をつり上げるか、パスするかをしていって、最後に1人残ったプレーヤーが、自分の宣言した枚数だけカードをめくります。

最初は、自分がコースター置きの上においたコースターを上からめくっていかなければなりません。
自分のコースターがすべてめくられたら、だれかの1番上のコースターをめくっていきます。その時は、その人の選んだ人のコースターをすべてめくる必要はなく、1人の1番上をめくって下にまだ裏向きのコースターが残っていても、別の人の1番上のコースターをめくってもかまいません。

こうして、見事、宣言したのと同じだけのコースターをめくれれば、その回のゲームは勝利です。

勝利したプレーヤーは、コースター置きを「薔薇」の面にします。
1回勝利。
そして、だれかが2回勝利すれば、その人は、このゲームの勝者になります。

が、途中で、「髑髏」をめくってしまった場合、そのプレーヤーは、自分の手持ちのコースターを1枚失ってしまいます。
4枚すべて失ってしまうと、ゲームから脱落してしまいます。
自分以外の全員がゲームから脱落してしまっても、ゲームの勝者になることができます。

果敢にめくりに行って2回の勝利をめざすか?
人が脱落するのをひたすら待つか?

「3枚」

と自信たっぷりに宣言しているあのプレーヤーのコースターは、「薔薇」のような気がします。
3枚。自分以外、あと2枚だけめくればいいなんて、楽すぎます。

でも、つぎのプレーヤーが、

「4枚」

と吊り上げたとたんに、パスにまわるための罠かもしれません。

じゃあ、パスしておく??

「パス」

「パス」

……。

「えっ、オレがパスしたら、この人3枚めくるだけでOKなの??」

それは、甘すぎるだろう……。
でも、こっちは、「髑髏」をおいているんだよなぁ。
「4枚」って言ったら、さすがに「5枚」に吊り上げたりしないか??

という感じで、自分の番にまわってくるごとに、ドキドキしながら宣言をしていきます。

今回、わたしは、あんまりゲーム慣れをしていない人たちなので、あんまり「髑髏」をいれてこないだろうと思って、果敢に宣言にいったのですが、けっこう「髑髏」ばっかりでした。

非道いときは、わたしがスタートプレーヤーで、

「3枚」

とコールしたら、全員パス。
わたしの仕込んだカードが「髑髏」で、自爆というのもありました。

ということで、1番に脱落しておりましたよ、このゲーマーは。

………、まだ初心者ですから(笑)