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ミステリと言う勿れ5

なんか、オカルトというか怪談に着地したそうなそぶりにも見せていますが、あくまで、ミステリーの方に着地して欲しい思いはあります。

まあでも、はじめから、「ミステリと言う勿れ」ですからねぇ。

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ミステリと言う勿れ3

遺産相続争い編みたいな。一気に、横溝 正史みたいになっております。まあ、横溝 正史は、「本陣殺人事件」しかしらないんですけどね。あとは、JETのマンガでしかしらない。JET、懐かしいな。今はかいてないのかな。

続きものでお話も壮大でおもしろいのですが、短編が気楽でいいなぁという思いもあったりします。
これは、単に自分の年のせいだと思います。

特にミステリーは、登場人物が多くなって、覚えきれなくなってしまうので。一気読みをする気力も無いからなぁ。

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河童の出て来た日

「Kappaシリーズ」というのがあったのですね。
はじめて読みました。

先生と生徒の恋愛もの……といいつつ、恋愛よりは、ミステリーでアクションで、山田 ミネコでした。
雰囲気的には、「ふふふの闇」から、ファンタジー要素を抜いたみたいな感じです。

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呪われた城

山田ミネコのアリスシリーズ。
初期の作品ですね。

しかし、完全にミステリーで、初期からものすごい個性ですよねぇ。これをかかせて貰えていたというのが凄いことだと思います。
このあたりも、その後の少女マンガにものすごく影響を残している気がします。

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はなとゆめ

背景を知ることによって、作品に対する見方がひっくり返ることがあります。
それは、「書かれたテキスト」だけを純粋に読み解くというのとは違って、作品の読まれ方としてはは邪道なのかもしれませんが、知ってしまうと後には戻れない「知」というのが、確かにあると思います。

「枕草子」も、そんな作品の1つです。
多分、放送大学の講義か何かで聞いたのだけと思います。一通り、清少納言の美意識などの話があった後、講義の1番最後で、「枕草子」が書かれた時期についての言及があったのです。

「枕草子」が書かれて成立したのは、1番華やかだった時代ではなくて、もう章子がいなくなった後の時代であったこと。
そして、その時代に書かれたにもかかわらず、没落についての恨み言や後悔は一切なく、ただただ、美しい時代について書いていること。

その解説がミステリーの謎解きのように、すっーと自分の中に入ってきて、今までの自分の知っている「枕草子」が、ひっくり返ってしまいました。

で、この「はなとゆめ」は、その解釈にそった清少納言の姿でした。
だから、「枕草子」の文章だけから感じる清少納言像や、これまでにあった清少納言像、もっといえば、ぼく自身が持っている清少納言のイメージと合っているかというと、微妙に違っています。
でも、その微妙な違いこそが、彼女自身の取り巻く状況と彼女自身が伝えたく表現しようとしたのギャップとして、物語に深みを覚えている感じがしました。
多分、知識を持つことの楽しみというのは、こういうものなのだと思います。
もちろん、知識無しの純粋な楽しみというのもあるのですが、知識を持っていることで、見えている景色が、何倍にもおもしろく感じる。

そこに咲いている花は、そのままでももちろん美しいけれど、「本来、そこには咲いていないはずの花が咲いている」ということを知ることで、新しい見方や、新しい物語が見えてきたりする。
そういえば、和歌もそういうもので、そのものだけでも楽しめるけれど、前提になる歌を知っていることで、風景が何重にも重なった表現を感じることができます。

それは、ひっそりとわかる人だけにあてた秘密のメッセージのようでもある。