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ボクを包む月の光5 ぼく地球 次世代編

この巻から、ちょっと長い話にはいります。
そして、やっぱり、長い話の方がおもしろいな。

蓮が、かつての輪と同じ状態に。これは、いつの時代(?)のシオンとシンクロするかによって、変わってくるみたいです。

その時、その時の気持ちが、消えていくのではなくて、とこか、空中に残っている感じです。

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ボクを包む月の光4 ぼく地球 次世代編

ラーレの花で、泣かされました。

2代目は、超能力者が多い気がする。
1代目は、まあ、異星人だったので……。地球も、それだけ進化しているということか……。

輪と紫苑は同一人物ではなくて、輪は紫苑にシンクロしていたという解釈が正しいようですね。

しかし、日渡 早紀の最近のマンガの出産年齢が、異常に(?)低下しているのが気になります。
あぁ、今回ならば、ありすとしては、普通の年齢か……。でも、

「父親15歳って、どうよ?」

というのは、本当に思う。あんまり、良い傾向ではないと思うのです。

まあ、16歳ぐらいから、大人と考えて良いのかなぁ。難しいですね。自分が15歳ぐらいの時は、もう、大人と考えて欲しいと思っていた気もします。

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ボクを包む月の光3 ぼく地球 次世代編

ちょっとこのところ続編についての考え方が変わってきています。
以前は、続編って蛇足みたいなもんだなぁと思ったりしていたのですが、最近は、そうでもない。

あまりにも前の作品への思い入れが強すぎて楽しめていなかっただけで、もしかすると、この作品はこれはこれでおもしろいのかもしれない……とか思えるようになってきました。

「ぼくの地球を守って」と「ボクを包む月の光」は、やっぱり、切り離して考えられて、そして、「ぼく地球」の話がちょっと出てきたら、「あぁ、懐かしいなラッキー」ぐらいの気持ちになってきました。

第一世代の偉大さに比べると、次世代は小粒だ……っていうのは、いろいろな物語で感じることなんだけれど、次世代は次世代として見ていくと、そこには違ったおもしろさがあるのがわかってきました。

あのとき、輪がありすのことをどんな気持ちで見ていたのかよりも、このマンガの中で大切なのは、今、蓮がそのことを知ってどう思うかなんですよねぇ。

年をとったということかもしれませんが。

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ボクを包む月の光2 ぼく地球 次世代編

まぁ、こんな生活をして、こんなレッテルを貼られたら、なかなか、こうもまっすぐには育ちにくいと思います。
それは、物語の「嘘」ということで。そして、その物語が好きならば、その「嘘」も真実になるのかも。

今回のありすの絡んでくるお話は、けっこういいなぁと思って読みました。
生身の人間の弱いところなんかを感じさせてくれます。
弱いだけではなくて、優しい。そして、弱いままでも、大丈夫だよというメッセージ。

この人も、「ツバサ」のさくらと同じく、存在感が大きすぎて、作者にとって脇役として動かすのは難しい人なのかもしれません。

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ボクを包む月の光1 ぼく地球 次世代編

それからの「ぼく地球」です。

うーん、物語としては、可もなく不可もない出来です。
いや、ちゃんと泣けるし、多分、いい出来なんです。でも、なんか、窮屈な感じをうけてしまいました。
「ぼく地球」のキャラクター達の大きな物語自体は、やっぱり、「ぼく地球」で終わっているんだろうなぁと思いました。

そして、次世代の子どもたちの物語をかいていくには、ちょっと、「ぼく地球」という世界の制約が狭い気がします。

前世の人たちは、今にかかわってくるべきではないなぁと思ったりしました。もちろん、「ぼく地球」のときは、結びつきが強すぎて、かかわらざる得なかったのですが。

今回は、ちょっとかわった親たちが、子どもたちにかかわれれば、それでいいのだと思います。

そうして、それにあがいたりする子どもたちの物語なら、けっこう読みたいかも。

蓮くんも、カチコちゃんも、いいキャラクターだと思うので。