鋼の錬金術師26
あと1巻で完結。
この巻を読んだ限りでは、かなりきれいにすべてにケリがつきそうな感じです。今までの伏線が、どんどん回収されていく感じです。
ホムンクルスのやりたかったことも、ものすごく明確になってきました。
ものあがって、「急」な感じの終了なのかなぁ。ぜんぜん、雑誌を読んでいないので、けっこう楽しみです。
面白いなぁと思いながらも、2年ほど放置状態になっていたのは、「のぞき屋」のときにも感じた若干の生理的なイヤな感じが原因だろうなぁと思います。
多分、山本 英夫とは、気が合わないと思わす何かがあります。
でも、「のぞき屋」を読んだことで(まだ1巻だけだけど)、この人が、何にこだわっているのかということはとっても良く理解できた。
この2つの話って、アプローチの仕方は違うけれど、同じお話だという気がします。
と書いて、今、「のぞき屋」1巻の感想を見てきたら、ほぼまったく同じことが書いてあった。
ダメだオレ……。
名越の方ではなくて、伊藤という人間をかいていくようです。
でも、こうやって、周りをかいていくことによって、名越という人間が浮き上がってくるとすれば、それは、すごい力量だと重います。
「ホムンクルス、おもしろい」
と書いていながら、2巻から先、全然読んでいないのは、やっぱり生理的にいやな感じが強いからかもしれません。
で、なぜか読み始めて文庫版「のぞき屋」です。
こっちは、不思議なことがおこる話では無くって、割と現実の範囲内でおこるリアルな(?)話という感じです。
まあ、いろいろ特殊能力とかは持っていて、あくまで、ホムンクルスに比べたらという感じですけれど。
ただ、読んでいる印象は、ホムンクルスとビックリするほどよく似ています。
笑っている顔の下にある本当の素顔は何か?
そういえば、大昔(中学生ぐらいの時か?)に読んだ同じく山本 英夫の「おカマ白書」も、なんかそんな印象のある1冊だったかも。
こういうテーマの一貫した人というのは、マンネリになりやすいきらいはあるのですが、かくごとにこだわりが深くなっていって、おもしろいこともあります。
ただ、わたしはどう間違えても探偵になりたいとは思わないので、そのへんで、評価的に微妙になってしまうのかも。