ハイスコアガール 公式ファンブック KAJIMEST
おしりに「メスト」がついた本は、買わないとねぇ。
ちゃんと、ロゴも、ゲーメストに似せています。
でも、ちっちゃく書いてあるところが、ちょっと悲しいです。
作者インタビューや、あの頃のゲーセン事情など、なかなか読ませます。
そして、これを読むと、小春の勝ち目がなさそうなことがよくわかります。
来年も、いい年でありますように。
あ、無い……。
わたしは、いつも日高さんのもやもやにすぐシンクロしてしまいますが、ハルオのスタンスは、一貫してて、これがこのマンガのすごいところですね。
バーチャの時代。格闘ゲームが、一番熱かった時代です。
さりげにアキラで、独歩頂膝(ヒザ蹴り)からの鉄山靠とか出しているのが大野のキャラを表現していて、知っている人はニヤニヤですよねぇ。
なあ、本屋行くなら、ゲーメスト買ってきて。
そんな時代。
最強のツンデレ少女大野さんのあとに出できた小春ちゃん。
いろいろかき方があるんだなぁと感心します。そして、つくづく恋って、一人でできるよねぇって思ったりも。
なんか、すげー切ない話になってきた。しかも、これって、小春ちゃんにあんまり勝ち目がなさそうなところが。
感情を出してしまう人間と、出さない人間だと、傍目、出さない人の方が強い気が。
でも、小春の「大嫌い」がよいです。
場末のゲーセン。懐かしいな。
いやいやいや。わたしの格闘ゲームは、スーファミの「ストリートファイター2ターボ」だし、その頃は、もう大人だったし。
ゲーセンに行ったのは、それから、バーチャ時代までだし。
小中学校時代は、ゲーセンというより、バッティングセンターだったし。駄菓子屋の前にあったのは、インベーダーゲームや、ギャラクシアンだったし。
それでも、この風景は、懐かしい。微妙に全部混ざって、多分、記憶自体がねつ造されていると思うんだけど、これこそが、自分がたどってきた時代を切り取ってくれているような気がする。
多分、それは、このお話が、ものすごく限定された時代のものでありながら、どこか普遍的なところがあるんだと思います。
なにかに夢中になって、多分、世界から浮いている自分。そして、はみ出した自分を受け入れてくれる避難所のような場所。
最近は、全くといっていいぐらいゲーセン行ってないな。でも、行ってみても、あのアジールみたいな空間は、そこにはもうない。
そういう意味では、これ、喪失の物語なのかも。
ヒロインがしゃべらないラブコメ(?)も、なかなか素敵です。