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鬼の言葉 江戸川乱歩全集25

江戸川 乱歩も、新井 素子も、夢枕 獏も、本やマンガ好きな人が、本やマンガについて語っているのを読むのは、とっても楽しいです。

この本の内容、兄貴から聞いた話がけっこうるような……。
しかし、兄貴は、こんな本、読んでいたのだろうか。
一時期、ミステリーにこっていたことがあって、あの人、わりとこういう外壁(というか理論)から埋めていくようなことをするので、読んでいたのかもしれませんねぇ。

で、兄貴は、ミステリーというよりは、ハードボイルドな小説に向かっていって、その頃のりんは、SFに向かっていって、純粋な推理小説からは、離れていったのであった。

最近は、ちょっと自分的には、ミステリーのブームです。
アガサ・クリスティー、乱歩を今更読んでいますし、コナン・ドイルも、読み返し中。
そしてなによりも、日本のミステリーも、ちょっと読んでいます。本格推理ものは、けっこう少ないですけどね。でも、京極 夏彦の妖怪シリーズなんかは、江戸川 乱歩に読ませてあげたいです。

どんな感想を書くか、ドキドキします。

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オーデュボンの祈り

伊坂 幸太郎、初読みです。

読みながら、ずっと、この小説がどこに着地するのかが見えなかったです。
でも、読み終わった今の感想は、すべてが落ち着くべきところに落ち着いているなぁと。

不思議な感じです。
しゃべるカカシとか、絶対にリアルではないのだけども、ものすごく存在感があって、そういうものがあっても良さそうな気がしてくる。

そして、ミステリーかと聞かれると、きっちりミステリーだったなあと。これも、読んでいる最中は、

「ミステリーか、コレ?」

とか、思っていたのですけどもね。
もっと、ハードボイルドに近い物をちょっと想像していたけど、ハードボイルドでは全然なかったです。

読んでいて、暴力的な描写はこの物語の中で、唯一すごく気になる部分でした。妙に、いやなリアルさがあります。でも、その痛みの感覚がないと、このお話は成り立たなかったのかなぁとも思います。

この不思議な感じは、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」に似ていると感じました。
なんか、大事なことを知ってそうな感じ。

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スタイルズ荘の怪事件 クリスティー文庫1

ということで、江戸川乱歩に導かれて(笑)、アガサ・クリスティです。

このシリーズ、全100巻。はたして、どこまで読めることやら。今のところは、ポアロ、マーブル、短編などなど、巻の順番ではなくて、ジャンル別にいろいろ読んでいこうと思っています。

クリスティは、「アクロイド殺人事件」と「ABC殺人事件」ぐらいしか読んだことがありません。多分、新潮文庫から出ていたものだと思います。
これまで、ミステリー自体にあんまし興味がなかったということあります。まあ、ハードボイルドをちょっとかじるぐらいです。

1番の理由は、あんまり頭よくないんですね。あと、読書のスタイルが、いろいろな本を平行して読んでいって、そのなかでおもしろいのが優先されるということをしているので、登場人物が多くて複雑な物語は、誰が誰だかわからなくなっちゃうのです。

だから、主人公だとか、目立つキャラクターや、好みのキャラクターを追いかけていくタイプの読み方になります。

でも、ミステリーというか、推理小説は、犯人が目立たないように、けっこう平坦に人物が描かれてしまいます。
結果として、わたしは、名探偵とその相棒ぐらいの登場人物しか、おぼえていないという……。

そして、名探偵が一同を集めて、

「犯人は、この人です!」

とかやると、

「誰だそれ?そんなヤツ、出てたか?」

てな感じになってしまうわけですね。

だから、江戸川乱歩の二十面相とか、栗本薫のシリウスとか、強烈な悪役はおもしろいと思うし、好きなのですが、他の本格推理というヤツは苦手なわけです。

で、クリスティ。クリスティは、本格推理でありながら、けっこうキャラクターがおもしろくかけている人なのだそうです。

おそらく、「アクロイド」や、「ABC」を読んだのは、中学生時代です。その頃から、この読書の好みの傾向はありました。というか、その頃、いろいろと読んでみて、こういう読書の傾向が出来たのかも。

たしか、兄貴の影響で小学校高学年ぐらいから、シャーロック・ホームズのシリーズを読み出して、いろいろ手を出したんです。

ルパンと乱歩は、その頃からシリーズが多すぎて、あんまり手を出さなかった。ポプラ社版の子ども用のヤツは、絵もなんかオドロオドロしてますし(笑)
なんか、スタイリッシュなやつが読みたかったんだと思います。

で、ディクスン・カーの「ドラゴンプールの怪事件」とか、クイーンの「悲劇」シリーズとか、クリスティとか、に向かったわけです。

その結果、ディクスン・カーは、読めませんでした。本当に、これは、全然、おもしろいとは思えなかった。なんか、謎解き終わったあとも、ワケがわからなかったし。

クイーンの「悲劇」シリーズは、結構おもしろかったです。

以下、「悲劇」シリーズと「アクロイド」と「ABC」と「スタイルズ荘の怪事件」のネタばれありです。

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続・幻影城 江戸川乱歩全集27

まぁ、「くそくらえ!」まで言っちゃうと、ちょっと言い過ぎかもしれないですが。

でも、本の感想を書く理由って、自分の楽しさを伝えて、その本を誰かに読んでほしいと思うからじゃないですか?
そういう意味では、乱歩のこの本って、評論としては甘いかもしれないけど、その役割は、達していると思います。

乱歩、メチャクチャ楽しそうです。

まあ、この人らしく、膨大な資料を集めてやっているので、ついつい、「評論」とか、「論文」を期待したくなるのかもしれませんが、この本の目的って、結局、世に推理小説を流行らせたいとか、紹介したい……いや、オレは、こんなにおもしろい推理小説をこんなにたくさん読んだぞ~と言うことなんじゃないかと思います。

しかし、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズや、チェスタートンのブラウン神父が、けっこう昔の作品なのは知っていたけど、クリスティや、アイリッシュの「幻の女」、チャンドラーなんかも、けっこう昔からあったんだなぁと知って、ビックリしました。

わたし自身は、本格推理ものよりも、ハードボイルドの方が、読みやすいんですけどね。
でも、これ読んで、ホームズとブラウン神父は、ちょっと読み返したくなってきた。

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幻影城 江戸川乱歩全集26

すごい。マニアの力というのは、やっぱりすばらしいと思います。
そして、彼は、その世界に本当に生きたなだなぁと。

ハードボイルドって、こんな時代からあったんだ。
みたいな、驚きも、あります。