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星を墜とすボクに降る、ましろの雨

まあ、題名からして、いい感じで中二ですよねぇ。
しかもコレ、感情表現が下手な「ボク」ッ娘の一人称の悲恋小説なんですよ。
刺さる人間には、デキはどうあれとにかく刺さる(笑)手にした時点で負けている。

いや、これはバカにしているのではなくて、こういうは必要なんだと思います。

ラストの選択も好きですよ。
「考え方の違う人の考えを尊重する」というのはきっと、「自分の思う形で幸福にいてもらう」ということとは違うことは多いのです。
「暗闇の速さはどれぐらい」と同じように、読者にとっては違和感を感じるかもしれない。それでもそれは、当人が自分でその時の気持ちを最大限考えて選んだ選択なのです。

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ウィッチャー4 ツバメの塔

「ツバメの塔」と「カモメの塔」があるのね。
最初、混同していて混乱しました。

全6巻としいうことで、この3、4巻ぐらいが、1番盛り上がっておもしろいところかもしれません。
シリの回想とゲラルトパーティの話が同時進行で進んで全体像が見えてきます。1巻全部読んで、話の全貌が見えてくる感じです。

しかし、主人公の(はずの)ゲラルトが、いくら一生懸命行動しても、まったく関係のないところで物語が進んで行って、ゲラルト自身は無力というのが、なかなかに興味深いです。ゲラルト自身は、あくまでウィッチャーで、世界の趨勢に直接に関わる人物ではないという。

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ウィッチャー3 炎の洗礼

いや、おもしろい。
特に今回は、「ウィッチャー」版「旅の仲間」といってもいいようなお話でした。

いや、ゲラルト自身がどんどん変わっていかなければならない状況が出てきて、それがなんともいいです。かっこつけた完璧なキャラクターではないというところが好きですねぇ。
前半のゾルタンたちドワーフたちとの旅も、後半の愉快な仲間たちとの旅も良いです。

特にお気に入りは、理髪外科医レジス。いいわぁ。
もう二度と会わないとか言われて、しらっと出てくるところ好きです。

あと、再会したゾルタンとゲラルトがまた別れるシーンなんかは、シビれます。

「リヴィアのゲラルト」という名前は、ここではじめて出てきたのか。なんか、紹介とかに自然に書いてあるので、「生まれ故郷」とかだと思っていましたが、なるぼと。こっからお話がはじまるわけね。
楽しい。

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風雲のヤガ グイン・サーガ141

風雲急を告げるヤガ。
だいぶん、アクションも派手になってきて、おもしろい。

「七人の魔道師」からの繋がりも濃くなってきて、なんか、ノリノリな感じが好きです。

今も、物語は生きて動いている。

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ウィッチャー2 屈辱の刻

おぉ、一気に大展開の2巻目でした。
ウィッチャーというよりは、大きな話はシリの話なのね。

シリが<国境のネズミ>と出会って、新しい名前を名乗るシーンは、かっこよかったです。
なんというか、ゾクゾクした。そして、その後に、それでも気を許せないところがあったりして面白いわ。

今までは、どっちかというと大人の庇護下にあったシリが、自立していく話になるのかな。
なかなか、良い。