ダイナマイト
最後は、ちょっと考えるゲームということで、「ダイナマイト」です。
20からだんだん数を小さくしていく、引き算のゲームです。
今回は、年齢が小学校中学年ぐらいの子たちが中心ということで、引き算に困る子はいません。まあ、1人1年生ぐらいの子がいたのですが、この子は、お母さんがバックで指示を出します。
いろいろと工夫すれば、小学校の1年生ぐらいからでも充分に遊べますが、やっぱり、3年生ぐらいからが、スムーズなのかなぁという気がします。
手札3枚でプレーしていきますので、カードを出した後、手札の補充を忘れると、まず勝てなくなってしまいます。手札補充は、超重要です。
最初の1、2ゲームぐらいは、カードを引くのを忘れたりしたら、
「忘れているよ」
と親切に教えるのですが、ゲームに慣れてきたら、もうそんなことは言ってもらえません。
「へへへっ。忘れとる、忘れとる」
と、心の中で邪悪な笑みを浮かべるだけです。
まあ、もちろん、お約束として、
「あっ、しもた。おっちゃん、取るの忘れた」
ということもあって、
「後から取ったらあかんにゃで~」
と子どもに言われたりもするのですが。
「爆弾カード」というのがありまして、これは、出すとすぐに爆弾が爆発します。
つまり、出せないカードです。
これが手札にくると、そのカードを除外して考えなければなりませんから、手札が実質2枚とかになってしまいます。
「なんじゃこりーー」
ゲームが終わって、自分の手札に爆弾カードが2枚ぐらいあったとき、
「見て見て。これで、乗り切ったで」
とか、
「こんなカードばっかりやったら、ほら、負けるわーー」
と、みんなに見せて、楽しさを共有できるようになったら、子どもでも、もう「いっちょまえ」と呼んでいいでしょう(笑)
えっ、本当のゲーマーは、自分の負けた原因は内緒にしておいて、次の作戦を考える?
いやいや、自分の弱点をさらけ出して、そこを攻撃されてこそ、人は強くなっていくのだよ。
けっこうウケのいいゲームです。
ただ、1ゲームがすごく短くて、それが何回も続きます。
「ノイ」みたいに、「何ゲームとったら勝ち」ということが、明確には決まっていませんから、
「いつ終わろう?」
みたいなところは、あります。
いや、飽きてきたら、いつ終わったっていいんですけどね。
ゲームとゲームの間のすき間の時間とかには、やりやすいと思います。
自分たちで、「だれかが3回勝ったら」とか、「だけかが3回負けたら」というように、勝利条件を決めてやるのも楽しいと思います
そっとおやすみ
「ダイナマイト」で最後のはずでしたが、ちょっとだけ時間があまりました。
「あと、ちょっとだけ時間があるねぇ。なにやりたい?」
と聞くと、
「おねむちゃん!!」
と、前回ころぽっくるの家のゲーム会に参加した子から<b>「そっとおやすみ」コール</b>が(笑)
いや別に、りんが脅しつけて言わせたわけではないですよ。
ただ偶然、わたしのカバンのなかに「そっとおやすみ」が入っていたので、準備するのは、早かったですけどね。
偶然。偶然。
初めてやる子が1人いたので、最初の1回は、練習。
確かこのときは、お母さんも1人、一緒に入ってもらって遊びました。
1年生ぐらいのこと、はじめの子がいて、その子たちにとっては、ちょっと難しかったみたいです。
でも、ゆっくりな子が2人いるというのも、1人に「おねむちゃん」が集中するよりは、いいのかもしれません。
けっこう、この2人が、ライバルを意識して楽しんでおりました。
ゲームが終わると、お店の方にもどって、保護者の方は、お店の方から今日遊んだゲームの一覧をメモしてもらいます。
「いいのあったら、買って家でも遊んでね」
という感じですね。
そのとき、お店の方が、そのゲームのオススメのポイントなんかをお話しされます。
「『おねむちゃん』なんかは、集中力を鍛えたり、周りに気を配るというのに、なかなかいいですよ」
その会話を聞いたわたしは、ハッとしました。
「すいません。ちょっと、今日遊んだゲームのリスト見せてもらえます?」
メモ書きを見せていただくと、
「ダイナマイト」の下に「おねむちゃんカードゲーム」の文字が!
「ごめんなさい。わたしが悪かったです。
『おねむちゃんカードゲーム』じゃなくて、『そっとおやすみ』です」
ころぽっくるの家では、すっかり「おねむちゃん」で、名前が定着してしまったようです。
あぁ、そういえば、普段のわたしと遊んでいる子どもたちも、「おねむちゃん」と呼んでいます。
子どもたちが、「おねむちゃん」というとき、それがりんと関わりのある子たちなら、それは「そっとおやすみ」のことです。
あしからず、ご了承下さい。
「そっとおやすみ」というタイトル、わたしは、すごい気に入っています。