ドラえもん14 藤子・F・不二雄大全集
ドラえもんをこうやって読み返してわかるのは、のび太が酷い目に遭わないエピソードというのは、結構、ある時期にかたまっているんなということです。
ということで、あまり、のび太が酷い目に遭わない時期のお話です。
これは、藤子・F・不二雄のバランス感覚とか、精神状態が影響しているのかな。
ドラえもんをこうやって読み返してわかるのは、のび太が酷い目に遭わないエピソードというのは、結構、ある時期にかたまっているんなということです。
ということで、あまり、のび太が酷い目に遭わない時期のお話です。
これは、藤子・F・不二雄のバランス感覚とか、精神状態が影響しているのかな。
オバケのP子日記というのがあって、なんていうか、世界全体に、オバケワールドが広がっていっているのがいいなぁと思います。
ドラえもんにも、その広がりというのは、ちょっとはあったけど、オバQは、この異界からきたオバケたちの町内への広がり方が半端じゃない。
特に、ドロンパなんて、こどもがまったくいない神成さんのところの居候。これって、なにげに凄いことだと思います。
そのへんてこな感覚が、面白いです。
のび太は、すごいヤツだよ。のび太を尊敬するよ。ぼくは、のび太になりたい……。
みたいな論調の本をパラパラと読んで、
「確かに、言われてみれば……」
と思いました。
まあ、この「言われてみれば…」というところが、わたしが凡人たる所以ですね。
そして、思い出したのは、岡田 斗司夫の愛されニートの話。
こういう人が、愛されニートになれそうだな。わたしには、ない資質です。
今回、45年後の自分がやってくる話は、すごい。
これ、きっと、大人ののび太は、なんかつらいことがあったんだよ。親が死んだとかそのレベルの。
でも、それがわかるのは、大人だけで、子どもには、いっさい説明がなく、未来向きの話になっています。
藤子・F・不二雄って、本当に天才です。
12巻。
多分、この本1冊単行本3~4冊分になると思うので、これで単行本で30冊から40冊ぐらいの分量。
でも、これだけのお話があって、パターンも限られているのですが、飽きがこない。すごい。
パターンは、そんなにないと思うけど、同じ話も、決してないんです。人間技と思えない。
藤子不二雄ランドで連載されていたものなので、結構、新しい物語です。
といっても、もう、20年以上前なんですね。
エスパー魔美とドラえもんを足して2で割ったようなお話でした。割と、面白いです。
女の子が主人公の時のパターンというのも、できあがったものとして藤子・F・不二雄のなかにあったことがわかります。