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エミネントドメイン

エミネントドメイン
星に効果がないとつにらい

「エミネントドメイン」は、デッキビルドです。
初期デッキに10枚のカードを持っていて、5枚引いて、初期手札。
このあたりは、まったく「ドミニオン」です。

自分の手番にできることは、カードをプレイしてその効果を得ることと、新しいカードをデッキに入れることといえば、これも、まったく「ドミニオン」です。

ただカードの手の入れ方が、そのときにつくられいたデッキビルドとは全然違う方法をとっていました。

プレーヤーは、自分の手番では、手札を使って「アクション」と「任務」という2つのことを行います。

このうち、「アクション」というのは、カードを1枚プレイして、そのカードにかかれているカード効果を発揮することです。
この「アクション」は、してもしなくてもいいです。
「エミネントドメイン」には、「ドミニオン」でいうところの財宝カードはありません。また、なんのアクションもついていない「勝利点」カードが手札に入ることもありません。
手札5枚のカードのなかから、したいアクションを1つだけ選んでします。

基本、カードの種類は、「探索」、「軍事」、「入植」、「生産・貿易」、「研究」の5種類です。
あと、初期カードとして、基本カードの5種類のどれかに置き換えられる「政略」というカードが1枚だけ初期デッキの中に入っています。
「探査」をプレイするとカードを追加で2枚引くことが出来ます。
「軍事」をプレイすると戦闘機コマを1こ手に入れることが出来ます。
「入植」をプレイすると自分がキープしている裏向きの惑星の下にそのカードを入れることが出来ます。または、キープしている裏向きの惑星の下にカードが充分貯まっている場合は、その惑星を表向けにして自分の支配下に置くことが出来ます。
「生産・貿易」は、「生産」か「貿易」かのどちらかを選びます。生産の場合は、自分の支配している惑星の資源置き場に、対応する資源を1つ置くことが出来ます。「貿易」の場合は、自分の支配している惑星の上にある資源を1つ出荷します。資源を1つ出荷すると1点の影響力チップという得点をもらうことが出来ます。
「研究」は、手札からカードを廃棄して、デッキのカード枚数を減らします。

さて、この「アクション」は、5枚のうち1枚しか使いません。
また、「お金」にあたるカードはありませんので、あとの4枚の手札はどうなるのか?
また、デッキのカードはどうやって増えていくのか?
そういう疑問を解消するのが、「任務」です。

「任務」は、必ずしなければなりません。
「任務」は、場にある「探査」、「軍事」、「入植」、「生産・貿易」、「研究」のそれぞれのカードの山から、1枚とって、自分のデッキに加えます。
加えると共に、それぞれのカードにかかれている「任務」の効果を発揮することができます。

「任務」をするときは、自分の手札から同じアイコンがかかれているカードを出して効果をブーストことが出来ます。また、そこに、自分が支配している惑星にかかれているアイコンも加えて数えることが出来ます。同じアイコンのカードが多ければ多いほど、大きな効果を発揮することができます。これは、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」惑星に、いろいろなフェイズ効果がついているのに似ています。
また、「任務」は、「サンファン」の役割選択や「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」のフェイズ選択とよく似ています。他のプレーヤー達も、手番プレーヤーが選んだ「任務」に手札から同じアイコンを持つカードを出すことで、便乗することが出来ます。手番プレーヤーは、他のプレーヤーよりも少しお得な効果がつきます。便乗をしなかった場合は、手番以外のプレーヤーは、カードを1枚引くことが出来ます。

このゲームをわかりにくくしている部分が、この「アクション」のときの効果と「任務」のときの効果が、同じカードと違うカードがあるところです。
「探査」と「研究」は、この「アクション」と「任務」がまったく違う効果になります。
「生産・交易」は、基本的に「アクション」と同じ効果です。
「軍事」、「入植」は、「アクション」のときと同じ効果と、そりとは別のもう1つの効果があります。
このために、どれがどの効果だっけ、この効果は「アクション」だっけ「任務」だっけという確認や勘違いが、なんだかこのゲームをわかりにくくしているなぁと感じさせます。

「探査」の任務を選ぶと、「探査」のアイコン分-1枚の未知の星を探査して、1枚をキープすることができます。
未知の惑星は、裏向きの山として管理されていて「探査」を選ぶとその山から惑星のカードを引いて1枚キープすることができます。
「探査」のアイコンが多いとその分だけたくさんのカードを引いて見ることが出来ます。
惑星には、それぞれ、属性や、得点、追加の効果、支配下のしやすさなどが設定されていますので、「探査」の任務をブーストすることができれば、惑星の選択肢が増えていきます。
手番プレーヤーは、ボーナスとして、惑星カードを1枚追加で引くことが出来ます。

「生産・貿易」は、それぞれ、「生産」を選べば、資源を生産、「貿易」をすれば資源を貿易して得点チップを手に入れるという「アクション」と同じ事が出来ます。ただし、アイコンによってブーストすることで、アイコンの数だけ複数「生産」したり、「貿易」したりすることができます。
手番ボーナスは、カードが切れてしまうまでありません。

このあたりは、まったく効果が違ったり、効果が同じなので、間違えにくいのです。
で、どうだったっけと思うのが、次の「軍事」と「入植」の2つです。

「軍事」は、アクションと同じ効果として戦闘機を手に入れます。ブーストすれば、それだけたくさんの戦闘機を一気に手に入れることが出来ます。
じゃあボーナスはというと、追加で1こ戦闘機を手に入れるだと思うでしょう?でも、違うのです。
「軍事」のボーナスは、「戦闘機を手に入れる代わりに惑星1つを攻撃する」なのです。

惑星を攻撃。戦争だ。インタラクションだ。
違います。

これも、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」の伝統(?)にのっとり、攻撃できるのは、自分がキープしている惑星だけです。
自分のキープしている惑星は、軍事制圧か、入植によって自分の支配している惑星となりカードを表に向けることが出来ます。
惑星のカードの裏側には、「軍事」、「入植」のぞれぞれでどれだけの条件を満たせば支配下に置けるのかという条件がかいてあります。
この条件のどちらかを満たすことで、その惑星を表に向けることが出来るのです。

「軍事」の手番ボーナスの「惑星1つを攻撃する」を選んだ場合、今まで集めた戦闘機をその条件のかずだけ消費して、その惑星を支配下に置くことが出来ます。
だから、こちらの「任務」の効果を選んだ場合は、バーストさせてもなんの意味もありません。

「入植」も同じような感じで、普通の効果は、惑星のしたに「入植」のアイコンのあるカードを入れることです。アクションでは1枚しかいれられませんでしたが、「任務」の場合は、「入植」のアイコンのある手札のカードを一気にキープしている惑星の下に入れることが出来ます。
たまに、自分の支配している惑星にこの「入植」のアイコンのある惑星がある場合があります。その場合は、キープしている惑星に入れなければならない「入植」カードの数がその分、少なくてすみます。
「入植」の手番ボーナスは、惑星の下にカードを入れる代わりに、条件を満たしている(充分にカードが下に置かれた)キープしている惑星を表向けにして自分の支配下に置くことが出来るです。

さて、この場合、「入植」するために使用していた惑星の下に置かれていたカードは、一気に、捨て札に置かれます。
そうすると、デッキが「入植」のカードばかりであふれてしまうことになります。

つまり、惑星を支配して表を向ける方法は、基本的に、この「軍事」と「入植」のときに、リーダーボーナスを利用するしか方法がないわけです。
惑星を支配していって、点数を獲得していくゲームなので、これ、重要です。
「軍事」でいくの?「入植」でいくの?いつ、人の「任務」に便乗して自分も「任務」ができるの?
手番の任務で、ボーナスを使える状態になっているの?

このあたりの他のプレーヤーとのインタラクションが「エミネントドメイン」の面白さの1つなのですが、もう、1つ大きなデッキビルドとしてのおもしろさが、このゲームのなかには、組み込まれています。
それが、「研究」です。

「研究」の任務は、3つ以上「研究」のアイコンのあるカードがなければ、発動しません。
「任務」のときは、山から「研究」のカードをとってきますから、基本的に、手札5枚中2枚に「研究」のアイコンがなければなりません。
最初に入っている研究のカードは2枚だけ。デッキ10枚。そして、かならず手番ごとに「任務」がありカードが増えていきます。
その中で2枚の「研究」が同じ手札に入る確率は?
と考えればわかるように、かなり意識的にデッキを構築しなければ、効果のないカードです。

「研究」の任務を選び、条件を満たすことが出来れば、特別なテクノロジーカードを手札に入れることが出来ます。

テクノロジーカードには、3つの系統があり、それぞれの系統でレベル1からレベル3までのカードがあります。

系統は、自分の支配している惑星の属性に関係があり、自分の支配している惑星の属性のカードしか選ぶことが出来ません。
また、レベルは、惑星の数と必要な「研究」アイコンの数に対応していて、レベル2のテクノロジーカードを入手しようとすれば、同じ属性の惑星を2つ持った上に「研究」のアイコンを5つ示さなければなりませんし、レベル3のテクノロジーカードを入手しようとすれば、同じ属性の惑星を3つもった上に「研究」のアイコンを7つ(!!)示さなければなりません。

テクノロジーカードは、入手が難しいことがあり、強力なアクションができたり、1枚のカードに複数のアイコンをもっていたり、得点がついていたりします。

で、このテクノロジーカードが、39枚あります。
これが、なんと39枚のユニークカードなのです。

正確に書くとレベル1のカードは、カード名は6種類で4枚ずつ同じ名前とアクション効果をもったカードがあります。ただし、同じ名前のカードでも、カードについているアイコンは、すべて違います。
レベル2、レベル3のカードは、完全に、それぞれまったく違った効果を持ったカードになります。

これらのカードを自分のデッキに投入することによって、自分だけの独自の効果的なデッキを組み立てていくことになります。

これらのカードは、条件がそろったカードのなかから、1枚選ぶことができます。
つまり、条件にあった複数のカードのなかから、「これだ!!」というカードを選ぶのです。

特定のカードを得るためには、属性のあった惑星を集めて丘な蹴れ長谷なりません。また、ユニークカードなので、相手が同じカードを狙っていた場合は、相手よりも早くデッキを構築してテクノロジーカードを取りに行かなければならならないでしょう。

自分の手番の「アクション」と「任務」が、終了したら、プレーヤーは、残った利用していない手札から、好きなだけ捨てて、手札5枚になるまでカードを引くことが出来ます。

ですからら、今回使わなかったカードも、有効活用することが出来ます。
「研究」など、複数枚がそろわなければならないカードも、手札に残して置くことでそろいやすくなっています。
また、自分の手番がまわってくるまでに、誰かが、「任務」しそうなカードがあるのなら、それを残して置いて便乗するのもいいでしょう。

このように、周りのプレーヤーの動きを見て(読んで)動いていく部分と、計画的にカードを手に入れて利用していくというデッキビルドの計画的な部分の楽しさを両方詰め込んだのが「エミネントドメイン」です。

ゲームは、すべての得点チップがなくなるか、「任務」のたびに減っていくカードの山が、規定の数だけ切れれば、終了となります。

得点チップ、惑星の得点、テクノロジーカードの得点を足して、1番得点の多いプレーヤーの勝ちとなります。

さて、このように、いろんな楽しさを詰め込んだ「エミネントドメイン」なのですが、詰め込んだ分、ちょっと見通しの悪いゲームになっております。

1つは、さっきもかいた同じカードを使うのに、効果が微妙に違ったり、同じだったりするという部分です。
これは、実は、テクノロジーカードが入ることで、よけいにややこしくなっています。
例えば、テクノロジーカードには、「アクション」で出すことによって、「戦闘機を2つ得て、惑星を1つ攻撃する」というカードがあります。
基本的に、「惑星を1つ攻撃する」というのは、「任務」でしかできない効果なのです。でも、このカードを使えば、アクションで出来る。
このカードを使うことで、人に便乗されずに、「惑星を攻撃」出来るわけです。そこが、このカードを選んで使う醍醐味です。
でも、基本的には、「惑星を攻撃」は、「任務」でしかできなかったために、カードを使うときに、

「これ、『任務』として使うんだっけ?」

と思ってしまうのです。

もちろん、「任務」というのは、種類ごとの山札からカードをとることで、ユニークカードであるテクノロジーカードには山がないので、「任務」として使うことはありえないのですが、取ったカードがすぐに手札に入ってくるということもあり、なんか、そう勘違いしてしまいがちなのです。

さらに、他のプレーヤーも、

「それに便乗します」

と言いたくなってしまうのです。
まあこれは、実は、普通のアクションのときでも、「軍事」や「入植」、「生産・貿易」の「アクション」を選んだときには、起こりがちです。
「任務」にある効果をしているときは、つい、便乗したくなるのです。

もう1つの見通しのわるさは、種類の多いテクノロジーカードです。

ルールブックには、慣れるまでは、テクノロジーカード無しにプレイして、慣れてからテクノロジーカードを入れてプレイしようと書いてあります。

でも、入手するのに手札を整えなければならず、効果的に使えば超強力な「「テクノロジーカード」を、計画して選んで自分のデッキに入れるというのは、このゲームが、デッキビルドである肝の部分であり面白さの中心です。

でも、このテクノロジーカードを「選ぶ」という部分は、このゲームの敷居を高くしてしまっています。

ゲーム中に、すべてのテクノロジーカードが使用されます。
基本、すべてのテクノロジーカードの効果がちゃんとわかっていなければ、デッキ構築のしようがないのです。
ゲーム前に、テクノロジーカードの効果を読み込んで、理解しておかなければなりません。

まあ、ゲームしながら慣れればいいわということで、ゲーム中、「研究」の「任務」をした場合でも、レベル1のテクノロジーカード8枚のなかから、カードテキストを見て1枚選ばなければなりません。

このあたり、ちょっとずつ特殊能力があるカードが増えていき慣れていくのではなく、ある時点で、バッとカードが増えて自分で選ばなければならなくなる。
もちろん、それが自由度の高さなのですが、同時に敷居も高くなってしまいます。

「サンファン」や「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」の場合は、自分の手の中にあるカードの効果だけを気にすればよくて、それは、5枚とかわりと限られた数です(全部が特殊効果のあるカードということはめったにありませんし)。そして、特殊能力のあるカードの中でも、今、自分が使えるカードというのがさらに限られています。
そうやって、ある程度選択肢を絞る。

「エミネントドメイン」の場合は、その手札にまわってきたカードを使うという選択肢の前に、使うためカードを選ぶというメタな選択肢が出来ているのです。これは、「アグリコラ」をいきなりドラフトありではじめるみたいなものだと思います。

さて、このゲーム、必ず自分のターンに1枚ずつカードが増えていきます。
そのままにしておくと「研究」なんかそろうわけがない。
また、同じアイコンのカードを集まれば、効率的に任務を果たすことが出来ますが、いろいろなことをバラバラにしていると、なんか、単発の動きだけがあって、何が面白いのかわからないゲームになってしまいます。

普通のデッキビルドだと、お金がいっぱいあれば、何となく強そうなカードを買っているだけで、以外となんとかなったりすることがあります。

でも、このゲームの場合は、かなり意識してデッキを構築しないと、うまく動くことができません。

今時のゲームだと、それでも、適当にアクションしていれば、なんらかの点数が入ったり、救済処置があったりして、進んでいくのですが、このゲームの場合、そういう仕組みが、ほとんどありません。

ダメなデッキを作ってしまうと、本当に序盤から終盤まで、身動きがまったくとれなくなってしまうことがあります。
しかも、それが、カード引きという運少しあるのですが、すべて自分のやった結果として戻ってきます。

そして、それぞれの基本のカードは、最高のパフォーマンスを発揮するためには、他のカートがない方がよいという形でつくられています。

だから、最初は、「探索」をしっかりして、惑星カードが集まったところで、どんどん「入植」していこうとか、最初、「研究」でカードを圧縮して、惑星カードを集めたりするのは、後追いにまくろうとか、かなりしっかりとした計画が求められます。

このなんとなくではなくて、最初から、かなりしっかりした計画をもってデッキを構築していかなければなりません。
このあたりも、ちょっと敷居が高いところかなぁ。

だから、はじめての人がこのゲームをすると、「なにをしたらいいのか、まったくわからなかった」ということになりかねません。

今時のゲームとしては、親切なガイドがついていない感じのゲームです。

でも、この他のプレーヤーとのからみの部分とデッキビルドの部分のからみが、ちょっとでも見えてきたら、とても楽しいゲームになります。

まぁ、初見で面白くて、やりこみが出来るゲームがあるのに、初見が微妙な感じのゲームをする必要があるのかといわれれば、確かに、そういう親切さにはかけると思います。

特に、このゲームは、「デッキビルド!!」として、宣伝して売り出されました。
「デッキビルド」はその時の大きな流れだっただけに、ファンもいっぱいいたと同時に、アンチな人もいっぱいいました。

ファンからは、デッキビルドとしてゲームとして抽出された部分のあまりにも斬新さに、

「これじゃない!!」

といわれた気がします。そして、アンチな人からは、デッキビルドであるということで、

「ノット・フォー・ミー」

と拒否されました。

「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」の世界で、「ローマの栄光!」みたいなカードの使い方をしながら、デッキビルドするというテーマ、システムが、既存のゲームのキメラな部分のよせあつめに見えるところ。そして、そう見えながら、テイストが全然違うところが、反感をかってしまったところもあったかもしれません。

でも、今までのドミニオンクローンではないデッキビルドゲームを作ろうとしたものすごいチャレンジャブルなゲームだと思います。

わたしは好きで、遊ぶ機会があれば逃したくないゲームです。

ちょっと(日本では?)早すぎたゲーム。
それが、「エミネントドメイン」だと思います。

まあ、機会があれば、2、3回続けて遊んでみて下さい。

あと、やっぱり、いきなり輸入されずに日本語版が出たゲームって、ちょっと評価が低くなっている気がします。

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エミネントドメイン

さて、なんか、最近遊んでいない名作ゲームはどうかという話で。

うーん、最近遊んでない名作かぁ。

「インジーニアス」とか、「チグリス・ユーフラテス」とか?

「インジーニアス」は、4人の方がよさそうということで、パス。
「チグリス・ユーフラテス」は、ルールかなぁ……。1から読み直さないとわからない。

ルール読まなくても、わかる名作といえば、……。
名作とはいわけていないが、わたしは好きで、最近遊んでいなくて、インストがすぐにできそうなゲームといえば……。

ということで、「エミネントドメイン」です。

「エミネントドメイン」は、惑星を征服していったり、開発していったりして自分の星を増やしていって、そこで、貿易したりすることで、勝利点を獲得していくゲームです。

流れとしては、宇宙を「探索」して未知の惑星を見つけて、「軍事」や「入植」をしてその惑星を支配下において、「生産・貿易」で、儲けていく感じです。

こうやって、設定だけきくと「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」に似てい感じがします。

でも、このゲームは、デッキビルド。
しかも、独特のデッキビルドです。

「ドミニオン」が作ったデッキビルドというシステムは、なんで今まで誰も思いつかなかったのかという目からウロコのシステムで、その後、亜流のゲームがいっぱい出てきました。

日本では、割とこのデッキビルド、ドミニオンほぼそのままという感じのゲームが多いです。

まぁ、アークライトが、何にも考えずに萌え系の絵で大量にだしているというのもあるのですが。

プラスアルファのアイデアをつけた「トレインズ」や「七つの島」なんかも、線路引きやワーカープレイスメントにオーソドックなドミニオンのシステムをくっつけた感じです。

辛うじて独特なのは、購入する山札がランダムにでてくる「プリンセス・オブ・クラウン」ぐらいかな。

まあでも、デッキビルドはけっこう楽しいです。
でも、これらのオーソドックスな感じのデッキビルドって、「ドミニオン」以外にはそれほどリプレイしないのです。

その最大の理由は、「ドミニオン」やってたらいいんじゃない。
ということです。
同じ面白さがあるのなら、「ドミニオン」で充分。

でも、「たんくとおーれ」なんかは、「ドミニオン」と違う面白さがあるといわれます。
まぁ、もともと「たんくとおーれ」は、ドミニオンのシステムで、ネット出ててた「ドミニオン」の不満だと思ったところ1を適当に変更して作ったゲームで2、ゲームの感覚は、だいぶ違います。

で、「たんくとおーれ」をしていて感じたのは、

「これ続けたら、『ドミ』弱くなる……」

だったのでした。

まあ、どうしても手なりで打ってるところもあるので、「たんくとおーれ」をしているとへんな感覚の癖がついてしまう。

だから、「ドミニオン」に近ければ近いほど、「ドミニオン」でいいやになって、「ドミニオン」から離れればはなれるほど、「ドミニオン」が弱くなりそうで、やりたくないと思ってしまうのです。

でも、その点、「ハート・オブ・クラウン」は、ゲームの感覚が割と違うので、そんなことを考えなくてもいいので、一時期、けっこう遊びました。

日本以外だと、アメリカで、デッキビルドゲームがけっこう作られた感じです。

「サンダーストーン」は、かなりオーソドックスな感じ。
でも、デッキビルドにつかうお金の部分と、勝利点を獲得する武力とに分けてきて、ゲームとして雰囲気がでていました。3

「クォーリアーズ」は、その「サンダーストーン」をダイスゲームにしたようなゲームで、わたしは、大変好きです。
サイコロなので、はっきりいってバランスは、メチャクチャだと思うけど楽しい。

「アセッション」は、購入できるカードがランダムに出てくるということでは、「ハート・オブ・クラウン」に似ているし、リソースがお金と武力にわかれているところは、「サンダーストーン」に似ていますが、なによりも、準備が簡単なのが素敵です。

「ルーンエイジ」は、カードにエラッタがあるといわれていて、2版が出たら欲しいと思っていますがやったことがないです。
うーんでも、いろいろな遊び方が出来るということは、若干、ルールがとっちらかっているのではないかなぁと思ったりしています。

あと、「バイオハザード」のやつとか、遊んだことがあります。

このあたりは、(「ルーン・エイジ」はどうか知らないけれど)カード(やダイス)をお金で購入して、デッキを強くしていくという流れです。

日本のゲームほど「ドミニオン」そっくりではないので、遊ぶのに抵抗(「ドミニオン」弱くなりそう)はないけれど、プレイした感覚は、とってもよく似ています。

でも、まだヨーロッパ系のゲームでは、デッキビルドってほとんど見ない感じでした。

そんなところに出てきたのが、「数エーカーの雪」。
そして、フリーゼの「ビール侯爵」、「ファミリア」、「ラクラク大統領になる方法」、「ロビンソン漂流記」などでした。
続いて、最近の名作、「ロココの仕立屋」、「ルイス・クラーク探検隊」なんかが出てくるわけです。4

ヨーロッパ系のデッキビルドは、システムは確かにデッキビルドなのですが、一捻り合ってすごいです。

さすが、ユーロ。同じゲームを作るのではなくて、システムの楽しさだけを抜き出してきた感じがして、本当にすごいと思います。

さて、「エミネントドメイン」は、このアメリカ製デッキビルドとユーロ製デッキビルドをつなぐようなデッキビルドです。

アメリカ発のゲームなのですが、「ドミニオン」をプレイした後にプレイすれば、これが、デッキビルドゲームだとは思えないぐらい変わっています。

  1. 実は、そこがおもしろさだと気づけずに。 []
  2. 多分。違ったらごめんなさい。 []
  3. 今、書きながら「ドミニオン」って、リソースが1つのところが凄くて、2つあるって煩雑で退化じゃないかとちょっと思ったのは内緒です。 []
  4. このあたりの歴史の流れは、あくまでわたしの中の認識ですので、事実と個なる場合があるかもしれません。ご注意下さい。 []

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宝石の煌き

宝石の煌き
もうちょっとで…

最近の定番ゲームです。
もはや、ガチガチの洗面器ゲームとなっております。

わたし、洗面器ゲームって、苦手意識がありました。
まあ特に、がまんができなくなったとたんに、ダーーーッとマイナスがなだれ込んでくるようなゲーム。
具体的に名前をいうと、「イエローストーン」とかですね。
あのバーストしたときのショックが強すぎるんですよ。
小学生なら、その瞬間に、涙が出ちゃうレベルです(笑)わたしの感性は、小学生なみなので。

まあ、後で見回せば、みんなずっと洗面器に顔をつっこんでいるわけにもいかず、みんなみんな割と平均的にひどい目にあっているし、はじめから、そういうゲームであるということを理解しておけば、多分、大丈夫なんだと思うのですが。

それでも、あの初めて決壊したときの衝撃というのは………。

でも、「宝石の煌き」の場合は、同じ洗面器なんだけれども、顔出したときに、いやなことがおこらない(ように見える)ところのがいいなぁと思います。

これは、実は、「祈れ、働け」が、他の「アグリコラ」や「ル・アーブル」とくらべて、食糧供給がないのできつく感じないのと同じ理由だと思います。
実は、食糧供給という大きな目標が消えた分、すごい手数の損をしていても気づきにくいだけだという。
でも、後でマイナスを喰らうよりも、なんとなく動きが制限されているなぁと感じる方がストレスが少ないのです。

実は、昔は「アグリコラ」もそこが苦手でした。
でも、「アグリコラ」は、「I was game」さんが載せていた「なぜ俺のようなアメゲー厨がアグリコラを愛するのか」というハイテンショな記事があって、それを読むと、俄然やりたくなったのです。

さて、「宝石の煌き」にもどりますが、りん、でこねぇの2人が、やりこんでいるのに、和邇乃児さんにまったく勝っていないのがこのゲームです。

さて、ここで、「宝石の煌き」が洗面器ゲームたるゆえんですが、1つは、

安易に考えずに購入してはいけない。

ということです。

拡大再生産だー。点数のついていないカードでも、購入していたら、数の力で高い点数のカードが取れるぞ~と思っていたら大間違い。体制が整った頃には、ゲーム、終了していますから。
↑ でも、初心者同士の最初の数回は、それで充分やっていけますし、楽しいのです。

でも、これだけで、このゲームを判断するともったいない。

多分、これ、最初のカードの並びに見たときに、どんな流れでいくのかを見極める「ドミニオン」に近いようなゲームだと思います。

もちろん、ランダム要素があるので、思い通りにはいかないのですが。それでも、人が取ったカード、宝石、場のカード、貴族なんかはすべてオープンになっています。そして、点数の大きなレベル3のカードや、貴族のカードは、取りにくいので実はそれほど動きがない。

そして、レベル3のカードは、点数が4点や5点あるわけです。
ゲームの終了条件が、15点。だいたいレベル3のカードを3枚取ることができたら、ゲーム終了です。1
実は、レベル3のカードを2枚ぐらいとって終わってしまうパターンが多い感じです。

レベル2のカード2、3枚で、5点ぐらい積み上げて置いて、レベル3の5点のカードをとったら、10点。そこに、もう1枚レベル3のカードとレベル2のカードが1枚ずつからんでくるような感じです。

そうです。けっこう、貴族よりも、レベル3のカード重視です。

レベル3のカードを獲得するには、(特に5点のカードの獲得には)、同じ色が極端に必要になります。
例えば、緑7ことか。緑だけ5個であと3種類3個ずつとか。
この極端に必要な色の宝石がかぶっているレベル3のカードが2枚以上あるのなら、その色の宝石カードを優先的に取っていくべきです。

もちろん、相手も同じことを考えますので、その宝石カードを取るために必要な宝石は、枯れてしまいます。
少しでも、アドバンテージを取りたければ、同じ色の宝石を2枚とれるタイミングは、超重要です。
つまり、逆にいうと、相手に同じ色の宝石を2枚取らせないことは重要なのです。

これが、このゲームの洗面器ゲームたる第2の点です。

「その宝石、今、返すの?」

そう。できる限り宝石は、ため込んでから放出するのです。
色が枯渇していれば、相手は選択肢をせばめるしかなくなります。

でも、ただ必要な宝石を取り合っているだけの時点は、まだ甘いのです。
このゲーム、カードをがめて宝石の代わりに金をもらうという行動があります。
普段なら、3個もらえる宝石がオールマイティとはいえ1個しかもらえない。単純に考えたら、2個損な気がします。
でも、今、キーになるカードが場に1枚しかなかったら。
これを、押さえてしまったら?

カードを獲得することにはいつもリスクがつきまといます。
カードを獲得して、自分の宝石を放出した瞬間、さらに良いカードが出てしまったら?

でも、カードをがめるだけの場合は、自分の手持ちの宝石は使用しません。
めくったカードの方がよかったら、次の自分の番に獲得できる可能性も大です。

さらに、手札にがめたカードは、場のカードを動かさずに獲得することができます。
このあたり、「場が動かない」というのは、嫌われる原因になるかもしれないのですが、このゲームは、洗面器ゲーム。
じっと動かない場を耐えるのが楽しい。

もちろん、手札にがめられるのは3枚ですから、がめるカードを間違えると死んでしまいます。

さて、もちろんこの押さえるカードは、高レベルのカードの方が効果は高いです。
自分の作戦をそれで、確定していくことができます。
でも、あまりにも早くレベル3のカードをさえるのは、考えものです。
相手に作戦の方向転換の余地を与えてしまいます。

レベル3のカードは、作戦を進めてきたプレーヤーの思惑を一気に潰すタイミングで、カードを握るのです。(と、タイミングを計って、取られて泣くのです)

こうして、お互いに縛り合っていくと、場に、欲しいカードも、欲しいタイルもなーいという状況がうまれてきます。

多分、その

「えー、なにしたらいいの?」

という状況にどう耐えていくのかということこそが、このゲームの醍醐味です。
そして、その1手で、勝負が決まる。

ということで、今回の初手番、わたしから。

「このレベル1カードをがめて、金をもらいます」

いや、初手番に、レベル1のカードをがめるのは、なかったかも。
宝石全然、縛ってないし。

また、和邇乃児さんに負けました。

  1. レベル3のカードが4点ばかりだとしても、それまでに、レベル2のカードで3点ぐらいそろいます []

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ロココの仕立屋

最近、リプレイ欲を刺激するゲームというのは、ものすごく歪んだところのあるゲームだなぁと考えています。

ゲームハウスでリプレイ率の高い「ドミニオン」、「アグリコラ」、最近では「カシュガル」なんかは、どこかすごく歪んでいるところがある。
「ドミニオン」は、王国カードの組み合わせによって、まったく違ったゲームになります。そこが、クソゲー呼ばわりされるところでもあるんだけれど、多様性を生んでいます。
「アグリコラ」は、あの圧倒的な「職業」と「小さな進歩」の数と組み合わせで、やっぱり、ゲームバランスがどうのこうのといわれながら、やっぱり、いろいろなことを試したくなる。多分、「テラミスティカ」なんかのキャラクターそれぞれで種族が違うというのも、それぞれの能力の違いと組み合わせの違いでプレイ意欲を持たせているのだと思います。
「カシュガル」や「サンファン」も、カードの引きが大きい部分があるのですが、そこが面白さを生んでいる気がします。
もちろん、本当に「もう、このカード取れば勝ち」というようなものではなくて、歪んでいながら、ちゃんとバランスがあるというのがとても大事なことなのですが。一方で、

「あのカードを取られたら負けだよね」

とか、

「それ、強すぎ」

とかもいわれがちでもあります。
でも、その分、ドラマチックな展開になるような気がします。
そういう話しを、でこねぇさんとしていたときに、

「じゃあ『ロココ』はどうよ?」

と聞かれました。

和邇乃児さんも、

「何回かすると、ある程度、最適手が決まっちゃうゲームかも」

と言っておられました。

あぁ。
たしかに、「ロココの仕立屋」は、多分、そういう歪みがほとんどないゲームです。
まぁ、仕立てる服と材料はランダムですし、その出方によって調節しなければならない部分はあるけれど、材料だけで考えれば、布4種類と糸とレースの6種類しかありません。
アクションカードは、出てくる順番は少し変わりますが、1、2ラウンド差があるぐらいで、常にゲームにすべてのカードが登場します。
だから、その意味では極端な展開、びっくりするような多様な展開というのはおこらないようになっている気がします。

わたしが、このゲームに感じているのは、完成度の高さなのかも。
一方で、そうやってわざとバランスの一部を崩して多様性をもたせるゲームがあるとしたら、もう一方で、常に一定の水準の面白さを保証するゲームというのがあって、それが、「ロココの仕立屋」であったり、「プエルトリコ」であったりするのかもしれません。1

マティアス・クラマー,Matthias Cramer
ルイス・マルツ,Louis Malz
シュテファン・マルツ,Stefan Malz
Pegasus Spiele Gmbh
発売日 : 2014-04
  1. まぁ、「プ」は、まだまだ、そう感じるまでプレイ出来ていないですが []

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ロココの仕立屋

さて、実際の5人プレイでしたが、3人プレイと違って、かなりカオスでした。
選択肢が、悩ましい。

スタートプレーヤーでした。
スタートプレーヤーは、雇用に行くか、「噴水」に行くか迷うところであったのですが、「噴水」重要ということで、噴水のメンテナンスから。噴水のメンテナンスは、上部と下部があります。上部を整備すると、その後、音楽家の手配や、彫像のメンテナンス、花火の予約など、丸仕事を請け負えば、定期収入が増えていくというものです。
実は、丸仕事は、費用がけっこう高いので後半にならないと置くことが難しいのですが、噴水のメンテナンス自身も丸仕事ですので、これだけで定期収入が1金増えます

噴水の下部のメンテナンスの仕事を請け負うと、なぜか、お城に配置した服の分だけ定期収入が増えます。こっちの方が伸び率としては大きいのですが、1ターン目は、服を仕立てることが出来ないだろうということで、上部のメンテナンスからです。
しかし、下部のメンテナンスの仕事も、2、3ターン目からは大事になっていきますので、こっちも早く取りたい。でも、さっきも書いたとおり、こういう仕事は、実はけっこう費用がかかってしまいます。
ということで、

「王女様のところに行って、またスタートプレーヤー取ります。5金貰います」

という感じで、収入を。雇用とか一切出来ていないのですが、大丈夫か?

2、3人プレイのときは、スタートプレーヤーなら、まず雇用にいって「親方」を雇っていると思います。雇用のところに「親方」がいなければ、次善の策として噴水。
2、3人用だと噴水のメンテナンスをできるスペースは上下に各2つ。3人でしていると、だれか1人が、噴水の効果を受けられなくなるわけです。でも、4、5人用だと噴水のメンテナンスができるスペースは上下に各3つに増えています。でも、5人でブレーすると、2人が、噴水の効果を受けられなくなります。これ、累積していくので、効果受けられないとかなりきついと考えたのです。

お店、つくる服の予定表が、2、3人用のボードよりも大きくなるためか、たまたま並びがそうだったからか、けっこう、布が前半に出てきていました。
青はレアという情報は、インスト時にあったので、けっこう人気が集中していた感じがありました。

雇用はバランスを考えて、3枚につき1枚は、「親方」が欲しいというのがあります。手札の中に、常に「親方」を1枚は入れておきたいのです。
基本、「親方」はなんでもでるので、便利なのです。初期の「親方」は、サブアクションがついてないので使いにくいというのもあるのですが、それでも、親方、けっこう大事だと思います。特に、仕立ては、「中堅」、「親方」の両方ができるのですが、「親方」でないと仕立てられない高級服があり、また、「親方」のつくった服でないと配置できないお城の場所があるからです。
特に後半は、配置場所が少なくなっていくので、なんでもできる「親方」をもっていると安心です。
最初の数回遊んだとき、計画に失敗して、後半に、かなりがっかりな手札でプレイして悲しい思いをしたりしました。
このゲーム、6枚のデッキからスタートします。7枚、8枚のデッキになった場合、3枚ずつ使っていった場合は、残りが1、2枚になりますので、リシャッフルが入って次の残りのカードは「親方」でなくても、新しい山から「親方」を手札に入れることができます。
でも、デッキ枚数が9枚になると、「親方」が3枚いないと苦しくなります。

で、3人プレイの時は、いつも「親方」を雇用するのにけっこう必死になるのですが、5人でやってみて思ったのは、カード増えなきゃ親方2枚でも、まあまあ何とかなるかもということでした。
まあもちろん、手数に余裕があれば、「親方」を雇いたいわけですれど、それでも、「親方」以外を2人雇うまでは、考えなくてもいい感じでした。

「見習い」は、便利なサブアクションがついていて、手数が減りそうに見えるのですが、やれることが少ないので、けっこう雇用するかどうかは注意した方がいいと思います。特に、「親方」が雇いにくい4、5人プレでは、最後のラウンド近くにでてくるボーナス得点の「見習い」以外は、かなり明確な方針があるとき以外は、雇わない方が無難かもと思います。丸仕事を安くしてくれる授業員は、作戦によっては重要かも。

わたしは、なんせできる限り服を仕立てて、城に配置していきたい作戦です。極力エリアマジョリティを取りたい。1位になれなくても、2位を取りたい。
ということで、雇用したいのは、「中堅」以上。特に、サブアクションで特定の布がなくても仕立てができるというアクションをもっていてる「中堅」さんは、ぜひ押さえておきたいところです。
そして、その「中堅」さんがでるターンというのはだいたい決まっているので、そのターンのスタートプレーヤーを取りに行くのは全力で。

うーん。それでも、スタートプレーヤーとって、雇用のところをながめると、「親方」にするか、「中堅」にするかは、迷いますねぇ。
一緒に出てきた「親方」は、仕立てた服によって、得点とお金が手に入るタイプ。仕立てを中心にしていきたいわたしとは、相性がいいのですが。うーん、この「親方」とサブアクションで仕立てができる「中堅」とが、別のラウンドに出てきてくれたらうれしかったのに。
まあ、迷ったのですが、当初の予定通りにその「中堅」を押さえました。

「それ、いくよねぇ」

とは、でこねぇさん。

さて、順調に(?)、服を仕立てていきます。全部屋にお客さんを配置したときにもらえるボーナスも、なんとか2番目でボーナスも取れました。

今回、あんまり雇用にいかなかったのと、早い時点で噴水の上下のメンテナンスをして、定収入を安定させていたので、割とお金に余裕がある感じです。

和邇乃児さんは、3人プレーの時のセオリー通り、「親方」中心に雇用して、手数を増やしている感じです。
でこねぇさんは、逆に、圧縮をかけてまわそうとしている感じです。
他の2人のうち1人は花火を狙って、最上階を中心に配置している感じです。初プレーだけど、おそらく、丸仕事が安くなるカードを狙っているとみた。

後半。ラスト2ラウンド。
わたしが最上階に配置したお客さんは、少なくて点数も低い。エリアマジョリティでは、点数に絡みたいけど、花火の点数はあきらめよう。
ということで、花火はガン無視。
この丸仕事がないと、さらにけっこうお金が余ります。

スタートプレーヤーは、上家のねぇさんが全力で取っていきました。

4金を1点にしてくるサブアクションを持っている「見習い」が雇用にいます。実は、次のターンには、3金を1点にしてくれるサブアクションを持っている「親方」がいて、そっちの方が効率はよいのですが、スタートプレーヤーを取られたので、横取りされるとヤバイ。1

ということで、この「見習い」を雇って、お金を勝利点に変換して稼ぐことに。
で、その「見習い」を使って、まあ、安いうちに彫像にいっておこう。噴水以外の唯一の丸仕事。確実に9点になります。
そして、今あるお金をほぼ全部勝利点にしても、まぁ、定期収入がそれなりにあるので、次のラウンドはおそらく大丈夫。
ということで、変換。

さて、最終ラウンド。
次の手札3枚を選びます。
ちょうど、リシャッフルが入りました。

まあ、「親方」は1枚必要。
サブアクションに仕立てをもっている「中堅」は必要か?2枚仕立てが出来るかどうか……。多分、今の状況では、1枚もできないのではないか……。
じゃあ、「親方」を入れて置いた方が無難か?
お金→得点の「見習い」は、最終ラウンドの最後にやりたい感じなので入れておこう。これがやれないと、最終ラウンドにすることがまったくなくて、悲しい思いをするかもしれないので。

上家のでこねぇさんから、スタート。
ゲーム終了後に得点になる「見習い」と3金→1点の「親方」が並びます。
微妙なのは、デッキ枚数が多いほど得点が多くなる「見習い」。これを積極的にカードを集めている和邇乃児さんが取るとけっこうこわい感じです。

わたしの番。
3金→1点の「親方」も、カード枚数が勝利点になる「見習い」も残っています。
うーん。仕事を下家にまわしてきたか……。
ここで、カードを1枚増やしても、9枚にしかならないんだよなぁ。そして、さらにカードを減らす気がけっこう満々です。
和邇乃児さんは、さいわい今回、手番最後です。
まぁ、和邇乃児さんがとったらとっただ。自分の利益を考えて、仕事は下家に任せておこう。

で、「3金→1点」の「親方」を取ったので、選んだ「4金→1点」の「見習い」は、存在価値がなくなってしまいました。

……。丸仕事するのも、お金かかるだけもったいないし、買い物にいって後の仕立てに繋がるのは……無理っぽい。

「じゃあ、この『見習い』をお城に売りつけます。サブアクションはしません」2

4金。失敗したなぁ。これが、「中堅」なら7金で、+3金だったのに。まぁ、そのあたりは安全策の意味もあるのでしかたないですけどね。

あとは、できる限りお金を稼ぐだけの簡単なお仕事です。

「じゃあこの『親方』も、お城に売り飛ばします。10金!!」3

「じゅあ、最後。この最後の『親方』も、馬車に乗って追放。10金。サブアクションします。すべてのお金を勝利点に変換します」

これで、かなりの大量得点。

ゲームを終了して、計算。

けっこう、危なかったですが、なんとか僅差で勝利でした。

と、かなり熱く語った来た「ロココ」三部作ですが、最後に、ルールミスが発覚。

「これ、初期に材料もってなかったっけ?」

「あー、糸とレースを1こずつスタートだった!!」

これがないと、1ラウンド目の仕立ての敷居が上がってしまいます。多分、スタートプレーヤーがけっこうお得になるのではないかと……。

「スタートプレーヤー、誰だ?」

あぁ、りんでした。
またまた、5人でプレーしたいですねぇ。今度は、ルールミスなしで。

終了したのたのは、深夜。
1人は、お泊まりを。

次の日朝から、「ドブル」と「ドミニオン」をして帰っていきましたよ。
ということで、ゲームハウスのゴールデンウィークは終了したのでした。

マティアス・クラマー,Matthias Cramer
ルイス・マルツ,Louis Malz
シュテファン・マルツ,Stefan Malz
Pegasus Spiele Gmbh
発売日 : 2014-04
  1. まあ、なにもなくてもゲーム終了後の得点時に10金が1点になるのですが、これはもったいなすぎです。 []
  2. 違う。 []
  3. 非道い。 []