ダレン・シャン8
なつかしいキャラクターが出てくる8巻目でした。
彼の方は、まあ、予想通りというか……アレでしょう、アレ。
でも、先生の方は、もうでてこないと思っていたので、しかも、出てき方が突然だったので、けっこうビックリした。
こういうところが、ダレン・シャンは、巧いと思う。
なつかしいキャラクターが出てくる8巻目でした。
彼の方は、まあ、予想通りというか……アレでしょう、アレ。
でも、先生の方は、もうでてこないと思っていたので、しかも、出てき方が突然だったので、けっこうビックリした。
こういうところが、ダレン・シャンは、巧いと思う。
いよいよ、パンパニー大王の追跡が始まりました。
成り立てのバンパイアの1巻から3巻までが第1部、バンパイア・マウンテンでの活躍をかく4巻から6巻までを第2部とするならば、バンパニーズ大王との対決をかくこの第3部は、この物語のクライマックスとなるはずです。
バンパイアたちは、基本的に「男の子」であり、そういう意味では、精神的にはほとんど成長しません。
だから、途中で読者自身も成長していかなければ読めない「ハリー・ポッター」よりも、こっちの方が、子どもには向いているかもしれません。
しかし、児童文学のヒーローのなかで、ダレンって、1番ビジュアルが悪そうなヒーローです。禿頭、傷だらけ、青白い……。マンガでは、どうなっているんだろう。
最期の章の題が「血の儀式」だったので、なんとなく、こうなるのは予想していたけれど、どうやってもっていくのかは、わからなかったです。
やっぱり、なかなか巧い。
4巻から続いてきたヴァンパイア・マウンテンの流れは、これで1度、終了ということになるようです。
しかし、わたしの想像の中で、ダレンって、けっこう酷い姿……というか、ヴァンパイアといよりも、ゾンビっぽい姿なんですが……。
まあ、思った通りの展開かなぁ。でも、彼自身も、決して悪い人出はないと思わせるところが、うまいところです。
今まで、1冊1冊、まとまっていたのですが、この巻は、「続き」に引いたので、そこは、ちょっとビックリしました。
内容的には、猟奇的なものが入ってきているので、「ハリー・ポッター」よりも「ダレン・シャン」の方が、上の年齢向けかとも思うのですが、一概にそうともいえないところがおもしろいですね。
ハリー・ポッターは、主人公の成長の物語です。でも、ダレン・シャンの主人公は、成長しない。もちろん、バンパイアとして成長を止められているということもあるのですが、バンパイアの生き方自体が、成長をあまり必要としていない生き方なのですね。
そういう意味では、アクション豊富な「ダレン・シャン」なのですが、展開的には、「ハリー・ポッター」より地味といえそうです。