美少女戦士セーラームーン7 完全版
デッド・ムーン編。
このメンバーの欲望をのぞくというのは、けっこう、大人でないと理解できないよねぇと思います。
アニメ版は、鏡みたいなものを使って、直接、のぞくていた記憶があります。
ピュアなまこちゃんとピュアじゃない美奈子的な記憶がありますが(笑)。
でも、美奈子が、リーダーとして、みんなをつないでいる感じは確かにあるよなぁと、今回読んでて思いました。そのあたりのバランスが、武内 直子、絶妙。
関係性の非対称が素敵です。
プルートが、ちびうさに向けるまなざし。
孤独であることを運命づけられて、他のセーラー戦士たちにはあまり心を開かないけど、ちびうさにだけは特別な感情を持っている。多分、それは、彼女がキング・エンデミオンへの思いとつながっている。
ちびうさが、どうしてもうさぎに心を開くことができないのは、自分のコンプレックスと自分のせいでクイーン・セレニティが捕らわれてしまったということによる。
正義の陣営であっても、それぞれがそれぞれにむける視線は、一様ではなくて、複雑な思いを持っている。
そして、それがうるさくなくスッとさりげなくかいてあって、ちゃんとストーリーの大事な部分にもかかわってきているというのが、すごいなぁと思います。