センチメントの季節3
基本的に、同じフレーズの繰り返しマンガです。
でも、繰り返し使っても大丈夫なぐらいのリアルさが自分にあるなら、それは、すごい武器になる。
基本的に、同じフレーズの繰り返しマンガです。
でも、繰り返し使っても大丈夫なぐらいのリアルさが自分にあるなら、それは、すごい武器になる。
ちょっとだけあるこの悪意は、「センチメントの季節」に似ています。
でも、「センチメント」の悪意が、「若さ」にむけられているの対して、「世界の果ての十七歳」の方は、若さと同時に、世界に対しても向けられています。
でも、そのくせ、不思議な力強さというか、肯定感もあって、割と最後にはさわやかなところにお話の落としどころをもってきている感じがします。
少し暗くて、少し明るい。好きな感じのマンガです。
うだうだと。
そんな気分の時もあったかなぁと……もしかして、今でも、そんな気分の時があるか?
でも、こんな青春はすごしてないからなぁとも思ったりする。
背伸びして、格好をつけて、でも、1人ぼっちで泣きそうになっていた、あの時代。
みたいな感じのエッチなマンガです。
この人は、多分、計算とかではなくて、こうしかかけない人なんだろうなと思います(少なくとも、この作品については)。もっとすっきりした話であったり、生臭さのない話を、多分、かく前は(けっこう頭でっかちに)考えているけれど、なぜか、できあがった作品は、こんなになってしまうみたいな……。
そういう、どうしようもなさみたいなところが、榎本 ナリコというか、野火 ノビタの魅力だと思います。
絵、安定してるけど、うまくはならないよなぁ…。