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アブルクセン

「ゲームハウスで最近購入したゲームといえば」

ということで、「アブルクセン」です。

「えっ、いつの間に買ったの」

とは、でこねぇさん。

「えー、賞取ったし買うよって言ったやん」

「えっ、なんの賞?」

「『アラカルト・カードゲーム賞』やん」

「それって、家で集めてた?」

「もちろん。」1

という夫婦の会話があって、若干、気まずい空気がながられたかもしれないのは、気のせいです。

「アブルクセン」は、おてばんで1度遊ばせていただいたのですが、不思議な感じのプレイ感で、おもしろくないことはないけれど、まだ、上手に作戦を考えられない感じです。
ルールもまだ、うろ覚え。5人まで遊べるゲームです。

「人数、3人だと少ないかな」

5人までのゲームだと、4、5人がベストゲームということも。

「うーん。まあ、そんなに難しいゲームじゃないので、取りあえやってみようか」

ということで、プレイすることに。
今回は、1回だけのお試しプレイ。

「アブルクセン」は、ちょっと変わったカードゲームです。
軽いんだけど、今まであんまりプレーしたことがない感じのゲームです。直接攻撃ありのハンドマネージメント系といったらいいかな。

手札をなくしてあがるのでゴーアウト系でもあると思うのですが、手札をなくすだけでは勝てないという謎のゲームです。
最終的な勝利条件は、手札をなくすことではなくて、自分の前の場に、いかにたくさんのカードをプレイしているかになります。手札のカードがマイナス点になるので、もちろん手札はできるだけ減らしておきたいのですが、どこかのタイミングで手札を増やさなければ自分の場札も増やすことができないつくりになっています。

プレーヤーは、自分の手番が来たら、手札からカードを自分の前に出します。カードは、どの数字を出してもいいし、同じ数字なら何枚かをセットにして出してもいい。もし、自分の前にそれ以前に出されたカードがあれば、その上に重ねて、自分がプレイした1番新しいカードセットがどれかを分かるようにプレイしていきます。

もし、その枚数が他のプレーヤーの前に置かれている1番新しいカードセットと同じ枚数であり、かつ、数字が大きいものであった場合は、 他プレーヤーへの攻撃が自動的に発生します。

攻撃したプレーヤーは、まず、相手プレーヤーのカードセットを自分の手札に加えるかどうかを選ぶことが出来ます。
相手のカードセットを自分の手札に加えた場合、相手は奪われたカードと同じ数のカードを手札に補充しなければなりません。これを選ぶことで、相手の場札を減らし、相手と自分の手札をふやすことが出来ます。
相手の場札を減らすことは、直接、勝利点を減らすことになります。そして、相手の手札を増やすことによって、あがりにくくマイナスを取らせやすくしています。
自分の手札を増やすことはリスクもあるのですが、ここで取ってきたセットはそろったカードですので、一気にプレイすることが可能です。そして、プレイすることが出来ら、それは得点となります。

さて、攻撃したプレーヤーが、カードセットを引き取らないことを選んだ場合は、後の処理を相手プレーヤーが選択することになります。
1つは、攻撃されたカードセットを手札に引き取るです。攻撃された側は、単純に1手番損したことになります。
もう1つは、攻撃されたカードセットを捨てて、同じ数だけのカードを手札に補充するです。これも、攻撃された側は、自分の場札の数が減って同じだけ手札が増えてしまいます。
しかも、どちらの場合も、全部手札をプレイ出来たとしても、自分のカード自体が増えているわけではありません。
この補充の方法なのですが2種類あって、1つは、共通の場に表向けに置かれたカードから選んで取る方法と、山札から裏向きのカードをドローする方法があります。どう組合わせても、たしかよかったです。
自分のカードセットをそのまま引き取れば、次の自分のターンに同じカードセットを出すことが出来ます。が、共通の場と自分の手札によっては、もっと強いセットを作ってだせるかもしれません。もしかすると、ピンチがチャンスに変わるかもです。

さてさらに、この攻撃は連鎖するというルールがあって、攻撃されてカードセットが取り除かれたとき、そのカードセットの下におかれていたカードセットが、さらに相手から攻撃をされるようなカードセットだった場合、それも攻撃されてしまいます。
例えば、攻撃された自分の場札の1番上が②②②で、相手に⑤⑤⑤カードセットで攻撃された場合、まず、②②②は場から離れます(相手の手札になるか、自分の手札戻すか、捨て札にするか)。その②②②のカードセットの下に①①①のカードセットがあった場合は、この①①①のカードセットも攻撃を受けます。そして、さらにその①①①のカードセットの下に③③③のカードセットがあった場合は、また、そのカードセットも攻撃を受けます。

こうして、だれかがすべての手札をプレイするまでゲームが続きます。
だれかがあがれば、場札が1点、手札がマイナス1点で得点計算をします。

で、実際のプレイなのですが、結果からいうと……。
和邇乃児さんが手札をなくして、1位、和邇乃児さん16点。でこねぇさん15点、りん15点で、同点。

ん?最初の手札が13枚で、16点。
なんか、もっと激しいゲームだった気がしたのだが……。
なんか、攻撃も、3枚とか4枚ぐらいまでの攻撃しか起こらなかった……。前は、8枚とか、言っていた気がするのだが……。
人数か??

「あっ!」

と和邇乃児さん。

「これ、りんさんが攻撃したきに、『戻してください』っ言うからカードを手札に戻していたけど、共通の場からとってもよかったじゃないですか」

「あっ。」

攻撃したときに相手のカードを引き取ったときは、山札や共通の場札から補充をしていたのですが、相手にカードの処理を任せるときは、ついつい、

「戻してください」

と言っていて、カードを捨てて新しいカードを補充するというルールが、すっかり抜け落ちておりました。
これでは、カードが揃うはずがないですね。

また、ちゃんと遊んでみなければ。
覚えていなくちゃいけないことは、攻撃をして相手のカードを受け取らないときは、

「戻してぐたさい」ではなくて、「いりません」とか言わないといけないなぁということでした。

あらら。
これを書いて、やっと仕組みが見えてきた。

ヴォルフガング・クラマー,Wolfgang Kramer,
ミヒャエル・キースリング,Michael Kiesling
Ravensburger
発売日 :
  1. コンプリートするには、あと3つくらい必要ですが、そのなかに「マジック・ザ・ギャザリング」が入っているのは内緒です。 []

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年7月湖畔のゲーム会おてばん,イスタンブール,ゲームハウス,ゲーム会,コンコルディア,セット,ブレイク,ホビージャパン,ラブレター,ロココの仕立屋

6月は、ちょっと遊ぶペースがダウンしましたが、7月は、12日(土)、13日(日)は、東京でホビージャパンフェスティバル、19日(土)は京の勉強会と、なかなか充実の日々を送っております。

あと、平日に久方ぶりに子どもと遊んだりもしておりました。子どもと遊んでいたのは、定番の「ラブレター」と「ナダ!」です。
「ナダ!」は、すぐに遊べていい感じですが、若干、物足りなさが残る感じかな。

そして、三連休のど真ん中7月20日(日)は、湖畔のゲーム会でした。

コンコルディア

コンコルディア
今回は、ゲームオーダーから日本語版が出たばかりのゲーム、「コンコルディア」からスタートしました。
けっこう、あっという間に売り切れでしたねぇ。日本語版が出るのをみんな待っていたのですね。
今回、和邇乃児さんが購入。ゲームハウスに持ち込む予定をされていたのですが、ゲームハウスでも、購入しておりました。
和邇乃児さんのゲームが届くのが送れていたので、うちのゲームで遊びました。ちょうど良かった。

デザイナーは、「ナビゲーター」を作ったロンデルシステムで有名なマック・ゲルツです。
ただし、今回は、ロンデルはなし。

手札のカードをプレイしていって、カードに書かれたアクションを解決していきます。

カードは、「元老院議員」のカードをプレイすることで購入して増やしていくことができます。デッキビルドっぽいところがあるゲームだということで、デッキビルド好きとしては、大変、期待しておりました。
購入したカードは、手札に入ってすぐに利用することが出来ます。このあたりは、「ロココの仕立屋」とよく似たような感じです。

ローマ帝国のマップとイタリアのマップがあったのですが、今回は、全ローマのマップの方で。
ローマ帝国のマップの方が3~5人用で、イタリアマップが2~4人用で、イタリア面の方がちょっと土地が少ないです。なので、もしかすると3人だとイタリアマップの方がからみが多くて良かったかもしれません。
まあ、初回なのでそんなことはわからずに、「とりあえずローマでしょう」みたいな感じで。

最初、手札にすべての初期カードを持ってスタートします。で、どれを出してもOKです。
そして、使用したカードを全て手札にする能力のある「護民官」のカードを出せば、また全てのカードが使用可能になります。
「護民官」のカードは、このデッキをリセットする能力とともに、捨て札の数に応じてお金を得るという能力もあります。また、決められた資源を払えば、このときにマップ上の自分の入植者コマを増やすことが出来ます。
このカードを出すことで、いつでも手札をリセット出来ますので、使えないカードを廃棄したりする必要はありません。使えないカードは、使わずにリセットをすればいいわけです。
でも、基本的には、パス的な動きをするカードなので、出来るだけプレイしたくない感じです。たくさんのカードを上手に使ってからプレイした方が、収入も増えてよさげです。

最初は全員ローマに、入植者を置いています。入植者は、陸路を動ける人間と、海路を動ける船のコマにわかれていて、最初は各1つずつ配置されています。「建築家」というカードをプレして、この入植者コマを動かしてコマのとなりの都市に自分の家を建てていきます。
都市に家を建てるには、その都市で生産される資源によってきまった資源とお金を払わなければなりません。
最初は、初期資源と初期金で、都市に自分の家を増やしていきます。

マップは、いくつかの都市が集まって、「属州」という地域を作っています。「長官」のカードをプレイすれば、その属州から資源を集めたり、お金を集めたりすることができます。このカードだけ、最初から手札に2枚あります。

資源は、「商人」というカードを使えば、別の資源お金に変換することができます。ただし、このとき2種類の資源しか扱えません。あとこのカードは、プレイしたときに、少し収入があります。

新しいカードを増やすには、「元元老議員」。このカードを出せば、2枚までカードを購入できます。カードを購入するには、カード化にかかれたコストの資源を払います。ただし新しく置かれたカードほど、追加のコストが必要になっています。
そして、カードが購入されると、カードが詰められて置かれて新しいカードが置かれます。

あと、他人の捨て札の1番上のカードの能力をコピーして使える「外交官」。これの使い方が、けっこう大事。

最初からあるカードは、これぐらいかな。

カードが全部売り切れるか、誰かが家を置ききったら、1周りしてゲーム終了になります。

さて、わたしは、スタートプレーヤーでした。なにを選ぼう。
スタートプレーヤーは、ちょっと初期資金が少ないのです。

ボードが陣取りっぽい1ので、最初に有利な場所に家を作るのが大事かなぁ~。
ということで、「建築家」。1番高い資源である「織物」が生産される都市に家を1こ作りました。これで、スタートプレーヤーの初期資金5金を全部使い切る。

うーん。家は、入植者コマの隣にある都市に、資源とお金がゆるすかぎり建設できます。今考えると、1つの都市を全力で建てるより、もうちょっと安い都市を2つ建てた方が良かったかもしれない。

「なんか、『建築家』って、大事だよねぇ」

と、2番手、3番手、2人とも「外交官」で、その能力をコピー。

そのプレイ、本当に正しいか?

と思うけど、多分、前半は、自分の領地を広げていくのは、すごく重要だと思います。
そして、自分の「建築家」は温存。

「長官」は、自分の家がない属州でも指定するだけで資源がでるし、自分の家があれば追加で資源がでるし、「大長官」というカートがあれば、さらに追加で資源がでるしで、かなり便利なカードでした。
でも、自分の以外のプレーヤーの家がその属州にあった場合は、そのプレーヤーも資源を得てしまいます。
わたしは、自分の利益が優先なので、でこねぇさんの家のある属州で何回か長官の能力を使って、自分に「織物」2つ、でこねぇさんに「ワイン」1つてなことをしていましたが、ゲーマーな2人は、他人に資源がでるような長官は、まったくしてくれませんでした。非道い2
後半は、いろんな人と利害がからまってくるので、若干プレイしにくくなりますが、購入して手に入れる「石工」、「農夫」、「鍛冶」、「酒商」、「織屋」などのカードを購入してプレイすれば、自分だけが、それぞれの資源を手に入れられるようになります。

まあ、これを見ていると、自分だけの「属州」を持ったり3、人がいる「属州」にいっちょかみするのは、けっこう大事かもしれません。

自分の手札のカードと資源を上手にマネージメントするという楽しさと、マップの上で他のプレーヤーとどう絡んでいくのかという楽しさの両方が、ほどよくマッチしています。

これだけのルールでも、なんか、けっこう楽しい感じです。ルールも、わかりやすくて例外的な動きも、「ロココの仕立屋」や「イスタンブール」に比べても少ない感じです。
基本、カードをプレイして書かれていることするだけです。

ただし、自由度が高くて、最初は、どうすりゃいいのか、けっこう考えてしまいます。そして、考えないと、けっこう1手が後に残ってしまう感じです。
まあ特に、最初の1手、2手っていうのは、7枚もカードあるし超重要で、多分、今回は安易すぎ(笑)

ちょっとわかりにくいのは、点数です。

このゲーム、自分の手札のカードが、全部得点になります。
カードは、プレイしたときの能力の他に、得点の要素もついています。得点の要素は、それぞれ神様の名前で表されています。
このゲームの題名である「コンコルディア」っていうのも、この神様の名前です。

「ウェスタ」のカードはゲーム終了時に資源を全てお金に変換したあと所有している10金ごとに1点になります。
「ユピテル」は、煉瓦都市以外の都市の家の数が得点に。
「サトゥルヌス」は、家がある属州の数が得点に。
「メルクリウス」は、産出できる資源の種類の2倍が点数に。
「マルス」は、入植者の数の2倍が点数に。
「ミネルウァ」は、それぞれの資源の数だけ種類があって、それぞれの資源を生産する都市に応じて得点が決まっています。
「コンコルディア」は、終了条件のトリガーを引いたプレーヤーが自動的に貰える特別なカードで、7点です。

で、このカードの種類ごとに1枚の得点を計算して、それに持っている枚数を掛け合わせて、すべて足したものが最終得点になります。

点数要素、実はこれだけ。
だから、カードを買わないと点数が増えない。まあ、初期手札のカードにも、神様の名前がついているので、0点てことはないのですが、とにかく自分がボード上でやっていることに合致するようなカードを取っていかなければいけない。

「コンコルディア」はおいとくとして、基本的に「ウェスタ」と「メルクリウス」と「マルス」以外のカードは、全部、家が点数にからんできます。だから、基本、家を作っていくのは大事。
でも、「メルクリウス」は、できるだけいろいろな種類の資源をつくれといい、各「ミネルウァ」は、同じ種類の資源をつくれというわけです。しかも、「ミネルウァ」は、そのカード購入するために必要な資源と、その資源が出る都市に家を建てるのに必要な資源がまったく同じで、いつ、どっちをとるのという選択になります。しかも、各ミネルウァのカードは、ゲーム中1枚ずつしかない。他人に取られれば自分はとれません。

どのカードを獲得すれば得点になるのだろうということと、どのカードを獲得して使っていけば上手に回せるのだろうという2つを考えながら、カードを購入していかなければならない。

このあたり、点数、どれだけとれているのというこや、誰が勝っているんだろうというところが、ちょっと見えにくい感じでした。

ゲームの流れとしては、前半は、資源が出る家を建てていくのことが大事で、後半は、カードが点数なんだから、カードの奪い合いみたいになるのだと思います。

ということを考えて、また、「織物」が豊富だったということもあって4、「執政官」という追加資源を払わなくても1枚カードを購入できるというカードを出た瞬間に、無理無理に「元老院議員」で手に入れたりしていました。

そして、前半は、神様の名前なんて関係なしに効果でカード購入して、後半は神様の名前重視でカード購入していく感じです。5
今回のゲームでは、終盤、カードがあっという間に売り切れて終了しました。
「外交官」のカードも、終盤は、カード購入に使われる感じでした。

わたしは、「織物」をいっぱい作れるので、お金的には困らなかったのですが、「商人」での変換が1度に2種類の資源しか扱えないという制限が、なかなか苦しかったです。これ、うまい制限だと思います。
家を作るのには煉瓦都市以外は2つの資源が必要なのですが、織物を潰してなにか1つしか資源が作れない。
「商人」のカードを購入して、2回ぐらい変換できるようにするとかの必要がありました。

まあでも、この点数の見通しが悪いことで、誰が勝っているのかわからずに最後までもモジベーションをもってプレイを続けていけるという部分もあるかもしれません。
詰んだ……って感じにはなりにくい。実は、詰んでるかもしれないんですけどね。

結果は、1位和邇乃児さん139点、2位りん120点、3位でこねぇさん120点でした。タイブレイクは、「大長官」のカードを持っているかどうかでした。

今年のドイツ年間ゲーム大賞エキスパート賞のノミネート作の3作を並べてみると、多分、「イスタンブール」、「ロココの仕立屋」、「コンコルディア」の順に難しくなるかなぁと思います。
でも、実はルール的には、「コンコルディア」って、「ロココ」、「イスタンブール」よりも、すっきりしている感じがします。

「あぁ、わたしは『イスタンブール』より、こっちの方が好きかも」

と言うのが、でこねぇさんの感想でした。
わたしは、この3作のなかでは、「ロココ」が、1番楽しいです。多分、これはテーマ的なこともあるのだと思います。

この3作のなかでは、確かに、1番プレイ時間が短くて、リプレイ性のある「イスタンブール」が、エキスパート賞だというのは、納得なのですが(基本、エキスパートと言ってもそんな重いゲームがとらないよねぇ)、どれが賞とってもおかしくないなかなかレベルの高い3作だと思います。

ということで、次の日、ねぇさんと2人戦。
同じ用に、スタートプレーヤー、初手「織物」。
カードを減らすのを忘れていて、途中で、突然にカードを減らす事態に。
勝利したと思ったら、コンコルディアの点数で負けてしまいました。

うーん。ちょっと作戦考えた。また、遊びたいです。

さて、その後、 ねぇさんと遊んだり、おてばんで遊んだりしました。

「おてばん」で遊んだときは、わたしがインストしたのですが、得点の取り方の説明が不十分だったようです。
うーん、いつになく上手にインストできたと思ったのだが……。
途中でも、「カード買わないと点数が伸びないよ…」的なことを言ったのですが。

まあ、確かにでも、そこがこのゲームで1番見通しの悪いところです。
で、最初に遊ぶときは、やっぱり「中間決算」のルールは、やっておいた方が無難かなぁと思います。
これをすることで、ちゃんとプレーヤーが得点の取り方を理解しているかどうか確認することが出来ます。

まぁ、インスト完璧で、理解できない方が悪いといいきれる人は、それでいいと思いますが、わたしは、それほどインストうまくないからなぁ。

ここで、点数の高いプレーヤー順に2金、1金と収入がある件で、

「なんで、点数高いプレーヤーにさらに収入?」

とか、

「なんで、本来のルールでは入らないはずの収入が?」

とかいう疑問があったのですが、これ、本来は得点がはっきりとは見えないゲームなので、1位であるということが周りに知られるというのは、(叩かれやすくなって)不利だということなのだと思います。
まあ、あんまり直接攻撃的なことってないのですが、あいつトップだから、長官はあいつの家があるところではやめようとか、そういう影響は、ジワジワくると思います。
そして、2金、1金プラスというのは、その点数を公開した事による不利をなくすためのもののようで、やっぱりあった方がよいでしょう。

あと、高級ということで、布、ワインに目がいきがちですが、初手、布は、悪手かも。
少なくとも、1番手、布都市に家1つというのは、かなりヤバイ気がしている今日この頃です。

マック・ゲルツ,Mac Gerdts
ニュー・ゲームズ・オーダー
発売日 :
  1. 正確には、他の人の家の置かれている都市でも、お金をたくさん払えば自分の家を置くことができるので、陣取りではないですね。 []
  2. と言うか、でこねぇさんだけぬるい。ずるい。 []
  3. まあ、人はいつでも自由に入れるので、可能ならばですが。 []
  4. 「元老院議員」でカードを購入するときの追加コストは「織物」であることが多いのです。 []
  5. まあ、1点にでもなるのなら、買えるカードなんでも買っとけ的な感じもあったかも。 []

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,個人宅,2014年GWゲーム会カシュガル,クラマー,ゲームハウス,ゲーム会,シュテファン・マルツ,セット,ファミリア,マティアス・クラマー,ルイス・クラーク探検隊,ルイス・マルツ

ロココの仕立屋

「ロココの仕立屋」は、ロココ時代の仕立屋さんになって、お城の舞踏会の準備をして、できるだけ得点を稼いだ人が勝つゲームです。

プレーヤーは、それぞれ同じスタートデッキのカードを受け取ります。
カードは、大きく分けて3種類。「親方」と「中堅」と「見習い」です。これは、カードに描いてあるおっさんの絵で見分けます。
じゃあ、「親方」と「中堅」と「見習い」で、なにか違うかというと、できるアクションが違ってきます。「親方」は、ありとあらゆる仕事をすることができますが、「見習い」は、まだ、服の仕立てをさせてもらえなかったり、女王様に謁見に行くことができなかったりとアクションが制限されます。「中堅」は、その中間です。「親方」の様に新しい従業員を雇用することは出来ませんが、その他の仕事はすべてこなすことが出来ます。

さて、それぞれのカードには、おっさんの顔のしたに、もう1つサブアクションが描いてあります。これは、メインアクションをした後に、できるボーナスアクションです。例えば、買い物をもう1回できたり、ちょっとお金を稼いできたりします。1枚カードをプレイすると2つのことが順番にできるわけです。でも、初期デッキの「親方」には、サブアクションはついていません。多分、親方は、そんなつまんない仕事はしないのだと思います。

最初は、「親方」、「中堅」、「見習い」を各2枚持っています。この中から、3枚を選んで、3枚を山札にふせます。
つまり、カードはランダムに引くのではなくて、完全に自分で計画するわけです。
プレイされたカードは捨て山に置いていきます。
手札を使い切れば、そのラウンドは終了。山札にふせられたカードから、また、3枚選んで次のラウンドに入ります。
山札がなくなったら、捨て札を山札に戻してというのは、オーソドックスなデッキビルドのルールです。

デッキビルドのゲームって、いっぱい作られていて、けっこう好きなのですが、「数フィートの雪」とか「ルイス・クラーク探検隊」とか「ビール侯爵」や「ファミリア」もかな、あっちのゲームって、一捻りの仕方が違っていてシビれます。

全員が、そのラウンドに使う3枚のカードを選んだら、スタートプレーヤーから、順番に1枚ずつカードをプレイして、メインアクションとサブアクションを解決していきます。

もちろん、プレーヤーは、仕立屋さんですから、なんといっても服を仕立てるのがメインの仕事です。
でも、さっきもかいた通り服の仕立てのアクションは、「見習い」にはできません。

「親方、おれもそろそろ針を持って……」

「馬鹿野郎。手前なんざ10年早い」

みたない。

服の注文は、ボードの下に並んでいます。男用の服は青と緑。女用のドレスは赤と黄色です。それぞれ、必要な材料を使用して、服を仕立てます。
なかには、「親方」にしか作れないスペシャルな服もあります。
服にはそれぞれ勝利点がついていて、お城に配置すれば、ゲーム終了後、その勝利点が仕立てたプレーヤーに入ります。
もちろん、「親方」しか作れない服は、高得点です。あと、青い服と赤いドレスは、ちょっとレアで得点も高めです。
実は、仕立てとともに、舞踏会での場所取りも一連のお仕事です。仕立てた服を、ボード上部のお城に配置します。
お城は、いくつかの部屋に別れています。好きな部屋に好きな場所に作った服を配置して場所の予約をすることができます。配置することでボーナスがもらえる場所は、数に限りがあるので序盤の人気の場所になるでしょう。また、部屋の中央にあたる飾り付きの場所は、「親方」しか場所を取ることができません。
また、1番上のフロアーのお客さんは、舞踏会の日には、屋上の花火を見にいくことができるかもしれません(事前予約必要)。花火を見にいくと、そのお客さんの勝利点は、2倍、3倍になります。
全ての部屋に、お客さんを配置したプレーヤーは、早い者順に得点が入ります。でも、ゲーム終了後には、それぞれの部屋で、どのプレーヤーがたくさんお客さんを配置しているのかエリアマジョリティを競い合います。
お客さんをバラして配置するか、集中させるかも、なかなか悩ましいところです。
作った服は、勝利点にせずに、すぐに売りに出してしまうこともできます。オーダーメイドの服ですから、けっこういいお値段で売れます。
高得点の服ほど、高く売れますので、得点にするかお金になるかは、悩ましいところです。

さて、服を仕立てるには、材料が必要です。市場への買い物も、大切な仕事です。これは、「見習い」から「親方」まで、とのカードでもできるアクションです。
買い物は、品揃えが少ない店ほど安くなります。なんと、最後の1個はただです(笑)でも、当然、品揃えの少ない店は、選択肢が狭くなります。サブアクションに購入のアクションをもっているキャラクターなら、2つ材料が残っていお店で、メインアクションで購入して、サブアクションでも同じお店で購入すれば、他の人に利することなくお得に買い物ができたりします。
材料は、「布」と「糸とレース」です。どちらか、または両方がかかれたタイルを取ります。両方描かれたタイルを取った場合は、「布」を取るのか、「糸とレース」をとるのかをその場で決めます。もらえるのは、どちらかだけです。
布は、服に合わせた4色です。布を選んだ場合は、そのタイルを裏向きに自分の手元に置いておきます。周りの人は、なに色の布を何枚もっているのかは、なんとなくしか分かりません。お得なタイルにはは、複数枚かかれたももあります。青い布がかなりレアです。
糸とレースは、タイルを捨てて、そこにかかれている糸かレース、または両方を取ります。これは、オープンです。

デッキビルドですから、新しい従業員を雇って、カードを増やしていかなければなりません。
この新しい従業員を雇うのは、「親方」だけに許された仕事です。
ただし、雇うのも商品の購入と同じで、後に残ったカードほど安く雇うことができます。
従業員は1ラウンドに4枚。だいたい出てくる順番はきまっているのですが、多少でてくるラウンドが前後します。
種類は、スタートデッキと同じく、「親方」、「中堅」、「見習い」の3種類なのですが、それぞれできるサブアクションが違います。
サブアクションは、メインアクションの特定のアクションが追加でできるものから、このサブアクションでしか出来ないことまでいろいろあります。
誰を雇うかは、超重要です。
雇われたカードは、すぐに手札に入って、そのラウンドに使用することができます。2、3人で遊んだときは、ここで、「親方」で「親方」を雇用。さらに、その「親方」で雇用というのが、けっこう強い感じでした。「親方」は、1ターンに、1人か2人しか出てこないので、大概、スタートプレーヤーが押さえると、他のプレーヤーは同じ事ができないのです
最初プレイしたときは、親方って、けっこうサブアクションが渋めなので強さがわからなかったのですが、メインアクションがなんでもできる親方って、けっこう大事です。お城には、親方のつくった服を着ている人しか配置できない場所もあるからです。
でも、5人プレイだと、「親方」を雇ったとしても、新しい「親方」で雇うころには、雇用する人がだれもいない可能性も大。それなら、「親方」に拘らずに、「サブアクション」の強そうなカードを雇用するのがいいのかも。
このあたりのプレイの感覚が、2、3人と大きく変わっていて、わたしは、5プレイできて大満足でした。

さて、何をするにしても、人より先に動けるというのは重要です。仕立てようと思っている服先に仕立てられたり、雇おうと思っている人を先に雇われたりすると大きく計画が狂います。まあ、購入も雇用も、あとからいった方が安上がりではあるのですが、それでも、計画大事なこのゲームですから、計画が狂うよりは、無理した方がいいときも多いです。
そこで、スタートプレーヤーです。このゲーム、スタートプレーヤーは、ほっておくと変わりません。
スタートプレーヤーを取るためには、王女様に謁見しなければなりません。
王女様に謁見ですから、もちろん、「見習い」風情の出る幕はありません。「中堅」か「親方」しかできないアクションです。
アクションをすると、さらに5金ももらえたりします。
このゲーム、このスタートプレーヤーを取るタイミングは、超大事です。自分の計画のために、今、スタートプレーヤーをとっていても、あえて人に取られないために王女様への謁見をしてもいい場面も多分あるぐらいです。
もちろん、毎回、こればかりしててたら勝てませんが、5金ももらえるので、リスクもそんなにない感じです。特に、序盤の5金って、けっこう大事だったりします。

あと、音楽家の手配、屋上の花火見物の場所の予約、彫像、噴水などメンテナンスも、なぜか、仕立屋たるプレーヤーの仕事です。これは、「親方」でも、「中堅」でも、「見習い」でもできる簡単な仕事です(お金はかかるけど)。丸いところにチップをおいて、仕事をとっていく丸仕事です(と、今、呼び方を考えつきました)。
丸仕事も、ゲーム終了後に、勝利点になります。また、エリアマジョリティの優劣を決するときに利用されたり、また、噴水のメンテナンスをすると、ラウンドごとの収入がアップするので、これも重要です。
もう、重要が何個あるんだ!!全部、重要。だから、悩ましい。

あと、デッキビルドですから、デッキの圧縮もできます。
これは、城に出稼ぎに行くというアクションで、そのカードをデッキから外して、お給料をもらうことができます。「親方」なら1番たくさんで10金貰えます。ルール的にデッキが4枚以下にはではないので、常に同じ3枚の手札のみでまわすということはできません。あと、ルールブックに注意事項として、「親方」をみんな解雇してしまうのはやめましょう的なことが書いてあります。
あくまで、この人達は、お城にお手伝いに行くだけです。決して、解雇されたわけでも、売りに出されたわけでもありません。たとえ、ゲーム終了までもう2度ともどって来なかったとしても(笑)
注意しとかないといけないのは、後半、デッキのカード枚数が、お金になったり、勝利点になったりするカードがあることですね。そのカードを取る気なら、あまり圧縮するときつくなります。こっちが圧縮をしているのに、相手がカードが多い場合は、そのカードは、相手に渡すわけにはいかないけれど、自分にはうまみが少ないカードになってしまいます。

こんな感じで、自分の手番には、手札からカードを1枚レイして、メインとサブの2つのアクションをしていきます。手札のカードがなくなったら、パス。このラウンドにカードを雇用していれば、雇用していない他の人よりも手番が多くなります。全員がパスをしたら、そのラウンドは終了です。
ラウンドごとに収入があって、服とお店の品物が補充されて、残ってるキャラクターカードが全部捨てれて、新しいキャラクターカードが4枚並べられます。
それを確認したら、山札から3枚、またカードを選んで、そして、新しいスタートプレーヤーから次のラウンドが始まります。

キャラクターカードは、各ラウンドで4枚ずつリフレッシュされていきます。カードが28種類あるので、7ラウンドで終了です。

ゲームが終了すれば、いよいよ舞踏会の始まりです。プレーヤーは、得点計算です。

まず、残ったお金は10金ごとに1点です。

次は、従業員ボーナス。ラスト2ラウンドには、「見習い」で「サブアクション」の代わりに、いろいろな条件が勝利点に変わる従業員がいます。
例えば、「カードの枚数によって何点」とか、「男女のペアで何点」とかです。その得点を入れます。

さいごのラウンドに王女様の謁見を選んだプレーヤーは、次のターンがないのでスタートプレーヤーを取れないかわりに、3勝利点をもらえます。

それぞれの部屋でのお客の数を競い合います。同数なら、部屋の中央の親方しか配置できない場所にたくさんお客を配置しているプレーヤーの勝ちです。それも同数なら、音楽家をその部屋に配置しているプレーヤーが勝ちます。

花火の見物場所の予約でも、同じように数を競い合います。花火は、右に行くほど高価でいい席です。

彫像に置いていると、服が4色セットごとに得点します。

その他、音楽家や施設こどについている得点、全広間ボーナスの得点を入れます。

そして、1番上のフロアーのお客さんが、花火を見に屋上に上がります。
その状態で、お客さんの勝利点を計算します。花火を見ているお客さんは、勝利点が2倍3倍になります。

このゲーム、この点数を得点チップに変えて最後にその得点チップを合計するようになっているのですが、これは、きわめて面倒くさいです。
これも、カシュガルと同じで、出来ればスコアボードが欲しい感じです。ということで、もちろん、ゲームハウスではつくっております。

ただし、スコアボードを使うときは、注意してください。これ、途中で得点が入って勝利点チップをもらうことがあります。
ルール通りに点数を計算して、スコアボードのコマを動かしていくと、ついついこの勝利点チップを足すのを忘れたりします。本来は、このチップに、どんどんチップを追加していくので、このチップ自体の説明はルールブックにはないわけですね。

ということで、上記の勝利点に、ゲーム中にもらった勝利点チップの得点を加えて、勝敗を決定します。

マティアス・クラマー,Matthias Cramer
ルイス・マルツ,Louis Malz
シュテファン・マルツ,Stefan Malz
Pegasus Spiele Gmbh
発売日 : 2014-04

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ロココの仕立屋

ロココの仕立屋
長いスパイリウムが終わって、ココスで夕食。
さて、そろそろ最後のゲームかな。なにをしよう。

まあ、明日もお休みですから、ゲームハウスに泊まっていってもいいのだから、ちょっとぐらい長いゲームでもいいかなぁ。
「アグリコラ」をルール説明からするのは、まぁしんどいけれど。

ということで、これも5人で遊んでみたかった「ロココの仕立屋」をチョイスです。
これは、2人からのゲームとしいうことで、でこねぇさんと2人で遊んだり、和邇乃児さんを入れて3人で遊んだりしているゲームです。
でも、4人以上で遊んだことはないので、裏の大きな舞踏会のボードは今まで使ったことはなかったのでした。
今まで、2人、3人で遊んでいたときの感じでは、親方による雇用が超重要な感じでした。特に、親方で親方を雇用して、さらにその親方で誰かを雇用するというのが、手数が増えて、親方のカードも増えて、強そうな感じでした。
でも、5人プレイだと、雇用できるカードが4枚だけなので、1ターンに2回雇用なんてことは、ほぼ無理なはず。
じゃあ、どうなるのか??

遊ぶ前から、ワクワクしてきます。

前も、書いたかと思うのですが、これ、今のところ今年のベストゲームです。まあ、遊んでいる回数では、圧倒的に「カシュガル」なのですが、遊ぶチャンスがあれば、逃したくないなぁと思っています。

この5月4日の時点では、まだ発表になっていませんでしたが、今年のドイツ年間ゲーム大賞のノミネートが先日発表されました。
で、この「ロココの仕立屋」は、黒ポーンの年間エキスパート大賞にノミネートされていました。わたしは、これが黒ポーンをとるんじゃないかと思っています。他の「イスタンブール」も、「コンコルディア」も、まだ、遊んだことないんですけどね。

このゲームは、基本にデッキビルドがあって、点数の取り方もエリアマジョリティがあったり、早い者勝ちがあったり、セットコレクションであったりと、いろんなゲームのシステムを寄せ集めた感じで目新しいところはあんまりないと言われているようです。
でも、ゲーム中にやっていることとフレーバーととってもよくあっていて、いろいろなルールがあるのに、ものすごくイメージしやすいんですよ。
そして、いろんな方法で得点することができるので、いろいろな作戦をためしたくなります。

あと、これもよく考えたら、計画してその結果を見ていく系のゲームだと思います。ゲームなんて、どれでも計画するだろうと思うかもしれませんが、その計画が自分に見える何かの形で残っているようなゲームが好きなんだと思います。
このゲームでは、デッキは、ランダムでドローするのではなくて自分で選ぶので、その部分が計画にあたるのです。

てなことを書いてますが、まぁ、今まで5人で遊んだことがなくて、5人でやったらどうなるのか知りたくて、ぜひ、遊んでみたかったわけです。

ということで、長文ゴメンの「ロココ」3部作、スタートしたいと思います。

マティアス・クラマー,Matthias Cramer
ルイス・マルツ,Louis Malz
シュテファン・マルツ,Stefan Malz
Pegasus Spiele Gmbh
発売日 : 2014-04

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陰謀

2つ目のゲームは、これも、懐かしい「陰謀」です。

小さなカードゲームで、これも、おてばんでして楽しかったので購入したけども、その後、けっこう遊びにくくて遊んでもらえないゲームです。
多分、2回ぐらい遊ばれただけで、棚のこやしになっていました。

なにが、遊びにくさの原因かというと、やっぱり、カードについた特殊能力かなぁ。
このゲームは、特殊能力バリバリのテキストのついたカードがあります。

このカードテキストを訳の一覧表から探し出して読むというのが、若干、大変なのです。ということで、このカードテキストをシールにしてカードに貼ったら、遊びやすくなって、みんな遊んでくれるのではないかという思いがあってシールをつくりました。

シール作りが自分の中ではやりなのです。
実は、「大聖堂 果てしなき世界」のシールの前には、このゲームのシールを作っておりました。

といいながら、楽な方がいいので、誰かつくった自作シールが落ちてないかなぁと、ネットを検索していたところ1、わたしの持っているルールにはエラッタがあるということが判明しましたので、そこもちょっとなおしてシールをつくりました。

今回は、せっかくシールも作ったしということで、このゲームのプレイを主張(笑)

目的カードというカードがプレーヤー人数分、場に置かれます。
各プレーヤーは自分の手番にその目的カードのどれかの下に、自分の手札から1枚影響カードを裏向けに配置していきます。

基本、自分が欲しいと思っている目的カードの下に、自分の影響力カードを配置していきます。
目的カードは数字を持っていて、基本的に数字が点数です。

また、自分の影響カードも数字を持っていて、規定の枚数が場に置かれたら、すべてオープンになって、それぞれの列のプレーヤーごとの影響カードの数字を足して、1番数字が大きい影響力の強いプレーヤーが、その目的カードを手に入れることが出来ます。

まぁ、要するにデカい点数の目的カードのところに、デカい数字の影響カードを置けということです。

これを6ラウンドして、目的カードがどれだけ取れたかで点数を計算します。まぁ、目的カードには、数字の他に分野というパラメーターがあって、全分野の目的カードを集めたら点数が倍になるとか、全部種類あつめてかぶっていたカードはマイナスになるとか、いろいろありますが、単純にいうと、こんな感じです。

みんな、もっている影響カードは同じです。でも、手札は3枚だけで、ランダムで引いてきます。

これだけでは、単純な大きさくらべのゲームです。ちょっと複雑な手番のあるトランプの「戦争」っていう感じです。

で、このゲームのみそは、自分が配置したカードの下に誰かがカードを置くと、上に配置されたカードが表向けになるところです。

だから、2枚目のカードをだすと、1枚目のカードがめくられて、相手がそこにおいたカードの強さが分かります。
それを見ながら、自分に有利になるようにカードを配置していきます。

時には、自分のカードをめくって、相手に「この列は簡単にはとれないぞ」ということをアピールするのもいいかもしれません。

さらに、ほとんどのカードには、特殊能力がついています。この特殊能力が強力です。カードが表を向いたときに即効果を発揮する能力と目的カードを分配するときに効果を発揮する能力があります。

例えば、即効果を発揮する能力では、暗殺者は「このカードをめくったカードを捨て札にする」です。
罠を仕組んで置いて、相手が勝負をかけ下に置いてきたカードを捨て札にしてしまうのです。

例えば、目的カードの分配するときに効果を発揮するカードは、「物乞い」です。このカードがあれば、その列でもっとも強いものではなく、もっとも弱いプレーヤーが、目的カードを手に入れることが出来ます。

この自分のカードを裏向けにセットする感じが、罠を仕掛けるような感じで、「陰謀」という名前にピッタリで楽しいのです。

ただし、手札はランダムにくる3枚だけで、うまく勝負にでたいときに、いい手札がない場合も多いです。

今回は、1点とか点数低いときばっかり、大きな数のカードがきて、勝負所の手札がまるでダメでした。
悲しい。

これは、多分、5、6人でやった方が、選択肢がひろがっておもしろいのではないかと思います。
3人だと、どうしても、めくられた目的カートが偏ると、どうしようもない感じになります。

今回、最初の法に大きな目的カードがめくられて、最後の方に小さなカードがかたまってしまっていました。
そのあたりバランスが、少人数ですると悪くなる気がしました。

今回は、裏向きに自分が置いたカードを確認してもいいことにしていました。基本、自分が置いたカードだから、自分で分かっているだろうということで。でもこれ、けっこう自分の置いたカードも忘れてしまいそうなので、裏確認できないルールでやると、さらに大混乱になって楽しかったかも。そうなると、覚えることが重要なゲームになります。

まあ、せったく日本語化したので、また、遊びたいです。
ぜひ、5人以上でしてみたいです。

ちなみに、間違っているらしいルールは、

魔女
誤)その列に置かれている、魔女自身を含むポイントが9以下のカードはすべて取り除かれます。
正)その列に置かれている、魔女自身を除くポイントが9以下のカードはすべて取り除かれます。

隠者
誤)その列のこのカード以降のカード(誰のものでも)1枚につき、隠者のポイントを-1します。
正)その列のこのカード以外のカード(誰のものでも)1枚につき、隠者のポイントを-1します。

小さな巨人
誤)その列のこのカード以降のカード(誰のものでも)1枚につき、小さな巨人のポイントを+3します。
正)その列のこのカード以外のカード(誰のものでも)1枚につき、小さな巨人のポイントを+3します。

の3枚だそうです。

ルッツ・シュテポナート,Lutz Stepponat
Hans im Glueck Verlag
発売日 :
  1. 最近、カードと一体化できるようなキレイなシールがあるじゃないですか。ああいうのがあるといいなぁと思っていたのです。 []