クトゥルーを喚ぶ声
あっ、今、この題名をキーボードで打っていて、「召喚の蛮名」の意味が、はじめて理解された。
そうか、「召喚の蛮名」というのは、邪神を喚ぶ声だったのか!!
いや、今までなんだと思っていたんだ、オレ。
まあ、未だに世界が滅びていないということは、まだ、だれも邪神の召喚には成功していないということなのでしょう。
神様、ずっと寝てやい。
短編集。今回のテーマは、魔術。
オマージュ元である「チャールズ・ウォードの事件」自体、それほどクトゥルー神話らしさがあるわけではないので、それぞれの物語も、ものすごくクトゥルー神話っぽい感じはしないかも。まあ、匂わす遊びがクトゥルー神話的だとすると、クトゥルー神話っぽいか?
魔術師は、ちょっとしたヒーロー的な側面もあって、それぞれ、おもしろかったです。
「ダッチ・シュルツの奇妙な事件」は、朝松 健らしい、歴史と絡んだお話です。ちょっと、ハードボイルドで格好いい。
「青の血脈」は、今回の3つの物語のうちで、1番好みです。基本やっぱり、自分がホラーよりも、ヒーローものが好きなんだなぁとよくわかります。
「妖術の螺旋」は、1番ホラーっぽい感じて漉かねぇ。まあそれでも、ラストにヒーローでてきて、ちょっと笑ってしまった。まあ、好きですけどねぇ。日本的だなぁ。