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ピット

今回、いきな子どもたちにヒットしたいたのが、「ピット」でした。

実は、前回ぐらいから、大人たちの間では遊ばれていたんですよ。
子どもたちの間から、

「おとーさんたち、うるさすぎー。ケンカしてるのー?」

という子どもたちの非難をあびながら、楽しそうに大人だけが遊んでいたわけです。

で、わたしは、イエローサブマリン京都店に行ったとき、この「ピット」の箱を見つけたわけです。
速攻買いですよ。
そして、速攻すぎました。

買った「ピット」は英語版。なんと、日本語のルールがないという(泣)。

いや、簡単すぎるほど簡単なルールなんですよ。
なくったって出来るし、訳すのだって英語だし、難しくない。
でも、わたしのような小心者は、ちょっと気になるんですよねー。

そして考えたのが、この前「うつぼゲーム会」で遊ばれていたぞ。今回も、これを持って行って、遊び方を教えてもらおう。

「うつぼゲーム会」に行ってみると、前回遊ばれていたピットがちゃんとありました。
しかも、よく見ればそれば、なんと「日本語版ピット」ではありませんか。
もちろん、ルールも、日本語でした。

これも、ご迷惑をおかけしているゲームファミリーさんの物でした。見せていただくことをお願いすると、快く貸してくださいました。
ほぼ、準スタッフ。というか、スタッフ以上にスタッフです。もっと、精進せねば。

気になっていた部分が全部解決いたしました。

解決したら、遊びたくなるのは、人の常(笑)。
さっそく、子どもと試します。
いきなり、小学校就学前の子も入れてです。

大丈夫。大丈夫。
「ファミリーで子供と遊ぼう」のページでは、「小学生低学年から楽しめるゲーム」に分類されています。
この子は、あの8歳以上のゲーム「カルカソンヌ」で、わたしを破った子どもです。
もうあの時点で、小学校卒業です(笑)。

ヨーイ、スタート。

手札が9枚ずつ配られます。遊ぶ人数によって、使うカードが変わるところは、「そっとおやすみ」と似ています。あれは、4枚の同じ絵のカードを人数分組使いましたが、「ピット」は9枚の同じ絵柄のカードを人数分組使います。

シャッフルして配られていますから、手札は、バラバラです。
これを人と交換して、全部、同じカードにするのが目的です。
うーむ。このあたりも、「そっとおやすみ」と似ていますねぇ。

でも、カードは9枚です。「そっとおやすみ」みたいに、1枚ずつとなりに渡していたのでは、なかなか揃いません。ジョーカーだってありません(基本ルールということで、牛カード、熊カードは使っていません)。

交換のしかたは、大胆です。
なんと、ゲームがスタートしたら、一斉に自分の交換したい枚数を叫びます。

「1枚!1枚!1枚!」

「2枚!2枚!」

そして、枚数が合致した人と、いらないカード同士を交換します。

このあたりは、「そっとおやすみ」とは、正反対。
うるさいわけです。でも、熱くなって、盛りあがるところです。
ただし、交換するカードは、全部同じ絵柄じゃなくちゃいけません。それから、1枚から4枚までの間で交換しなければなりません。

時には自分が、

「4枚」

と叫んでいても、だれも4枚交換がいなくて、

「3枚」

という人がいたら、すかさず自分も枚数を減らして3枚だけ交換するというテクニックもあります。

自分の手札が全部、9枚揃ったら、テーブルの中央のベルを『チン』と鳴らします。
これが、気持ちいいんだ。
わたしのは、もちろんベル付きです。ベル必需品。

で、1回やってみたのですが、小さい子、ちょっと無理っぽい?

無理っぽい理由を考えてみると、最大の問題は手が小さいことです。
9枚のけっこう大きなカードを持ってプレーすることは、かなり難しい。

そして、そのせいで、1番最初カードを配られたとき、揃っているカードを種類別に並べたりするじゃないですか。
↑ ベテランプレーヤーは、手札の内容を知られるのを嫌うため、あえてバラバラにしておく人もいますが、わたしや子どもは、揃えるわけだ。
その揃えるのが、メチャクチャ遅いんですねぇ。

あと、ベルが届かない。

でも、逆に言うと、遊びにくい部分って、それだけなんです。

1番対処が簡単なのは、ベルをその子の前におく。

それから、カードは別に持たなくても、テーブルに置いてふせておいてもいい訳です。自分でも見えないわけなんですが、揃っているカードと揃っていないカードの別や、揃ってないカードが何枚ずつあるのかは、伏せていても分けておけばわかります。
あと、覚えておかなくちゃいけないのは、「自分が何のカードを集めているか」ぐらいの物です。

最後。自分の手札を並べる時間がない。これも簡単。この子が、自分のペースで並べて、並び終わったら、この子が、

「ゲームスタート」

の合図を出せばいいわけです。

そう。最初カードを並べるのに時間がかかりますが、後は対等に出来るのです。

「2枚!2枚!あぁ、1枚でいいわ」

とかも、すぐに出来るようになって、ベルも何回か鳴らしていましたよー。

このゲームで、何よりも楽しい瞬間は、ベルを『チン』と鳴らすことです。
大人でも、気持ちいい。
そして、けっこうみんな一緒に揃うことも多いので、

「あー、わたしも揃ったのにーー」

とかいう悔しそうな声も聞こえてきます。これがまた、賞賛の声に聞こえてくるんですよ。

ガックリくる瞬間は、交換した手に入ったカードと交換に相手に差し出したカードがまったく同じだったときです。
ヘニャヘニャとなります。

そして、またそれを交換に出してみたら、相手も同じカードを出して、交換が成立したりということも、最初のうちはありました(笑)。
同じ相手と、同じ枚数交換してはいけない。同じカードがぐるぐるまわっていることも多いから。

単純で、熱くなれるからでしょうか、その後、子どもたちにも、何回も遊ばれていました。

そして、それを後で見たベテランスタッフが1言。

「おぉ。子どもたち9枚でやっているのか。6枚ぐらいにカードへらしてもよかったのに」

さ、さすが。
そんなことは、思いもよらなかったわたしでした(笑)。

こんな感じの楽しいうつぼゲーム会でした。

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コロレット

うつぼゲーム会では、初お目見えになる「コロレット」です。
でもなぜか、インストしているのは、ゲームファミリーのお父さん、レクチャーをうけているのは、スタッフのわたしです(笑)

このご一家には、子どもからご両親まで、本当にお世話になっています。

今回も、お母さんには、「動物のいえさがし1」など新しいゲーム教えていただき、お父さんにはさらに、「アフリカ」などのゲームをインストしていただきました。
子どもとも、いっぱい遊ばせていただきました。
そうか。今回はさらに、「ピット」の日本語訳のルールも貸していただいたのでした。おかげさまで、「ビット」は、うつぼゲーム会で一気に広まった感じでした。

小学校中学年ぐらいの子どもたちも交えて、一戦。
この子もふくめて、全員がゲーマーだったせいもあってか、またまた、みんなあまり遊び慣れていないゲームということもあってか、ちょっと慎重な様子見のプレーが多くて、地味な展開になってしまいました。

けっこう、遊ぶ人数とかにもよって、感じが変わるのかなぁ?少なくとも、メンバーによって感じはちょっと変わるようです。

「+2」とか「ジョーカー」が出れば、次の人がすかさずそれを取っていくという感じのプレーが多かったです。

前、京都でプレーしたときは、色を少なく手堅く集めた人が勝っていましたが、今回は、とりあえず1つの色をたくさんと、あといろいろな色を集めた人が、マイナスが大きかったにも関わらず勝っていました。

地味な展開でしたが、勝ち方はいろいろあるし、考えるところは多そうです。

また、遊んでみなければなりませんねぇ。

アフリカ

今回、わたしが持参していったゲームです。
このゲームは、小学生でもけっこう遊べるということを証明するために、持っていきました。

そして、インストは人任せ(笑)
いやぁ、インストのベテランがいるのに、わたしなんかが、横から口出したら、ダメでしょう。
なにを言っても、いい訳にしか聞こえません。

基本的には、自分のコマのまわりのタイルをめくって、そのタイルにあったアクションをしていけばいいというゲームです。
慣れていれば、低学年からでも遊べると思います。
ただ、点数の取り方がいろいろあって、そのバランスを考えていくのは、1回のプレーでは、けっこう難しいかもしれません。

ゲーム終了後に、最終得点計算があって、ここでけっこう、スコアがひっくり返ったりしますので、子どもは、

「おっちゃん、なんかズルしたやろう」

と言われてしまいます。
うーむ。「カルカソンヌ」の草原の計算とかもそうなんですねぇ。
わたしは大人ですが、確かに「カルカソンヌ」のあの部分とか、「アフリカ」の最終計算の部分は、難しく感じます。
もともと、カウンティングする能力があんまりない上に、けっこう点数が大きいですからねぇ。
そのかわり、一発逆転のおもしろさ、「あ・そ・ぼ」のネタの宝庫は、あそこにあると思って楽しむことにしています。
本当は、あれ、ちゃんと数えていたら、絶対に一発逆転なんていうギャンブル要素ではないんですけどね。

えーと、子どももそう感じてくれたらいいなぁ(笑)

このゲームで唯一説明が難しいなぁと感じるのは、ベースキャンプの効果が2つあることです。
1つは、まわりの埋まったマスの分の点数が入るというものです。もう1つは、黄金や、宝石などを自分のものにすることです。
前者は、その場ですぐに点数が入ります。後者は、ゲーム終了して得点計算の時に大量得点につながる可能性があります。
普通、子どもって、目先の点数が好きなんですが、なぜか、絶対にベースキャンプだけは、「黄金や、宝石などを自分のものにする」傾向が強いです。
でも、後半戦とかに入っていて、もう、宝石持っているトップや、2番手が決まっているときは、宝石とってもあんまり意味なかったりするんですよねぇ。
そういうことを考えられるようになるのは、2、3回のプレーが必要かな。

大人2人に、小学生中学年の子の3人でプレーです。
小学生の子は、最南端の喜望峰のところからスタート。パパさんは、逆に北の端から。
なんか、真ん中は、両方から攻められて、そんな気がするのですが(笑)
大人は、細かいこと気にしない?

5人ですると、けっこう地図がせまく感じると思います。2~3人ぐらいがベストなゲームではないでしょうか。ということで、今回は、ベストな人数。

子どもは、やっぱり速攻で点数のはいる「黄金、宝石」や、「動物」が大好きです。でもなぜか、今回は、動物が移動させてもあんまり点数がおいしくならないような配置になってしまっていました。
交易品とベースキャンプは、出ると、ため息がもれます。
でも、

「ベースキャンプは、超重要なんだよー」

と大人からは、羨望の声が。

中盤、みんなのコマが中央によってきたあたりから、黄金、宝石に隣接する地点にベースキャンプの置き競争になりました。
小学生の子は、もう、敵が側に来てベースキャンプを置きそうだとみれば、宝石2つで周りにめくってないカードがあっても、ベースキャンプを置いてきます。
な、なんという贅沢な。

ということで、宝石は押さえたのですが、黄金は持っていかれてしまいました。

なかなか熱くて面白かったです。
ちょっとルールを間違っていて、遺跡の数を減らしていなかったため、タイルがほとんどめくれてしまうという失敗はあったのですが、小学校の子も、けっこう気に入ってくれたようです。

結果がどうなったかは、忘れてしまいましたが、楽しかったというのが残ったらいいかな?

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6月のうつぼゲーム会が、終了しました。
今回も、50人を越える参加者でした。

遊んできたゲームは、

「カウントダウン」
「ナッシュ」
「ヴィラ・パレッティ」
「クロンダイク」
「にわとりのしっぽ」
「マスターラビリンス」
「ガイスター」
「ザップゼラッフ」
「カルカソンヌ2」
「そっとおやすみ」

などなどでした。
持って行った「彦根カロム」が、子どもたちには、大人気でした。

大人はさわらせてもらえないぐらい。

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ニューエントデッカー

では、気を取りなおして(?)、ゲームの紹介です。

「ニューエントデッカー」は、エントデッカー(発見者)いう名前通り、発見していくことにより、点数が入っていくゲームです。
なにを発見するかというと、それは、新大陸です。

時は、大航海時代。
4人の探検家たちが、まだ見ぬ大陸を求めて、未知のの海原に船をこぎだします。

ゲームボードは、とっても大きいです。
上部には、点数パネルになっている「海蛇のマス」。右側には、ボーナス得点がもらえる「族長小屋に続く密林」があります。
そして、ボードのメイン、大部分をしめるのは、これから探検する「未踏海域」です。
その「未踏海域」を囲むように、船の出発地点となる「外周マス」が配置されています。
発見タイルというのがありまして、これには、プレーヤーがこれから発見するいろいろな地形が描いてあります。いろいろな地形といっても、「海」と「陸地」しかこのゲームにはありません。その「海」と「陸地」がいろいろに組み合わさった絵が、タイルに描いてあるわけです。
プレーヤーは、この裏向けに山になった発見タイルをめくって、「未踏海域」にならべていって、どんどん、白紙の地図を埋めていくわけです。

タイルを置くルールは、「カルカソンヌ」なんかと同じです。タイルの同じ地形の辺同士をひっつけて置きます。
でも、地形が「海」と「陸地」だけなので、おけるかどうかの判断は「カルカソンヌ」よりもさらに簡単です。

ゲームは、その「外周マス」の好きなところに、最初のプレーヤーが探険船をセットしたところから始まります。
外周マスのどこからスタートしてもいいのですが、外周の東西は出発するのに1コイン、外周の北側は出発するのに2コインいります。南側から出発するのは、ただてす。だから、普通、普段は、たいがい南側の外周から出発します。

探険船をセットしたプレーヤーは、発見タイルを何枚引くのか宣言します。裏向けの発見タイルは、1枚1コインです。お金がある限り、何枚引くと宣言してもOKです。
確実に「こんな地形がほしい」という強い希望がある場合は、表向けにして種類別に分けられた発見タイルを買うこともできます。でも、これは、1枚4コインと割高です。
コインが、このゲームでどれぐらいの価値かというと、8コイン出して公開された発見タイルを1度に2枚も買った人がいたら、

「うわー、お金持ちー」

とみんなから羨ましがられます。
公開された発見タイルを1度に3枚買った人は、いまだ見たことありません(まあ、1回だけのプレーで、言い切ってしまっているので、あまり信用はありませんが……どうですか、みなさん?)

宣言が終わったら、銀行にお金を払って、実際にタイルをめくります。
これが、このゲームの第一のドキドキ・ポイントです。

めくったタイルは、直ちにボードに配置されなければなりません。「海」は「海」と接するように、「陸地」は「陸地」と接するようにです。
配置できない場合は、そのタイルは捨てタイルとなります。残念ながら、お金は返ってきません。

タイルが配置できれば、「海」の部分に描かれている「航海路」にそって、探険船は移動していきます。
配置した発見タイルに「陸地」があれば、その島に「拠点」を置くことができます。「拠点」には、1コインで置ける「探検隊」、3コインかかる「上陸基地」、6コインかかる「開拓地」の3種類があります。

ただし、「拠点」をおいてしまうと、そのプレーヤーの手番は終了です。
だから、「3枚発見タイルをめくる」と宣言して3コイン払っていても、1枚目の発見タイルを引いて陸地が発見されて、そこに「拠点」を置く場合は、その時点で手番終了になって、コインは返ってきません。

拠点を作らない場合は、探険船を「航海路」にそって動かした後、さらにそこから続く発見タイルを宣言した枚数まで(または、どこかに拠点をつくるまで)引くことができます。

次の手番のプレーヤーは、はじめのプレーヤーと同じように外周マスからスタートすることができます。
でも、はじめのプレーヤーが、発見タイルを置いたところは、発見タイルで、ふさがってしまっています。そういうところは、発見タイルの航海路の切れ端まで探険船を進めることができます。
ただし、途中に経由する陸地(前をとおる)に、他のプレーヤーの「上陸基地」や「開拓地」がある場合は、そのプレーヤーに、通行料として2コイン払わなければなりません。
だから、人が行きたがるようなところに「上陸基地」や「開拓地」をつくっておくと、吉です。

こうやって、タイルを配置して、陸地にどんどん「拠点」を置いていくわけです。

陸地に置かれた拠点。それが、このゲームの主たる得点源です。
といっても、通行料以外は、拠点を置くことで点数が入ってくるわけではありません。点数は、「陸地」がつながって、「完全な島」が出来上がったときに入ってきます。
ちょうどこれも、「カルカソンヌ」の「都市」が出来上がったときとよく似ています。そして、「完全な島」ができると、拠点をそこから取り除くところもよく似ています。

さて、「島」は、その大きさによって価値が決まります。1タイル1点です。1番小さな島は、2タイルで出来る2点の島です。
点数は、その島に拠点を置いていたプレーヤーで分配されます。ただし、その島発見の「貢献度」によって、もらえる点数が違います。
「貢献度」は、置いていた拠点をプレーヤー同士比べることで決まります。

さて、拠点には、それぞれ安い方から「探検隊」、「上陸拠点」、「開拓地」と3種類あります。
1番強いのは、「開拓地」です。これは、各プレーヤー1個ずつしか持っていません。しかも、値段は6コインです。これが、置いてあるプレーヤーがいたら、その人が、貢献度ナンバーワンです。
同じ島に「開拓地」が2つ置かれていた場合、または、「開拓地」がまったく置かれていない場合、次は「上陸拠点」を比べます。上陸拠点は、各プレーヤー2つずつ持っています。多い人から、貢献度が高いことになります。
さらに、「開拓地」の数も「上陸拠点」の数も同じだった場合、次に「探検隊」の数を調べます。多い方が、より貢献しています。

貢献度1位のプレーヤーには、島の価値と同じだけの点数が与えられます。
貢献度2位のプレーヤーには、1位のプレーヤーの半分の点数が与えられます。
貢献度3位のプレーヤーには、2位のプレーヤーの半分の点数が与えられます。

同点だった場合は、両方のプレーヤーが同じ点数をもらうことが出来ます。

さて、こう聞くと、「開拓地」や、「上陸拠点」が大事だと思ってくるでしょう?
でも、「探検隊」もけっこう大事です。

1つは、安い。1コインで置けます。それから、数。他の拠点が1~2個しかないのに比べて、「探検隊」は11個もあります。
そして、なによりも、大きいのは、「探検隊」コマは、「族長小屋」へと行けるのです。
さて、「族長小屋」とはなにか?それは、最初にしたボードの説明を思い出してください。ボードの右側には、「族長小屋に続く密林」があると書きました。
発見した島には、原住民が住んでいて、その族長は、いろいろな宝物を隠し持っているのです。
それは、「落花生」、「パイナップル」とか、「ゴムの木」、「タバコ」とか、「じゃがいも」、「とうものこし」などの植物です。
そして、この植物を手に入れることが出来れば、それに見合った点数が手にはいるのです。
ただし、それらの宝物を手に入れるには、族長小屋に探検隊が何回も何回も(少なくとも他のプレーヤーよりも)足を運ばなければなりません。

「上陸拠点」や「開拓地」は、完全な島が完成したら、そのまま手元に返ってくるだけです。
ですが、「探検隊」のコマは、「完成した島」から、「族長小屋に続く密林」に移されることになります。

「族長小屋」は、全部で7つあります。「完成した島」に「探検隊」を置いていたプレーヤーは、順番に好きな族長小屋に1番近い最初に空いているマスに「探検隊」を移すことが出来ます。
1番最初に、「族長小屋」のとなりに探検隊コマを置いたプレーヤーは、宝物のチップの入った袋から1枚宝物チップを引いて、それを見ることが出来ます。そして、他の人には見えないように、そのチップを族長小屋に隠します。
これが、このゲームの<b>第2のドキドキポイント</b>です。
↑ 族長小屋は、チップを隠せるようにわざわざ、はさみこめるかたちになっています。「これ、チップ表だけ印刷して、裏むけとけばいいだけじゃん」とか、そういうことは、言わない。

「族長小屋」に続く道に、どんどん探検隊コマを置いていって、その「族長小屋」への道に1番たくさんコマを置いたプレーヤーが、この宝物をもらうことが出来ます。同数の場合は、先に置いたプレーヤーがもらえます。
でも、1番に置いたプレーヤー以外は、チップの点数がわからずに当てずっぽうに置かなければならないかというと、そんなことはありません。
各道は、3番目か、4番目のところに、目のマークがあります。そのマークの場所に探検隊コマを置いたプレーヤーは、チップを引くことは出来ませんが、「族長小屋」の内のチップをそっと覗くことが出来ます。

こうして、冒険航海、「完全な島」の発見、「族長小屋」への日参などを続けて、未踏海域すべてのマスに発見タイルが置かれたら、ゲーム終了です。

最後に、「族長小屋」に置かれたチップの点数を公開して、それらの点数を合計して、1番点数の多かったプレーヤーの勝ちになります。

さて、次回は、実際のプレーの様子です。あっさりしている予定。
1ゲームで、3回もとるんかい。
(^_^;)\(・_・) オイオイ。

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カルカソンヌ 追加キット2

先月の約束通り、もってきました「カルカソンヌ」の赤い箱のやつです。
約束通り、小学2年生と遊びます。

でも、このとき、「うつぼゲーム会」は、最高記録の参加人数を出していました。
その数なんと、こられたご家族、スタッフみんなふくめて40名以上。
「うつぼ会館」が、せまく感じるぐらいぎっしりと人がつまっています。
もちろん、空いているテーブルもありません。

「地べたでやろうか?」

とスペースをさがします。
で、カーペットにすわってはじめようとしたところ、やっぱり地べたはまずかろうということで、スタッフがテーブルを1つ出してくれました(ご迷惑をおかけしています)。
ただ、「カルカソンヌ」というゲームの性質上、テーブルが1つで足りるかどうかは、すごい不安です。

そんなこんなしているうちに、

「わたしもまぜてー」

ともう1人やってきました。6歳の幼稚園の子です。

「うーむ。この子も混ざるんやったら、別のゲームしません?」

チームを組んでということも出来なくはないですが、そうすると、どうしても大人や、ゲーム知っている方が指示を出してしまって、結果的にチーム組んだ小さい子は、楽しめなくなってしまうことが多いです。

「えー、これする」

「わたしも、これがしたいなー」

2年生の子は、ゲームやり慣れている子です。でも、幼稚園の子の方は、参加2回目ぐらいの子なんです。
ゲームの勘はすごくいいんだけど……。

「これ、きみにはちょっと難しいぞ」

「○○ちゃんには出来るんやろ?」

と2年生の子を指さします。

「○○ちゃん7歳やったら、わたしかって6歳やわ。出来るもん」

ばかにすんな。と言いたいようです。
そっか。そこまで言うのなら、やりましょう。
やるからには、わたしも、全力を尽くして叩きつぶしてあげるので、泣くなよ(相変わらず鬼)。

ということで、ゲームスタートです。

「カルカソンヌ 追加キット2」では、新たに「商品」という要素が増えました。
「都市」のタイルに中に、「ワイン」、「穀物」、「織物」などの商品の絵の描かれたタイルが追加され、都市を完成させたプレーヤーは、このタイルに描かれのたとおなじ数の商品チップを手に入れることが出来ます。
ゲーム終了時に、その商品チップの種類ごとに、1番たくさん持っていた人に10点ずつ点数が入ります。

それから、新しい配下として、「草原」の価値をアップさせる「ブタ」のコマと、「道路」に配置して、自分の順番でのダブルアクションを可能にする「建築士」のコマが増えました。

そして、今回は、「追加セット」から、大きな配下ゴマも使用しています。

最初は、説明をしながらゲームスタートです。
でも、このゲーム、「草原」の点数計算以外は、子どもにとってもけっこう理解しやすいゲームでした。
うーむ。出来ないと思った、わたしが間違っていたよ。

もとより、2年生の子は、ななめから「都市」をつくってこっちの「都市」を乗っ取りに来るという作戦まで使いこなす子です。
こっちも、油断できません。

そして、子ども2人が、協力して「都市」をつくっていく作戦に出たんです。まずは、商品のいっぱいつまった中規模の町をつくって、こっちに先攻します。

こっちも大人ですから、都市の乗っ取り、などを使いつつも、引くカード引くカード「修道院」ばっかりで、点数を稼ぎます。

そろそろ中盤、わたしが、都市を完成させると、一気に形成はこちらに。
30点以上の差がついています。

「きみたち、欲張りすぎ。コツコツ小さく都市はつくっていかないと」

でも、わたしの町には、全然、商品がないという……。
まあ、そのまま差は広まらず、1位のわたしと2位の2年生の子の差が30点ぐらい。2位の子と、3位の子の差が10点ぐらい。
うん。大人としての威厳がたもてるいい勝負だ。

途中、やっぱりテーブルのスペースが足りなくなって、急遽もう1台テーブルをつけ足したりといろいろありましたが、勝負もいよいよ終盤戦。
ようそうは、子ども対大人という感じになってきました。おたがいに、かなり大きな都市が完成せずに残っています。

タイルは、後ラスト2枚。

2年生の子が、引きます。

「都市完成」

そうそう。そんなでかい都市、ラスト2枚のタイルで完成するわけが……。

「なんですと?」

「ここ、完成したよ」

……。

「だれの都市ですか?」

「えーと、わたしら子ども2人とも」

ラスト2枚のタイルのうちの1枚を引いて、彼女が完成させたのは、子ども2人が支配している都市。

その点数40点。

40点!?

よんじってん?お、お、お、お前らなぁー」

言葉遣いが、「きみたち」から「お前ら」になっているのは、親御さんにはないしょです(笑)
これで、2年生の子1位、幼稚園の子2位、りん3位です。
悪夢の転落した大人の悲鳴が、満杯のうつぼ会館に響きます。

「ま、まだ、最終点数計算があるもん」

ちょっと、動揺のあまり幼児化もしているようです。

こっちの最後の1枚は、もちろんたいしたタイルではなく…。
最終点数計算。
完成していない都市などからの点数、そして何よりも草原の点数を合計して、なんとか逆転です。

1位りん。2位2年生の子。3位幼稚園の子。
めちゃくちゃ僅差です。

「よかったーーー」

ツンツン。

「ん?なに?」

「おっちゃん、この商品チップの計算は?」

ハッ。忘れてた(笑)
幼稚園の子が、最初つくった都市で「穀物」と「織物」をほぼ独占状態。2年生の子が、「ワイン」をたくさん持ってます。
りんは、商品、ほとんどなし。

えーと、幼稚園の子+20点。2年生の子+10点。

あ……。

1位幼稚園の子。2位2年生の子。3位りん。こんなふうになってしまいました

すごいシーソーゲーム。
ネ、ネタですか?だれか、ネタやと言ってくれ~。